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インタビュー 2019.08.23

テナントを探す企業と不動産エージェントの仕事を効率化。株式会社テナンタ「テナンタ」

テナント探し、物件探しを効率的に!「テナンタ」

現在の不動産エージェントは、営業先の出店傾向や希望している間口・その近辺に出店しているかどうかなどをウェブで調べてから営業している。そのため、効率が良いとは言えない現状だ。

そんな現状を解決し、テナントと不動産エージェントでウィンウィンの関係を構築しているサービスがある。株式会社テナンタの「テナンタ」だ。

テナント側は欲しい物件の希望条件を登録するだけで物件のオファーが届き、不動産エージェントは自分の持っている物件にマッチするテナントを簡単に検索し直接オファーできるサービスになっているという。詳しく見ていこう。

CEO
小原憲太郎

1983年生まれ。立命館大学卒。大学在学中にSNSを開発・創業。2007年〜モバイル領域のベンチャーにてウェブ・モバイルアプリの企画・開発を行う。
2011年 コンセプト型シェアハウスのポータルサイトcolish.netをリリース。㈱コリッシュを創業。
2019年㈱テナンタを創業、代表取締役就任

目次

  • テナント探し、物件探しを効率的に!「テナンタ」
    • テナントの出店要件を検索・閲覧し、直接物件を紹介。
    • 物件の希望条件が載ったサイトを作ることで、企業の物件開発と不動産屋の課題を解決
    • 物件の情報を詳しく掲載。不動産屋の仕事を効率化する。
    • 募集条件を集めて見える化したサービスは唯一無二
  • シェアハウス関連のポータルサイト運営が原体験。テナンタ開発の経緯とは
  • 物件が欲しいと思い立ったら「テナンタ」へ。

テナントの出店要件を検索・閲覧し、直接物件を紹介。

――テナンタのサービスについて教えてください。

テナンタは、店舗物件を探すテナントと店舗物件を抱える不動産事業者をマッチングするサービスです。欲しい物件の条件を掲載すると、マッチした物件の紹介がもらえるようになっています。

テナンタには、会員様が欲しい物件の希望条件を登録していただきます。それらをデータベース化し、不動産エージェント側に提供。不動産エージェントは条件に合うテナントが簡単に検索できるようにしています。

物件の希望条件が載ったサイトを作ることで、企業の物件開発と不動産屋の課題を解決

――テナンタを利用するメリットを教えてください。

テナンタは企業の物件開発担当と不動産屋の課題を解決したサービスになっています。

全国チェーンの企業であっても、企業の物件開発担当の方って実は数人しかいらっしゃらないんですよ。しかもその数人で全国の物件を担当している。この負担は大変大きいものになっています。

同時に不動業界にも課題があって。それが、二等地のような場所をどう売るかということなんです。

駅に近い一等地などは、需要が高いのでどこでも決まります。それに比べて二等地などは、誰かにとっての一等地であって、その「誰か」を探す必要があるんです。

不動産エージェントはその「誰か」がわからないために、非効率な営業をせざるを得ない状況です。ウェブでその営業先の出店傾向や希望している間口、その近辺に出店しているかどうかなどを調べてから営業していらっしゃいます。このような状況ではなかなか効率は上がりませんよね。

これらの課題を、物件を探している人の要望・条件を掲載するプラットフォームを作ることで解決しています。

既存店舗から出店傾向を分析。不動産屋の仕事を効率化する。

――テナンタの特徴はなんですか?

テナントがどこに何店舗出店しているかがわかるような店舗マップを提供しています。加えて、駅からどれくらいの距離に既存のテナントが出ているのか、乗降客数がどれくらいの駅の近くに出店しているのかなどの情報をそろえています。

これらの情報によって、どのような地域がその店舗にとって理想的な地域なのかがわかるようになっています。

また、物件の検索条件も細かく設定することができます。場所だけでなく、坪数などで検索できるようになっているんです。外観・内観をチェックするためにストリートビューの確認もできます。

従来は、これらの作業は個人のネットワーク内で行われていたので、大変手間のかかる作業でした。それを効率化しています。

募集条件を集めて見える化したサービスは唯一無二

――競合はいますか?

先行事例は存在しますが、まだポジションをとっているようなサービス/広く知られたサービスはありません。まだまだこれからの領域です。

我々の場合、既存店の出店傾向と掛け合わせて精度を高めた検索ができるという点において唯一です。

シェアハウス関連のポータルサイト運営が原体験。テナンタ開発の経緯とは

――経緯について教えてください。

大学在学時に未踏事業に採択されて、そのプロジェクトに3年ほど取り組んでいました。卒業後もその会社をやっていて。しかし結局その会社は閉じてしまいました。

その後モバイル領域のベンチャーにてウェブ・モバイルアプリの企画・開発を4年半担当していました。

そして、シェアハウス関連のポータルサイトを開発。暮らし方のコンセプトを選べるシェアハウスサイトとして国内最大です。自分たちでシェアハウスのプロデュースもしたりしていましたね。

ただシェアハウスの物件を見つけるのには苦労しました。というのも、シェアハウス用の物件というのは事業用物件に分類されるので、ネットなどで手軽に情報を得られないんです。その物件を知っていそうな人に声をかけるという紹介ベースでしか物件を仕入れることができませんでした。

この経験から、物件を効率良く手に入れたいという想いがあって。それが今のテナンタにつながっています。

出店したいと思ったら「テナンタ」へ。

――テナンタの今後の展望を教えてください。

テナンタは1年以内にサービスとして自走したいと思っています。

そして、思い立った人が物件を気軽に掲載できるようにしていきたいです。今まで一等地としてあまり目を向けてこられなかった場所を数多く掲載できるようにして、ロングテールのニーズを満たしていければと思います。

――テナンタのサービスはどんな進化をしていきますか?

現在、テナンタのサービスは東京・神奈川限定のベータ版なのですが、今後はそれ以外の大都市にも広げていきたいです。具体的には名古屋・大阪・福岡などに進出していきたいですね。

また、現在テナンタを利用していただいているお客様のフォローアップで質を高め、テナント数が集まったらプロモーションも開始していこうと思っています。

テナンタは、テナント探し・物件探しなら「テナンタ」と言われるようなポジションを獲得し、不動産エージェントと企業の問題をさらに広い範囲で解決していく。

サイトへ

編集後記

取材担当橋本

作業の効率化はどこの業界においても必要なこと。テナンタのように作業を効率化できる画期的なサービスがさらに広がってほしいと思います。

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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