電話営業を進めるうえでは、さまざまな課題がある。
教育に膨大な時間と工数がかかったり、成約率がなかなか上がらなかったりするなどが代表例だ。これらの課題に頭を悩ませている企業も多いのではないだろうか。
そんな企業にぜひ知っておいていただきたいサービスがある。株式会社RevCommの運営するAI搭載型クラウドIP電話「MiiTel」だ。
電話営業の顧客対応をAIで可視化し、成功要因や課題を分析。これらの取り組みで教育コストの削減と成約率の向上を実現する。
サービスについて詳しく見ていこう。
會田 武史
大学在学中、社団法人ThinkAct Foundationや、学生団体Applimの設立に従事。
2011年から三菱商事株式会社に入社し、自動車のトレーディング、海外市場での販売/マーケティング施策の企画・立案・実行、クロスボーダーの投資案件・新会社設立、政府向け大口入札案件、M&A案件等に従事。
2014年から1年間サウジアラビアに赴任し、現地にて新SUVのローンチプロジェクトに従事し、中東地域における販売/マーケティング施策の企画・立案・実行を行う。
2016年にはウクライナにて現地パートナーとJV出資で自動車販売会社を設立し、同年ウクライナ国家向け大口案件を獲得。この他にも、トルコでのM&A案件、コーカサス地域に於ける販売/マーケティングのアドバイザリー業務にも携わる。
2017年7月に株式会社RevCommを設立。
――MiiTelについて教えてください。
AI搭載型クラウドIP電話「MiiTel」は、人工知能を使って、電話営業の顧客対応を可視化するサービスです。
話している時間と聞いている時間の割合や、沈黙の回数、発話のタイミングが被った回数、会話のやりとりがどれだけあったかを示すラリー回数、話す速度などを数値化します。
この数値化を通して、電話営業の課題を明確にできるんです。
また、電話の内容を文字起こしすることもできます。文字起こしをすれば、だれがどのタイミングで、どんなキーワードをしゃべったかが明確になります。事前に設定したキーワードの発話状況もわかるようになるんです。
――他にも機能はありますか?
会話を抜粋共有する機能もあります。30分の録音データを聞くことは、非常に大きな負担ですよね。ですから、本当に必要な部分だけ抜粋共有をして、負担軽減をすると同時に、効率的な営業活動を実現します。
ダッシュボードでは、営業電話の統計データをまとめて見ることができます。日別の通話回数や通話時間、通話種別、通電率などがわかるようになるんです。
着信ルールも細かく設定可能。これらの機能を通して、電話営業をする人のモチベーションの維持をしながら、営業効率を上げることができます。
また、すべての電話内容はスコアリングされるので、自分で営業活動を改善することができます。つまり、MiiTelがセルフコーチングツールとなり、教育コストを削減していくんです。営業の質も上がっていくので、高い成約率も実現しています。
――教育コストの削減と、営業の質を向上させられるんですね!
営業の課題は、内容を人に共有しづらいことです。
そのため、自分の営業手法について振り返りづらい。また、失注分析や次のアクションが取りづらい課題もあります。
これらはたったひとつの本質的原因によって引き起こされています。それが、営業がブラックボックスになっており、営業成績の理由を分析することが難しいことです。
だからこそ、従来の営業分野は、数打てば当たるような労働集約型の属人的なものになってしまっています。
そこで、MiiTelはAIで顧客と担当者の会話を数値で見えるようにして、営業成績の理由を明確にしています。営業を科学し、成約率を上げ、解約率と教育コストを下げるサービスの提供をしております。
――今まで営業の課題を的確に解決するサービスですね。それでも、MiiTel導入にはコストがかかるんじゃないですか?
