大学時代から作家活動を開始し、電波少年的放送局企画部 放送作家トキワ荘などに出演。大学卒業後、公認会計士試験合格。世界最大の会計事務所PricewaterhouseCoopers、独立系M&AファームのGCAサヴィアン、EC系ITベンチャーのCFOを経て、2011年に英語4技能対策オンライン英会話スクールを運営する株式会社ベストティーチャーを創業。ベネッセ、Z会、旺文社、ジャパンタイムズなど教育系大手と提携し、革新的なオンライン学習サービスを開発。2016年夏にSAPIX YOZEMI GROUPに参画。2017年末にベストティーチャー退任後、2回目の起業となる株式会社ティーンスピリットを創業。作詞・作曲・編曲をしながら、アーティストのコンセプトメイク、プロモーション企画まで担当。
サブスクリプション型サービスの台頭に伴い、音楽業界は年々その市場規模が下降の傾向にある。CDが売れずアーティストが売り上げを下げる一方で、隣り合うアイドル業界はAKBの出現により大きな盛り上がりを見せていた。しかしその傾向は近年似たり寄ったりで新規性あるものの出現はない。そこに変革をもたらす、挑戦をしているのが元ベストティーチャー創業者宮地氏が作る女性ダンスボーカルグループの「SPECIAL NIGHT」だ。
女性ダンスボーカルグループの「SPECIAL NIGHT」
一言でいうと「最先端テクノロジーとエンタメが合わさった女性ダンスボーカルグループ」です。僕らが作りたいのは中高生がイイと思うグループです。現在は最終オーディションまで来ており、これが正式活動するときには4名になる予定です。正式メンバーが発表になったときに、アー写とツイッターアカウントを公開予定です。グループのコンセプトムービーは先に出しています。
4名で組織されるグループだという。
メインの音楽活動としては、当然ですが音源とライブになります。音源はYouTubeで聞かれることがメインになると思います。 今の中高生が「かっこいい」と思うものを作りたいですね。テクノロジーの分野も掛け合わせていますが、近未来というよりも今の現実でできることを混ぜ込んでいきたいですね。
主にYouTube上とリアルでの活動になりそうだ。
グループの詳細とファンについて聞いた。
初期のファンは100%中高生で考えています。中高生がいいと思うものが時代を映していると考えています。 事実フェイスブックもインスタグラムも若者から流行りましたよね。中高生が良いと思うコンテンツがいいものだという思想です。 グループのメンバーも全員高校生になりそうです。歌よりもダンスが得意なメンバーが多いです。
競合グループについて聞いた。
例えが大きいですが、Perfumeやサカナクションを尊敬しています。直近ではあまり同じところを狙ってそうなアーティストはいません。バーチャルユーチューバーの女性ユニットもある意味ライバルになりそうですね。僕らが重視しているのは、いかに今の時代を映しているかということ。境界線をなくすことをミッションに活動をしています。
先端技術は手段であり、あくまで実在するアーティストによる活動がメインだという。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
大学を卒業してから会計の勉強を始めて、最初のキャリアは監査法人にいました。次はM &Aのお仕事をして、そこからベンチャーやらITやらに触れ始めましたね。自分で初めて起業したのは2011年でした。社会人になってから好きでずっと勉強していた英語をテーマに事業展開しました。2016年に大手予備校に参画に入り、私は2017年末に退職しました。
次は何をやろうかと模索していた時に、やっぱり音楽がずっと自分にとって重要なんだと思いました。学生時代で一度挫折したのですが、またやりたくなった感じでした。プロデュースする第一弾アーティストが、今回の「SPECIAL NIGHT」です。
エンタメは若者のためにあるというのが、宮地氏の考え方だ。
将来の展望を聞いた。
直近では来年デビューを控えていますので、そこの準備で手一杯といった感じです。10月末にメンバーを決定する予定です。デビューは来年1月の予定です。音楽活動としては、音源を制作して、ライブ活動をするのが中心ですが、プロモーションにおいては、×テクノロジーでいろんなタイアップの話が進んでいます。VTuberやトークンエコノミーは当然やります。
会社としてはまずは今回のグループを軌道に乗せることが最優先です。音源制作はある程度理解していますので、次はライブのノウハウを貯めていきたいですね。
日本って、2020年のオリンピック以降は緩やかに衰退するって言われてるじゃないですか。将来のことを心配しても意味がないですが、僕らは積極的に海外にも進出していきたいですね。韓国や中国、アメリカやイギリスでもビジネスしてみたいです。
世界的な進出も狙う「SPECIAL NIGHT」、引き続き当メディアで追い続けたい一社である。
取材担当中山
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