日本のもったいないを次の笑顔に!株式会社ビューティフルスマイル「LOSS ZERO」

株式会社ビューティフルスマイル 代表取締役
文 美月

同志社大学経済学部卒業後、日本生命に総合職として勤務。留学・結婚・出産を経て2001年自宅で起業。ヘアアクセサリー品揃え一万点、販売累計420万点のECサイトを育てる。受賞率1%以下の楽天市場 Shop of the Year を3度受賞。2010年よりユーズドヘアアクセを日本全国で回収、発展途上国で寄贈・販売し、奨学金や職業訓練支援に充てている。
「日本に溢れる、最ももったいないものは食べ物」と感じ、食品ロスに注目。2018 年4月食品ロス削減を目指すプラットフォーム『ロスゼロ』事業開始。2019年5月「おおさか食品ロス削減パートナーシップ」企業として府から認定を受ける。

食品ロス削減のためにメーカーと生活者をつなぐ「LOSS ZERO」

食品ロスが問題になっている。

H27年度農林水産省推計によると、日本では年間約646万トンの食品ロスが生まれているのだという。

そんな現状を解決し、「もったいない!を次の笑顔へ」とできるような社会の実現を目指しているのが、株式会社ビューティフルスマイルが運営する「LOSS ZERO」だ。

食品ロス削減のため、メーカーと生活者をつなぐプラットフォームを運用している。

どんなサービスなのか、詳しく見ていきたい。

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――サービス「LOSS ZERO」について教えてください。

LOSS ZEROを一言でいうと「食品ロス削減のために、メーカーと生活者(企業)をつなぐプラットフォーム」です。

メーカーさんが抱えている食品ロスを、ウェブ上で買えるようにしています。

食品ロスは農家や家庭までいろいろな所で生まれていますが、当社はメーカーさんに特化しているのが特徴です。

規格外品や3分の1ルール、イベントによる生産余剰の食べ物を消費者の方につなげています。

メーカーとお客さんの間にLOSS ZEROが入り、一つのチームとして食品ロス削減に取り組んでいるんです。

また収益の一部を社会課題の解決に活用しています。

そのため、LOSS ZEROでメーカーさんのプロモーションやソーシャル的なブランディングも同時に行うことができるんです。

これらの取り組みを通して、もったいないとされていた食品に付加価値をつけ、次の笑顔につなげていきたいと思っています。

※3分の1ルール…食品流通業界の商慣習で、食品の製造日から賞味期限までを3分割し、「納入期限は、製造日から3分の1の時点まで」「販売期限は、賞味期限の3分の2の時点まで」を限度とするもの

――ユーザーはどんな方がいらっしゃるのですか?

ロスゼロは個人の方に多く利用していただいております。

会社の研修、イベントのお茶請け、民宿、カフェなどで使っていただくことが多いです。また、保育園での食育やSDGsのイベントで使っていただいたこともあります。

一方、メーカーさんには約20社に導入していただいております。
現在も営業を進めているところです。

――競合について教えてください

競合はKURADASHI.jpさんかな。規模が大きく、様々なジャンルの商品を取り扱っていらっしゃいます。

一方当社は、扱うものを「お菓子」に限定しています。幅広い商品を扱う予定はまだありません。ひとつひとつの商品にブランドや想いをのせて届けています。

ロスを少しでもワクワクしたものにして、メーカーさんのブランディングにつなげていきたいですね。

提供されているのは様々な種類のお菓子

雑貨・ヘアアクセサリー販売、そこから社会貢献の舞台へ!

――大学卒業後はどんなキャリアに進んでいったのですか?

新卒では、日本生命に入社しました。総合職で融資を担当。

その後、韓国に留学しました。そこで出会った夫と結婚。すぐに子どもにめぐまれました。とてもうれしかったのですが、キャリアは完全に断たれてしまったんですよね。小さな子どもを抱えていると、再就職は難しく、保育園にも通うことができませんでした。

「就職して首にならないためには、どうしたらいいだろう」と考えたときに、起業を思いつきました。
そして会社を作り、韓国の雑貨を仕入れるように。
しかし、まったく売れなかった。ビジネスに夢中になるうちに、家のこともほったらかしになっていきました。

このままではマズいと思い、閉店用のセールを実施しました。驚いたことに、セールをした途端に商品が売れるようになったんです。この時に商品を売るにはどうすればいいのか、気づきがたくさんありましたね。

――韓国の雑貨を売っていたのですね。その後、どんなビジネスに取り組んだのですか?

1度目のビジネスを終えた後、半年間休んで次のビジネスに進みました。

次のビジネスモデルを探している時に、ヘアアクセサリーを専門で売っている会社は一つもないことに気づきました。そこで、ヘアアクセサリーを売っていこうと。

このヘアアクセサリーを売る経験で学んだのは、お客様とうまく距離を近づけるためには、コンテンツが重要であるということ。

お客様が「この商品を使えばきれいになれる!」と思えるようなコンテンツを作ることができれば、お気に入りにも登録してもらえ、お店にも来ていただけます。

今でも、コンテンツは大切にしています。食品ロスに関するコンテンツを作成しているところなんです。

――それからLOSS ZEROを立ち上げるまでにどんな経緯があったのでしょうか?

日本で回収したヘアアクセサリーを途上国に寄贈・販売することで教育支援につなげる活動をしていたことがあります。

そこで気づいたのは、「もったいないものがこんな風に活かせるんだ」ということ。

日本に目を向けたときに、もったいないものがあふれている、役に立てることがきっとあるなと思ったんです。

その最も大きな社会課題の一つが、食品ロスの削減でした。

「直接日本の社会課題を解決するものをやりたい。」
そう思って、食べ物の業界に挑戦しました。

「ECの経験とリソースを活かすこと」
「もったいないものに価値を見出すこと」

それが今の「LOSS ZERO」につながっています。

LOSS ZEROはさらに活動の場を広げる

――これからのLOSS ZEROはどんな展望を考えていますか?

これからは食品だけでなく、さまざまな種類のもったいないものに焦点を当てていきたいです。

現在はお菓子の領域に取り組んでいますが、もったいないもののソリューションはまだまだあると思うんですよね。

現在はECというオンライン中心で業務を行っていますが、オフラインでのイベントも広げていきたいです。食品ロスも、大きな意味で地産地消。ネットを通さずとも解決できることはたくさんあると思います。

また、先日弊社は大阪府の「おおさか食品ロス削減パートナーシップ」に認定されました。このように国や地方自治体のバックボーンがあれば、全国のものを扱えるようになりますよね。

地方活性にもつながっていくと考えています。

これからさらに規模を大きくしていきたいと思っています。

食やライフスタイル分野の業界ともアライアンスを組んでやっていきたいですね。

今後はLOSS ZEROに賛同するメーカーさんを集めていくとのこと。興味のあるメーカーさんはぜひチェックしてみてほしい。

編集後記

取材担当橋本
熱い想いと激動の経歴…。取材している最中に鳥肌が立ちました。LOSS ZERO事業は福祉やSDGsにも大活躍しそうな予感。今後の活躍に期待です!

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