5Gの登場により、さらに市場の加熱が予測されている動画業界。
そんな動画業界に新しい広告手法を提案している会社がある。タッチスポット株式会社だ。さわれる動画サービス「TouchSpot(タッチスポット)」を提供しており、顧客の深い理解と高いコンバージョン率を実現している。
TouchSpotとは、どんなサービスなのだろうか。立ち上げの経緯・将来の展望も合わせて、詳しく見ていこう。
代表取締役社⻑
水嶋泰一
1991年北海道札幌市出身札幌南高校・東京海洋大学を経て株式会社ミクシィに入社。
その後PMや事業統括を経てBAKE&Co.株式会社へ入社。2018年4月にタッチスポット株式会社に社名変更。
週2のコンサル業務から2018年1月役員へ、同年9月に代表取締役社長に就任。
正社員0人から現在は正社員業務委託含め15人の組織へ成長させ、インタラクティブ動画サービスを提供するタッチスポット株式会社を運営している。
――タッチスポット株式会社のサービスについて教えてください。
タッチスポット株式会社では、動画にウェブの技術を組み合わせて、さわれる動画サービス「TouchSpot」を提供しています。
TouchSpotは、受動的な動画と違い、情報の取捨選択やさまざまな情報を集められるようになっています。
――具体的な機能を教えてください。
まず欲しいと思った商品が動画にあれば、直接購入できる機能があります。このように動画からアクションをしたいというニーズにも応えることができるんです。
広告を提供する企業も、TouchSpotを使えば、買ってほしい・ダウンロードしてほしい商品の平均エンゲージメント率を約20倍にすることができます。
動画内でユーザーごとに対応を変えることができるので、ユーザーのターゲティングをその場で実行し、取りこぼしなくアクションに導けるようになっています。
――他に機能はありますか?
LPに訪問したお客様の理解を、さらに深めることもできます。
具体的には、LPにTouchSpotを使うことで、ユーザーが知りたい情報を提供できるようになります。料金やプランなどを詳しく掘り下げられるんです。
――LPでも、TouchSpotは活用できるんですね!
TouchSpotは企業の良さを理解してもらいやすく、相手の情報を取得でき、エントリーまでつなげられる特徴があります。そのため、採用の場面でも有効活用できます。
ESなども動画上で、完結させられるようになりますね。
■診断キャンペーンプラン
■抽選キャンペーンプラン
■プレゼントキャンペーンプラン
■宝探しキャンペーンプラン
――導入した企業が得られるメリットを教えてください。
1つ目のメリットとしては、動画における情報の取捨選択が可能になるので、普通の動画より深い理解につながることです。
2つ目は高い広告効果を実現できること。動画のコミットメント率が上がるので、CPAや離脱率を圧倒的に下げることを実現しています。ブランディングや採用にもつながりますね。
3つ目は、動画内でタップされたデータを貯められることです。TouchSpotを使えば、興味階層の見える化ができます。このデータを活用することで、動画においてもPDCAを回せるようになるんです。
――ユーザーの企業について教えてください。
自社のサービスやプロダクト、取り組みに対して理解を促進して、アクションを促したい企業はすべて対象です。つまり、すべての業種が対象になっています。
その中でも、IT感度が高く広告効果をシビアに見ているゲーム業界や、理解を促進させることでコンバージョンを展開させていく不動産や保険などの業界は、最初のターゲットとしています。
――競合について教えてください。
インタラクティブ動画の観点から考えると、MIL株式会社さんの「MIL(ミル)」や株式会社g&hさんの「Spotful(スポットフル)」、パロニム株式会社さんの「TIG」があげられます。
これらの企業とは使っている方法は似ていますが、やっていることが違います。
――競合との違いや強みを教えてください。
弊社の特徴は、企業のさまざまなニーズに合わせられることです。広告の流入からサイトの制作、運用に至るまで、一手に引き受けることができます。
また、プロモーションの方法にまで、こだわっていることも弊社の強みになっていますね。
というのも、他社はクリエイター視点で広告を作っていることが多くなっているんです。弊社では、作ったものはもちろんですが、その動画をどう活用するかというマーケティング視点を大事にしています。
――タッチスポット株式会社にジョインしたきっかけを教えてください。
新卒では株式会社ミクシィに入社しました。当時は大規模なイベントの運営をするなど、オフラインのマーケティングを担当。
大学まではPCを触れたことさえなかったのですが、ニコニコ生放送やyoutubeの企画を担当することになり、動画サービスに興味が生まれました。
その後、タッチスポットというサービスと出会い、このサービスを私だったら売れると思ったんです。
その後、やらなければいけないことを積み重ねていたら、今の状態にたどり着いたという感じですね。
――今後、プロダクトはどう進化していきますか?
今後は、TouchSpotを作るための、タッチスポットメーカーというツールをSaaSモデルで提供していきます。とはいえ、ツールを提供するだけでは効果を上げづらい。そのため、コンサルティングも合わせて、ツールを展開していく予定です。その先には、ツールから広告出稿までワンストップでできるようにしていきます。
また、AR・VR領域に進出することを考えていますね。AR・VRとTouchSpotが扱っている動画の技術は似ている点が多いんです。というのは、時間軸を意識した設計ができるかどうかという点で共通点がある。
――AR・VRとTouchSpotの共通点を詳しく教えてください。
AR・VRの技術には時間軸が入り込みます。一方、ウェブにおいては、UI・UXの観点に時間軸が入りこむことはありません。AR・VRはウェブと比べて、次元が一つ上がっているんです。この点において、疑似体験が可能で、自分の行動に対するリアクションが返ってくるTouchSpotには共通点があります。
そのため、TouchSpotの事業を通して得た知見を活かし、技術を展開していけば、さらにTouchSpotを広めることができると思っています。
――他に考えている展望はありますか?
今後も継続して、データを集めていきたいですね。タッチスポットの特徴として、通常のアンケートなどの調査と比べて、1~2階層深い興味データをとることができます。
最近はAmazonやGoogleでもそこまでのデータは取れていません。タッチスポットの集めるデータを使えば、レコメンドするのに最適なデータを集められるようになります。
――ミッションについて教えてください。
広告がウザくないような世界を実現したいです。広告を自分の意志で見るようなことができれば、広告の概念が変わると思うんですよね。
今の広告に、自分で体験できるAR・VRの技術を導入することで、自分がその広告枠に入ってくるような体験を与えられるようなものにしていきたい。
例えば、実際に洋服を試着できるような体験ができるような進化を考えています。わざわざ試着する必要がなく、すぐにその製品を買えるようになれば、面白い社会を実現できると思っています。
広告技術のさらなる発展へ。タッチスポット株式会社の進化は続く。
取材担当橋本
AIアクセラレーター、募集中。メンタリングを受けた人の感想はこちらやこちら。
30分で取材
掲載無料
原稿確認OK