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インタビュー 2019.07.26

最新のAIの技術を駆使し、文字起こしの負担を軽減。株式会社Books&Company「easy writer」

株式会社Books&Company 代表取締役/編集者/本の未来実行委員会 代表
野村 衛

東京都出身 都立小石川高校卒 慶応義塾大学経済学部卒。
1989年集英社入社。女性誌でアート・カルチャー・人物・トラベルを担当したのち、書籍編集を経験。ECサイトの立ち上げやウェブ事業、版権事業にも携わる。2017年株式会社Books&Companyを設立。日本ペンクラブ会員。日本出版学会会員。
地元市川市では民間図書館の運営やブックフェアの開催も行う。

人の話していた言葉を文字に起こすことのできるWEBサービス「easy writer」

実は取材をして、1つの記事を仕上げることはとても大変。

取材、取材の聞き直し、編集、執筆、公開など、とても手間がかかる作業で、負担も大きい。

そんな負担を、高性能な文字起こしのWEBサービスで軽減するのが、株式会社Books&Companyが開発した「easy writer」だ。

文字を書く仕事をしている人には必見のサービスになっている。詳しく紹介したい。

easy writerのUI

――株式会社Books&Companyが開発した「easy writer」について教えてください。

easy writerは「人の話していた言葉を文字に起こすことができるWEBサービス」です。

最新式のAIを使って、高性能な文字起こしを可能にしています。

また私自身も雑誌編集として、20年間記事作成に携わっていました。その経験やノウハウを生かしたサービスになっています。

――easy writerの具体的な使い方や特徴を教えてください。

具体的な使い方としては、まずICレコーダーに音声を録ります。その音声をPCにつなぎ、ファイルに落とし込み、easy writerに取り込みます。easy writerが文字起こしをするので、そのまま編集作業をするという流れになります。

特徴的な機能としては、ファイルのアップロード機能ですね。別のライターが作業をするときでも仕事をしやすいようにしています。

もう一つの特徴は、easy writerの画面上で、検索ができるようにしていることです。取材をしている時は、知らなければいけない言葉がたくさん出てきます。そんな時に、簡単に検索できるようにしていますね。

――ユーザーについて教えてください。

主に想定しているユーザーは、記者・ライター・テープ起こしをしているオペレーターの方ですね。

今後は、商談や会議の場でも使ってもらえるようにしたい。

ライター業務だけでなく、幅広い分野で、ユーザーのニーズに合わせた機能を実装できるようにしていきます。

――競合について教えてください。

NTTさんや富士通さんが開発している文字起こしサービスは競合に当たります。

無料のもので言うと、Googleの音声入力機能ですね。

――easy writer独自の強みを教えてください。

easy writerは性能の高い音声入力機能を備えています。そのため、ネット環境があれば、途中で録音が途切れてしまうようなことはありません。

また、easy writerの強みとして、句読点を打てることも特徴です。他の文字起こしのサービスは句読点がつかず、文章の切れ目がわかるづらくなってしまっているんですよね。easy writerは文章を見やすく、探しやすいサービスにしていこうと思っています。

――高い音声認識力と句読点を打てるのが特徴なんですね!

今までの文字起こしのサービスは、文字を重ねているだけでした。そのためどこがポイントなのかがわかりづらかった。

easy writerは15秒単位で、音声と文字のデータを紐づけているので、話のあたりをつけやすくなっています。この機能を使えば、いらない部分のカットなども簡単にできるようになりますね。

また、価格設定も大きな魅力のひとつ。easy writerは競合さんの約6~7割で導入できるようになっています。使いやすい価格設定を目指しています。

2000人取材し、記事を書いてきた経験に裏打ちされたeasy writer

――easy writerを立ち上げた経緯について教えてください。

20年ぐらい集英社で雑誌編集者をやっていました。ルーズソックスを履いた女子高生から人間国宝まで、約2000人に取材をしてきました。集英社で一番原稿を書いていたと思いますね。

取材をしていると、必ずICレコーダーが必要になります。あとで取材を録音した音源を聞きなおす必要があるんです。しかし、全部聞き直すのは大変。取材の聞き直しに1記事当たり6時間をかけている人もいました。

私はこの取材の録音を聞き直す負担の軽減をしたかった。もし、負担が軽減できて、余った時間に別のことができたら、世の中の課題解決になる、役に立てると思いました。

そこで、技術の開発を開始。当初はAIに小説を書かせる技術の開発に携わっていました。そして、AIによる長文の文章生成のノウハウを得ることができたので、自分の経験を踏まえ、ビジネスに使えるサービスを作りました。それがeasy writerです。

文章だけでなく動画にも。日本だけでなく海外へ。

――今後のeasy writerはどんな風に進化していくのですか?

今後のeasy writerは5Gの時代に対応して、動画の文字起こしにも使えるようにしていきたい。

また、多言語対応もできるようにしたいですね。

文章だけでなく動画に、日本だけでなく海外でも使えるサービスにしていきます。

――動画や多言語に対応できるようにするのはすごいですね!根底にある考え方を教えてください。

easy writerはユーザーとともにあるサービスです。ユーザーの反応に合わせて機能実装をしていきます。

例えば、どんな原稿を書いたらいいか提案できるような機能が必要だという声が上がれば、自分とライターのコミュニティ内などの意見を取り入れつつ、実装していきます。

これからのeasy writerはユーザーさんの声をできるだけ取り入れながら、ハードの面でもサービスの面でも様々なニーズにこたえられるようにしていきたいです。

なによりもユーザーの負担軽減のために。easy writerはこれからさらに進化を続ける。

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編集後記

取材担当橋本

記事を書くって大変なんです…。その負担を軽減してくれるというeasy writer。切実にStartup Timesにも導入したい…

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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