現代はグローバルの時代だと言われて久しい。それもそのはず、日本は少子高齢化が進み、人口も減少傾向。企業はマーケットを世界に移さざるをえない状況になっている。
そんな中でアプリのグローバルマーケティングコンサルティングを担う会社が今年の7月誕生した。まじすけ株式会社だ。
全世界20か国にリーチできて、その国にあったマーケティング施策を実行できるとのこと。もちろん、国内のアプリのグロースハックも扱える。
今後はToC向けのサービスの開発も考えているとのことで…。どんな会社なのだろうか。詳しく見ていこう。
代表取締役
間地 悠輔
2017年12月より株式会社Lang-
2018年3月に大学を卒業
株式会社Lang-
株式会社Lang-8が運営する語学Q&
2019年7月にまじすけ株式会社を設立。
――構想しているサービスの概要について教えてください。
まじすけ株式会社の事業は「グローバルマーケティングコンサルティング」です。
この事業を始める前に、僕は株式会社Lang-
8で3年間経験を積ませていただきました。そこではアプリのグロースハックの部分からグローバルマーケティングまで幅広く担当。 結果としてサービスは232か国で使われるようになったんです。世界征服しています(笑)。この時のマーケティングのソリューションが今の事業に生きていますね。グローバルに進出したい企業さんにお会いして、
コンサルティングを行ったり、 グローバルマーケティングのチームを社内で作るお手伝いをしてい ます
――自身の経験と強みを生かした事業になっているんですね!国内での事業の構想はあるのですか?
国
内向けのグロースハックの施策などを扱うこともあります。 主に、サービスを立ち上げたばかりのアプリのコンサル・グロースハックを担当します。
――クライアントについて教えてください。
現在のクライアントさんは、エンタメ系のアプリやインバウンド向けのアプリ、インバウンド向けの通貨交換事業などの業界が多いです。
現在、面談・
営業を進めており、 コンサルティング先はどんどん増えていっています。
――競合について教えてください。
訪日に特化した企業や日韓に特化したマーケティングの企業は競合になります。
しかし、
アプリとグローバルの組み合わせを事業としてやっている企業は多 くないです。加えてコンサルまでやる事業は珍しいので、 競合として見ている企業は多くありません。
――強みについて教えてください。
強みは自分の経験に基づいたグローバル展開ですね。
株式会社Lang-8に所属していた時に、20名ぐらいのマーケティングのアルバイトのチームを雇っていました。しかしそのチームが今年の1月で解散してしまって。
起業するにあたり改めて元チームメンバーに声をかけたところ、 多くのメンバーが興味を持ってくれたのでフリーランスとして働い ていただいています。 彼らはアプリのテストはもちろんのこと、サービスのマーケティングとローカライズもできるまでの実力があります。そのため、世界中の国にリーチできる仕組みができているんです。
具体的には、
20か国以上にリーチできます。メインは韓国や中国、台湾、 アメリカなどですが、アラビアやタイ、 ベトナムなどほとんどの国に展開することができます。
――20か国はすごいですね!
国内で結果を出している企業さんが、
グローバル展開をしたいという話を多く聞きます。そんな企業さんのために、海外展開について一貫してサポートできるのが弊社の強みです。 また、
展開できる20か国にはそれぞれスタッフを用意できるので、 ローカライズもしやすくなっています。UXの最適化ができたり、トラブルの対応ができたりするんです。 その国に合ったマーケティング施策を実行できて、アプリがその国で実際に動くかどうかのチェックを直接することができるのも強みになっていますね。
――株式会社Lang-8に所属していたとのことですが、そこから独立までの経緯について教えてください。
元々株式会社Lang-
8の社長のヤンさんはアルバイトの時から起業することについて応 援してくれていました。 今年の1
月にヤンさんに起業することについて相談したんですが、 その時は起業のアイデアが何も決まっていなかったので、あと1~ 2年は待とうと思っていました。 しかし、4月に二人目の子供ができたことが判明し、「
今この瞬間が一番リスクが少ないのでは?」と思い始めました。
そこで4月末にヤンさんと起業について改めて相談をし、 7月末で退職することを決めました。そこから起業の準備や引き継 ぎの作業を終え、7月に会社を設立することができました。
――起業したいと思ったきっかけについて教えてください。
元々はゲームをしたい、ゲームを作りたいという想いがあって。大学もプログラミングがメインで学べる学部を
選択しました。しかし、 在学中に留学したことで英語が得意になったこともあり、 グローバルマーケティングの業務を任されることになりました。 そんな折、友人がゲームの世界大会で優勝したんです。これをきっ
かけに、 自分はもともとゲームに関連する仕事に興味があったことを思い出 し、そのために何か始めたいなと感じたんです。自分でも何かやりたいという想いが生まれました。これが去年の12月末です。
――それからまじすけ株式会社を立ち上げるまでにはどんな経緯があったのですか?
