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インタビュー 2019.10.17

触れる動画を作成できるプラットフォーム「MIL」で、新しい視聴体験を提供。MIL株式会社

動画のニーズが高まっている。5G技術の到来などにより、動画環境が整いつつあるためだ。

そんな動画業界で、MIL株式会社はインタラクティブ動画を編集できるプラットフォーム「MIL(ミル)」を提供している。

インタラクティブ動画とは、動画を触れるようにしたもので、視聴者のアクティブ率を大きく上げられるのが特徴だ。

それでは、MILとはどんなサービスなのだろうか。詳しく見ていこう。

代表取締役CEO プロフィール

光岡 敦

Webコンサル会社のWebディレクターを経て、モバイルに特化したWebコンサル会社を立ち上げ。CSや新規事業開発の責任者を歴任した後、2013年に株式会社ユープラスを創業。2017年12月にSaaSのインタラクティブ動画編集プラットフォーム「MIL」をローンチ。その後、2018年3月の資金調達の際にMIL株式会社を創業(ユープラスから事業譲渡)。MILは2019年9月末時点で登録アカウント社数は433社、インタラクティブ化された動画は累計1,256本を超える。

だれでも簡単に、触れる動画を編集できるプラットフォーム「MIL(ミル)」

――MILについて教えてください。

MILはだれでも簡単に、インタラクティブ動画を編集できるプラットフォームです。

SaaSとして提供しています。

――具体的な使い方を教えてください。

まず、管理画面から無料でアカウント登録をしていただきます。ログイン後、動画をアップロードいただければ、インタラクティブ動画の編集ができるんです。

動画上で、どこをクリックさせたいか、クリックしたときにどんなアクションをするかを決めることができます。クリックアクションとしては、ポップアップや動画の分岐、外部リンク、クーポンやアンケートフォームの設定をユーザー様が簡単にできるようになっています。

ブログ感覚でインタラクティブ動画を作れるようにしています。

――特徴について教えてください。

従来の動画サービスは、納品するのが最終目標になっていました。いわゆる納品ゴールですね。

それに比べて、MILは動画の視聴データを管理画面内で見られるようになっています。動画内のどこを何回タップしているのかを可視化したり、CV測定及び、どのタップがCVに効いているのか、などのレポーティングができます。

また、離脱率や視聴率も数字でわかるようになるので、数値に合わせて動画のPDCAを回せるようになっているのが特徴です。

――ユーザーについて教えてください。

様々な利用シーンがあるのですが、主なユーザー様は、動画でコンバージョンを起こす事を検討している企業様ですね。具体的には、アパレルブランドやキッチン用品、カード会社などです。動画を通して、ダイレクトに購入できるようなサービスを扱っている企業が多くなっています。

また、MILは採用動画にも最適です。インタラクティブ動画なら、視聴時間を上げることができるので、就活生に企業を深く知っていただくことができるんです。

インタラクティブ動画編集プラットフォーム「MIL」開発のきっかけとは?

――起業した経緯はなんだったのでしょうか?

私はもともと、Webコンサルティング会社に勤めていました。

その後、株式会社ユープラスを立ち上げ、Webサービスの受託開発、メディア運営を行っていました。当時から新しい自社サービスを作りたいという想いはありましたね。

洋服の着せ替えシステムなど、いくつかのプロダクトをリリースしましたがPMF(Product market fit)せず、、3つ目の新規プロダクトとしてインタラクティブ動画を開発したんです。

これは、5G などインフラが整っていることなどでニーズを感じたことが背景にあります。資金調達をして大きな成長を遂げるために、インタラクティブ動画でスピンアウトしました。

それがMIL株式会社の始まりです。

――MIL株式会社の立ち上げにはそんな背景があったのですね!

また、高校の時の原体験もMIL開発のきっかけになっていますね。

ドラマの主人公が着ている服が欲しいと思ったんです。その経験とビジネスが紐づいたことが開発のきっかけになっています。

新しい視聴体験をつくる。MILの見ている未来とは?

――今後の展望を教えてください。

インタラクティブ動画は今後、間違いなく、市場が伸びていくと思います。

その中で、態度変容まで追えるのがMILの最大の強み。ブランディングだけでなく、ダイレクトに購買まで繋げられるサービスとしてポジションを確立していこうと思っています。

――プロダクトの展望について教えてください。

 直近だと、Webサイト上のものを動画で代替できるように進めています。というのも、現在Webサイトでできていることが、全てではありませんが、今後は動画に置き換わっていくと考えているからです。

動画でWebサービスを集約しているサービスはひとつもありません。

私たちはインタラクティブ動画MILというプラットフォームを中心として、Webでは当たり前のサービスを「MIL×○○」という形で幅広く展開していきます。勿論、動画ならではの独自機能やサービスも開発し、動画マーケティング市場を牽引していきたいという想いがあります。

――他に展望として考えていることはありますか?

実際、インタラクティブ動画を提供していて思うのは、すでにある動画をインタラクティブ化しても、期待できる数値はほぼほぼ出ないということです。

インタラクティブを前提とした動画の設計も同時に進めていかなければ、本来の成果を生み出すことはできません。

SaaSベンダーのメリットであるデータの集合知及び定性的な経験から、顧客を成功に導くカスタマーサクセスチームを充実させ、お客様が動画マーケティングに感じている課題を解決する最良のパートナーになることを目指します。

簡単な事ではありませんが、僕らがSaaSベンダーとしてお客様と向き合い、納品ゴールに近い現状の動画施策に対して、新たな価値を提供することができると考えています。

――ミッションについて教えてください。

ミッションは「新しい視聴体験をつくる」ことです。

動画を触るのが当たり前な世の中にしていきたい。動画だけで多くのことが完結できるようにしていきます。

そのミッション達成のためには、インタラクティブ動画を啓蒙していくこと、しっかりと価値を提供していくこと、動画ならではのプロダクト開発をしていくこと、どれも大事なことなので同時進行で進めていきます。

10月15日にリリースも出ましたが、プレシリーズAにおいて1.26億の資金調達をさせていただきました。資金使途は全て、上段3つの事に充当していきます。

MILでは「営業」「エンジニア」主に2職種において採用強化していますので、興味ある方がいたら是非wantedlyよりご応募いただければ嬉しいです。

新しい視聴体験をつくるために、MIL株式会社は幅広く進展していく。今後の動きに目が離せない。

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編集後記

取材担当橋本

インタラクティブ動画は次のウェブサービスとなるかもしれません。時代の流れを目の当たりにした気分でした。

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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