代表取締役
甲斐 考太郎
宮崎県出身。2008年、早稲田大学政治経済学部卒業。
同年、株式会社テレビ宮崎に入社。
2012年、Orange株式会社を創業。2018年より「ソクたび」を展開。
旅行をしたいけれど計画を立てるのが面倒くさい。どこに行くか決めるのに時間と手間がかかる。旅行者のうち70.5%もの人々がこのように感じたことがあるという。Orange(オレンジ)株式会社の「ソクたび」はそんな面倒を解決する全く新しい旅のスタイルを提案している。
私たちのサービス「ソクたび」では、いわばAmazonのダッシュボタンを押すような感覚で、手軽に旅行に行くことができます。旅行に行きたいという気持ちの後押しをするのが私たちの使命です。
旅行の申し込みの流れは以下の通りだ。
旅行に行きたい!と思い立つ→「ソクたび」のサイトで人数と出発日を選ぶ→クレジットカードで決済→LINEで「旅カルテ」(任意)を入力し申し込み完了→旅の前日に「旅のしおり」がLINEで届く→旅へGO!
ここで2つ気になることがある。
1)「旅カルテ」とは一体どのようなものなのか。
「旅カルテ」にはいくつか質問項目があり、“どんな気持ちか”“旅でしたくないこと・行きたくない場所”“宿泊タイプ”などの細かいご要望を聞いています。私たちはこれらをもとにして、お客様の旅の行き先や宿泊先を決めています。
2)「旅のしおり」には何が書いてあるのか。
「旅のしおり」は旅行前日に届きます。フライトのEチケット、宿泊先の情報、現地の天気、観光スポットなどを盛り込んだモデルプランなどをわかりやすく表示しています。観光スポットは私たちOrange株式会社が運営しているWebメディア「TRIP’S(トリップス)」(https://trip-s.world/ )の記事を参考にしています。旅行マニアが現地で取材をして記事を書いているので、穴場のおすすめスポットもご紹介できます。
旅の前日まで行き先がわからないわくわく感
「ソクたび」の最大の特徴は「おすすめの旅先を決めてくれる」という点である。さらに、この行き先は前日になるまでわからないのだ。これは従来の旅行では決して味わうことのできない新感覚だ。
お客様から行き先の変更を求められたことはほぼ無いです。皆様が楽しかった!と言って帰ってこられます。これは旅カルテ(任意)で事前にお客様の好みを聞いて、一人一人に合わせた旅先を提案しているからです。
この手軽さとミステリアスなサービスで、20〜30代のキャリアウーマンから多くの申し込みがあるという。
皆さん「旅に行きたい」という目的の方が大きいんです。旅行者の3分の1が最初に行き先を決めていない状態。忙しい、面倒くさいという理由で計画を後回しにして、旅行することをためらっている人も多いです。そこで私たちが好みに合わせて旅をコーディネートすることで、もっと気軽に旅をする人が増えると考えています。
Orange株式会社を設立した甲斐は学生時代にバックパッカーをしていたこともあり、旅に対して熱い情熱を注いでいる。若干26歳にして起業し、旅行者と地元の住人をつなげるチャットなどのサービスを展開。2018年より現在のソクたびをプロダクト化した。
自分の人生をかけるものは絶対に旅ですね。今でもいろいろなところに旅したいです。
また、社名のOrangeにも3つの思いが込められている。
私たちは「旅の偶然を必然に」というビジョンを掲げています。旅の感動を必然的にしたい。綺麗な夕日とか、オレンジってそんな感動の瞬間にある色なんじゃないかなと思っています。もう1つは旅行業界におけるアップルのような存在になりたいと思っています。りんごとオレンジのような意味合いでオレンジにしました。そして何より、私自身オレンジ色が大好きなんです。小学校3年生くらいからずっと好きで、自分の一部になっているような気がしています。ちなみに下着は毎日オレンジ色です(笑)。
現在、「旅カルテ」をもとにした旅先のマッチングは人の手で行なっているという。そこを自動化にしていくことで、ユーザーや旅先の拡大を目論んでいる。インバウンド市場なども狙い目の1つだ。
LINEだけでなく、Whats Appなどのチャットアプリも使えるようにして、海外からの旅行客などにも対応していければと思っています。また、カーシェアなどの交通機関サービスと提携することでお客様の満足度をあげていければと思っています。
ワンクリックで旅行ができる新しい旅のスタイル「ソクたび」。
これからさらに需要が増えていくのではないだろうか。
取材担当下郷
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