代表取締役
岡 侑之介
日本大学在学中に、当時の学友とバックエンドエンジニアである出身高校の後輩らと共に起業を計画。
平成30年1月に株式会社を設立し、最高執行責任者(COO)に就任。
同年3月、経営方針の相違により、同会社を去る。
同年6月、前身となる合同会社を設立。
平成31年3月、日本大学を中途退学。
同年4月、 中央大学に入学。
令和元年5月1日、「株式会社 三鷹」に組織変更。
「サブスクリプション方式」のビジネスモデルが話題だ。
サブスクリプション方式とは、ある一定期間分の料金を払えば、そのサービスが使い放題になる定額制のビジネスモデルのこと。
安定した売り上げを得られたり、新規での利用のハードルを下げられたりと様々なメリットがある。
しかし、サブスクリプション方式の導入には問題もあり、導入に踏み出せない企業も多い。
そんな企業のサポートをするのが、株式会社三鷹だ。
どんな事業なのか。詳しく見ていこう。
――株式会社三鷹のサービスを教えてください。
弊社のサービスは、3つの働きをすることを考えています。
1つ目はサブスクリプションの運用支援。2つ目が代理営業。3つ目がコーポレートファイナンスの支援になります。
――サブスクリプションの運用支援はどんなものなんですか?
サブスクリプションの運用支援では、最も重要である「お客様の離脱防止」がメインの支援となります。
さらに、サブスクリプションを始める際に重要となる「価格設定」のお手伝いもします。これらのサービスをSaaSで提供したいと考えております。
利用の流れとしては、まずお客様のデータを集め、統計学を使って分析。その分析に基づいて、そのサブスクリプション・サービスから脱退してしまう可能性の高いお客様の予測などを行います。
逆に、さらに課金をしていただける見込みのあるお客様を検出することも可能です。
これらを通して、サブスクリプションを利用しているお客様の状況を、一目でわかるようにリストで管理していきます。
――「代理営業」はどんなものなんですか?
サブスクリプション方式では、「適切なお客様を選ぶ」ことが大切。
裏を返せば「不適切なお客様を選ぶ」ことはご法度になります。そうなると、サブスクリプション・サービスを提供する企業にとって「BtoBとBtoCではどちらが適切なのか」「営業先は企業か役所のどちらが適切なのか」など、企業自ら様々な選択をしなければいけません。
しかし、どうしても企業が提供するサブスクリプションに適していないお客様へ営業をしてしまうことがあります。
弊社のサービスでは、ご支援先の企業様にとって適切なお客様をリストアップして提案させていただきます。そのうえで、代理で営業をしたり、同行説明を行わせていただく予定です。
――「コーポレートファイナンスの支援」はどんばサービスなんですか?
サブスクリプション方式は最初はどうしても赤字になってしまいます。利益回収までに時間がかかるためですね。
そのため、企業様と関わりがある金融機関や株主様にきちんと利益が出ることを証明し、説得するお手伝いをします。それが「コーポレートファイナンスの支援」です。
――ユーザーはどんな企業になるのですか?
現段階では、サブスクリプションの導入経験がある地方のチェーン店や中小企業、個人商店などの大規模ではない企業様をターゲットにしています。
今後は、サブスクリプションに興味のある(未経験の)会社に規模を拡大していきたいですね。
――競合はどこになりますか?
イジゲン株式会社さんが開発しているプラットフォーム「always」や株式会社Same Skyさんが運営している「Cafe Pass」、株式会社ビューンさんが運営するサブスクリプション・ビジネスの運用支援を含んだプラットフォーム「Sub.」、同じ種類のプラットフォームを株式会社ストアフロントが運営する「Lammp(ランプ)」、カスタマーサクセスを管理するプラットフォームを運営するHiCustomer株式会社さんの「HiCustomer」などが競合ですね。
これらのサービスと弊社の違いは、「代理営業」や、「コーポレートファイナンスの支援」を行う予定であること。
コンサルとITの組み合わせで、「かゆいところに手が届く」ようなサービスを目指しています。
――株式会社三鷹を立ち上げるまでの経緯を教えてください。
当時の大学の友人とスタートアップを作ったのですが、いろいろといざこざがあって辞めました。
その会社のメンバーだったエンジニアの子を助けるために、合同会社を立ち上げました。
しかし、その合同会社でも仲たがいしてしまって…。その後しばらく個人で活動していたのですが、慶応の起業家イベントで今のメンバーと出逢えたんです。
彼らのサブスクリプション・ビジネスに対する嗅覚の鋭さに惚れて、私が口説き落としました。そして、現在の「株式会社三鷹」に組織を改めて再始動しました。
――株式会社三鷹の今後の展望を教えてください
現在、大企業・中小企業ともに内部留保が過去最大を記録しています。それに加え、設備投資額の伸びは小さい。
この事実からわかるのは、「モノが売れない現状にある」ということ。
そんな日本に適したビジネスモデルが「サブスクリプション」だと思うんです。弊社はそんなサブスクリプションの普及をしていきたい。
日本に合った経済とビジネスの構築を進めていきたいと思っています。
サブスクリプションの運用支援、代理営業、コーポレートファイナンスの支援で、日本に合ったサブスクリプションの普及を目指す。株式会社三鷹の今後の活躍に期待だ。
取材担当橋本
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