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インタビュー 2019.05.07

「みんなが楽しゴトをする社会」RobotERPツバイソが実現する

代表取締役CEO
印具 毅雄

情報伝達専攻 (九州芸術工科大学博士前期課程修了)。日本知能情報ファジィ学会論文賞受賞。監査法人トーマツにて法定監査業務に従事。(2000年〜2006年)ブルドッグウォータ株式会社を設立し、クラウドERP ツバイソの開発を開始(2006年)会社分割によりツバイソ株式会社を設立(2015年)

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圧倒的な拡張性により、包括的な業務を管理できる「RobotERPツバイソ」

少子高齢化による深刻な労働力不足が問題視されている。人が足りないのであれば、1人あたり生産性をあげるしかない。今の日本に必要なのは、「生産性の向上」であろう。近年、生産性の向上を目指し、経営管理の中枢を担うシステムであるERP(Enterprise Resources Planning)が中小・中堅企業にも導入しやすいクラウドERPとなって活用され始めてきている。ERPには様々な形態があり、単独作業のみをソフト化し導入する「業務ソフト型」や、ある程度の業務単位(会計、販売、生産、総務、現場など)で導入し追加・拡張していける「コンポーネント型」などが代表例だ。今回紹介するサービス「RobotERP®ツバイソ」は、拡張性の高いコンポーネント型のクラウドERPである。インタビューとともに、さらに詳しく紹介していきたい。

「RobotERP®ツバイソ」を一言でいうと「データ活用ができ、従来のERPよりも幅広い業務を自動化するサービス」です。

ベストプラクティスのバックオフィスだけでなく、会社独自のサービス、それに必要なデータベースを拡張し、外部システムと統合し、自動化することができます。特定業務アプリ/SaaSに加えて、プラットフォームとしての特徴を持っています。
社員だけでなく、社外のパートナーを含めてプロセスと情報を共有し、一枚岩となって、仕事ができるようになります。

 

企業経営を
「財務」を包括的に管理するエンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)
「顧客、業務プロセス」を担当するプロフェッショナル・サービス・オートメーション(PSA)
「戦略」を担うコーポレーション・パフォーマンス・マネジメント(CPM)
「学習と成長」を目指すタレント・マネジメント(TM)
の4つの視点で支える。業務の自律的運転で全社員の生産性向上を支援。
RobotERP®ツバイソは、従来のERPと異なり、バックオフィス業務に加え、会社毎に異なる自社サービスも幅広く一枚岩で自動化し、自動収集したデータを活用できること、スモールスタートできることが特徴となっている。

サービス上では、バラバラなシステムと点在する情報を一元管理し、リアルタイムで多次元の損益管理を実現。
タレント・オリエンテッド経営のコンセプトに基づき、全タレントをエンパワーすることで全社レベルで生産性を上げられる。
ERPは常に進化し、マルチデバイス対応でいつでもどこでも利用可能。すべてのタレントとビジネスプロセスを統合することで、ユーザーアカウント毎に機能・権限の細かな設定、様々なアシスト機能、常に進化するUI/UXですべてのタレントが分業する強い組織を作ることを可能にする。

RobotERP®ツバイソは、トップマネジメントからスタッフの業務を自動化し、データの自動蓄積、データ活用を支援する4種類のクラウドサービスから構成されるワーク・プラットフォームだ。

当サービスを導入するユーザー(需要者)は主にコンサルやシステム開発、広告などのBtoBのプロジェクトや案件を管理していらっしゃる中小企業が多いです。顧客や協力会社ごとのきめ細かなデータ管理と活用、プロジェクトの工程管理、工数管理、予実管理ができるツールとしてご利用いただいております。
 
以前に翻訳が主業務の企業さんに導入していただきました。言語・レベル・専門性・業務履歴が様々な翻訳者のデータベースを構築し、顧客から依頼された業務とマッチングし、自動発注、納品・支払い・債権債務・会計管理まで、全てのプロセスをツバイソで一元管理し、お喜びの声をいただけましたね。

競合についても聞いた。

コンペになることが多いのはOBIC7ですね。海外ベンダではNETSUITEなども競合します。
 
有名な競合と比較した上でツバイソを選んでいただく理由としては、その高い拡張性という声をいただいています。独自のテクノロジーによって、低コストで柔軟に拡張できることが我々の特徴なんです。

NetSuiteは、ERP/財務会計および顧客管理(CRM)、Eコマースなどを含む主要な業務アプリケーション機能を、単一のシステムで提供するビジネス管理ソフトウェア、OBIC7は会計情報システムや財務部門向けソリューション、人事情報システムなどを一括で管理する統合業務ソフトウェアだ。
これらの企業に対して、ツバイソは独自の拡張性で差別化を図る。

会計とAIのコラボレーション

サービスを立ち上げた経緯について聞いた。

大学院までAI関係の研究をしていました。昔からITが好きなんです。当時はまだAI冬の時代でしたが、好きなITで何か社会に爪痕を残したい、という思いもあって、いつかITベンチャーを始めたいと思うようになりました。しかし、当時は経営の知識が全くなく、まずは、経営コンサルの仕事から始めるのが良いように思い、経営コンサルタントについて調べている中で、偶然会計士の存在を知りました。

その後、監査法人トーマツ(Delloite)にて、様々な規模、業種の企業の会計監査を通じて、業務プロセスのあるべき姿を学び、また、業務システムの課題も目の当たりにしました。2006年にそれまでの経験と知識を生かして、コンサル・会計を業務とする「ブルドックウォータ」を立ち上げ。システム開発も同時に進め、2008年にITサービスをリリースしました。これが「RobotERP®ツバイソ」です。

「みんなが楽しゴトをする社会」のためにRobotERPツバイソはさらなる飛躍を遂げる

将来の展望を聞いた。

将来のビジョンは「みんなが楽しゴトをする社会」を目指しています。「楽しゴト」とは、その人が仕事自体を楽しめるようになることです。

社名であるツバイソは、出世魚・ブリの幼魚の名前が由来。システム・会社がお客様とともに成長していくようにという思いが込められています。出世魚のように今後も会社を成長させていきたい。といっても社名を変えるつもりはありませんよ。わが社は常に成長中ですから。

経営戦略的には今年は拡販の1年になりそうです。ご協力いただけるパートナーを増やしていきたい。
ユーザーには、まずはメリットを感じてもらいたいので、最初の敷居を低くして、構えずに使えるライトなSaaSモデルでサービス提供し、一方、一定規模の上場企業でも使える拡張性の高いERPですので、本格的に取り組む時にはコンサルタントが企画、要件定義、開発、トレーニング、定着までフルターンキーで提供する二段構えで進めていきます。
拡張性の基盤技術も特許取得を含め計画的に開発し、機能面もCPM(コーポレーション・パフォーマンス・マネジメント)とTM(タレント・マネジメント)など、ますます充実したものになる予定です。
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編集後記

取材担当橋本

今回インタビューさせていただいた印具さんからは、静かに燃える闘志を感じました。「みんなが楽しゴトをする社会」の実現を切実に願っています。

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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