起業について考えていた時に、父の起業エピソードについて発表を聞く機会があり、 それを見に行ったんです。長く会社を続けているだけあり、 父はしっかりとしたビジョンを持って事業を行っていて感動しまし た。
そこでビジョンの実現のために動いている人はカッコいいと思ったんです。しかし、自分にはそのビジョンが定まっていなかった。
――ビジョンを決めるまでのいきさつを教えてください。
起業したいというのと、
ゲームに関わることをしたいというのは自分の中では違う願望でし た。 ゲームの仕事をしたいと思った理由は、
自分が今まで様々なゲームをプレイしていったことが経験としてあ ります。僕が小さいころから大人になるまで、 一人でやるゲームからみんなでやるもの、 インターネット上の知らない友達とプレイするものも登場しました 。 新しいゲームが登場するたびに、コミュニケーションの仕方が変わっていったんです。その体験に毎年感動していました。
その経験から、自分がゲームを開発して、誰かにプレイしてもらい感動を届けたいという想いが生まれました。そこで大学ではプログラ
ミング関係の学部を選んだんです。 自分が作り、広めたプロダクトで次の世代の人に感動してもらいたいと思いました。さらに考えを深掘った時に、人にワクワクしてほしいというのが自分のやりたかったことなのではないかと思うようになりました。
また株式会社Lang-8で培ったグローバルな知見があったので、この力も生かしたいと思いました。その国で人気なコンテンツをグローバル展開していくことで、
世界中の人をワクワクさせることができると考えるようになったん です。 そこでビジョンは「
世界中に商品やサービスを届けることで、 世界中の人をワクワクさせる」に決定しました。 このビジョンの達成のために、まずはグローバルマーケティングに取り組んでいます。世界中に商品やコンテンツを届け、世界中の人をワクワクさせていきたいと思います。
――今後の展望について教えてください。
マーケティングやコンサルティングだけだとどうしてもスケールしづらいという課題があります。また、自社プロダクトで人にワクワクしてもらいたいという想いもあるので、今後はToC向けのサービスの開発をしていこうと考えています。
今の事業でマネタイズしつつ、ToC向けのアイデアを温めていく。そしてプロダクトマーケットフィットした時に、資金調達をして一気にスケールさせるという野望がありますね。
――具体的にはどんな事業を考えていますか?
エンターテイメントや
ゲーム業界に関わりたいので、ToCのエンタメ路線で新しいソリ ューションを練っているところです。 ToCのエンタメ路線で新しいソリューションを練っているところです。
――どんなソリューションなんですか?
具体的にはアラ
ビア語圏など海外にゲーム攻略サイトを展開していくことを計画し ています。せっかくグローバル展開を行える会社なので、 グローバルスタンダードで事業を始めるつもりです。 日本や台湾、
韓国、アメリカ、 東南アジアではゲーム攻略サイトは蔓延していますが、 まだアラビア語圏の進出は多くはありません。 ビジネスモデルがすでに出来上が
っている市場なので、将来性はあると思っています。 アラビア語圏は約4億人。市場の規模としても悪くありません。 ゲーム市場もここ2~3年で3~4倍になってきています。 今から投資するには丁度よいかと思っています。 早速調査もかねて、現地に飛ぼうと思っています。年内には新しいプロダクトを開発したいですね。
グローバルマーケティングコンサルティング事業、ToCサービスを経て、世界をワクワクさせる会社へ。まじすけ株式会社の挑戦は続く。
取材担当橋本
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