会社における事務作業は本当に大切だ。しかし面倒でもある。
特に会社における請求書管理や振り込み管理は負担が大きい。そんな負担を軽減するサービスが登場した。
株式会社mofmofの「Toriders(トリダース)」だ。
AIで請求書情報を読み取り、データでダウンロードできるようになっている。
どんなサービスなのか。詳しく見ていこう。
Engineer/CEO
原田 敦
「作って人をしあわせにする」ことがミッション。多くの人を幸せにするプロダクトを世に送り出すことが、クリエイターにとって至上の幸せだと思ってます。
デスマを憎んで人を憎まず。よりよいソフトウェアは、よりよいチームから生まれると思ってます。
――株式会社mofmofのサービス「Toriders」について教えてください。
Toridersを一言でいうと、AIで振り込みを自動化できるサービスです。
現在、振り込みに関してはツールを使っている人でも、手動でやっている部分が大きくなっています。たとえオンラインバンクを使っていたとしても、ある程度手作業が必要なんです。
その手作業の部分をToridersは自動化しました。
――Toridersの具体的な機能を教えてください。
Toridersの具体的な機能は2つです。
1つ目の機能は、請求書のファイルをシステム上にアップロードすることで、請求情報データがダウンロードできるようになります。あとは、オンラインバンクで振り込みをしたら作業終了です。
2つ目は、現在開発中なのですが、請求書用のアドレスを発行してそのアドレスにファイルをアップロードするとデータになる機能です。入金処理をより簡単にしています。
――競合について教えてください。
ユーザタイプが似ているという点で、振り込み代行のサービスは競合として考えています。
しかし、Toridersとまったく同じサービスはありません。
――Toridersの強みを教えてください。
サービスの形態として、人であるか・機械であるかに大きな違いがあります。
振り込み代行サービスは、その企業のスタッフが代わりに入力しているものです。企業からすると、NDAがあるので問題はありませんが、セキュリティ上に不安があります。
一方Toridersは、機械を利用するので、
他者の目を通さない仕組みができます。だから、 振込代行サービスと比べて、 導入障壁が比較的低くなっているんです。 また、振り込み代行のサービスと違い郵送する必要がないので、導入しやすく使い勝手が良いのも強みです。
――株式会社mofmofの経緯について教えてください。
私自身、エンジニアをやっていて、もともと開発チームレンタルの事業をしていました。
そこから新規事業に取り組みたいという想いがあったので、さまざまな事業に取り組んだんです。そこでチャットボットのビジネスが形になったので、次なるステージとしてToridersに挑戦しています。
――Toridersを開発したきっかけについて教えてください。
一番大きかったのは、自分の中の課題感ですね。
株式会社mofmofは21名の会社になったのですが、振り込みは自分でやっていて、ミスが多くなっていました。
にもかかわらず、チェックできる機構もなく、ダブルチェックをしていなかったんです。この状況には危機感を感じていましたね。
そこで、振り込みを自動化できるサービスを探しましたが、
まだ存在していなかった。それなら、自分で作ってしまおう! と思ったんです。 周りに意見を聞いてみても、同じ悩みを持っている人が多かった。課題感はますます大きくなりましたね。
そこで開発したのがToridersです。
――Toridersの今後の進化を教えてください。
現在、クローズドのベータ版のサービスなので、今後価値提供がしっかりできるようになることにフォーカスしていきます。
また、現在データ請求書のみの対応となっているため、中長期的には紙に対応したいですね。
――その後の展望についてはお考えですか?
現状として、RPAの市場が盛り上がっていますよね。そのため、請求書の作業を自動化するRPAを作っていきたい。RPAモジュールを提供して、使っていただくことも考えています。
また、Toridersを他の会計システムとつなぎこみ、幅広い入力処理をできるようにもしていきたいです。
――Toridersに込められた想いについて教えてください。
私は会社を成長・前進させるための仕事以外はしたくないと思っています。
請求書を処理するなどの業務は重要ですが、会社を成長させる業務ではないですよね。このような、会社を成長させていないけれども大事な業務を無くしていきたいと思っています。
――会社としてのミッションを教えてください。
会社としてのミッションは「技術が目的、ビジネスは手段」ということです。
私たちの会社は一般的なスタートアップと違い、市場を独占するようなことは考えていません。
あくまでも自分のテンションが上がるようなプロダクトを創っていきたい。そのうえで、価値を提供することを大切にしています。
チャットボットのビジネスも、Toridersも自分たちが作りたいものだから開発しました。
今後もこの姿勢は貫き通していきたいと思っています。
「技術が目的、ビジネスは手段」のミッションを掲げ、株式会社mofmofは会社の作業効率の向上を推進していく。
取材担当橋本
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