即日で利用を開始することができます。利用料金も月額5980円です。
また初期費用も必要ありません。単月からの契約も可能です。年単位の縛りもありません。
――実際に導入している企業はMiiTelをどのように利用しているのですか?具体例を教えてください。
株式会社ビズリーチさんでは、導入からたった4ヶ月で、アポ獲得率62%UP、成約数56%UP、ネットROIは+500%を達成しました。
また、あらゆるコストが下がったというお声もいただきます。MiiTelを導入すれば通信費用、デバイスコストが削減できるからです。
そのほかにも、電話営業の工数を減らすことも可能。MiiTelはクラウドIP電話なので、顧客の番号をクリックするだけで、発着信ができるんです。毎回番号を押す必要はありません。
――他に活用事例はありますか?
現在、パーソルホールディングス株式会社さんでも、MiiTelを新卒の研修で使っていただいています。新卒のOJTに6か月かかっていたそうですが、MiiTelを導入してから1か月で済むようになったとのことでした。
MiiTelを使えば、トップパフォーマンスの人と自分の違いを明確にすることができます。営業電話のテクニックを自分で学ぶことができるんです。
――ユーザーの企業について教えてください。
電話営業の成果がブラックボックスになってしまっている課題は、業種や会社の規模に関係ありません。そのため、どんな企業でもご利用いただくことができます。
その中でも、人材業界には特に利用していただいていますね。
――競合について教えてください。
国内には競合となるサービスは少ないですね。
一方、海外ではコミュニケーションを解析する業界は伸びてきています。しかし、海外のサービスは解析エンジンだけを提供していることが多い。
MiiTelと海外サービスとの大きな違いは、コミュニケーションインフラを持っている点です。
電話のデバイスから包括的に営業をサポートできるのが、MiiTelの強みになっていますね。
――株式会社RevComm立ち上げの経緯について教えてください。
私が商社に勤務していた頃、世界中の人と仕事をする中で「日本の生産性はG7の中で最下位とされているが、本当にそうなのか」という疑問を持つようになりました。
そもそも生産性は、能率と効率の掛け算で算出できます。そうすると、日本人は教育水準・倫理観共に高いため、能率は担保されているでしょう。ということは、効率が悪い為に生産性が低いことになります。
効率が悪い理由はさまざまです。その中でも、「コミュニケーションコストが高いこと」が主要因であると思い至りました。日本社会では「何を言ったか」ではなく、「誰が誰に言ったか」や「どう言ったか」に焦点が当たるようなコミュニケーションが多く、大変コストがかかっているように思えたのです。
私たちは、このコミュニケーションのあり方をテクノロジーで変えることが出来れば、日本の生産性は劇的に上がると考えています。 昨今、気合と根性による営業にメスが入り、インサイドセールスやカスタマーサクセスに注目が集まっています。確かにインサイドセールスやカスタマーサクセスにより生産性は向上するのですが、効果を最大化する為にはテクノロジーの導入が欠かせません。
実際CRMやSFA等のツール導入が進んでいます。しかし、これらのツールは「How(どのように)」に主眼を置いたサービスです。そのため、「Why(なぜ)」という観点が欠落している。結局「なぜ成約・失注したのか、なぜパフォーマンスにバラつきがあるのか」分からず労働集約型の属人的営業に陥っているのが実情です。
これは、担当者と顧客が何をどの様に話しているか分からない「ブラックボックス問題」が常態化している為です。そこで、何をどのように話しているかをAIで解析・可視化してブラックボックス問題を解消することで、日本企業の生産性向上に貢献していきたいと考えています。
――今後の展望について教えてください。
今後の展望としては、Vertical・Horizontal・Parallel・Geographicalそれぞれのレイヤーで大胆に経営戦略を描き、緻密に戦術を練っています。
Verticalには美声モード、自動スクリプト作成、自動アポどりAIなどの機能を開発し「人間を電話営業から解放すること」、Horizontalには「経営判断AIを創出すること」、Parallelには「SaaSからPaaSに展開すること」、Geographicalには「グローバル市場、特に東南アジアへの展開を可及的速やかにすること」を考えています。
ただし、中長期の考えにあまり固執せずに、お客様の役に立つサービスを提供してお客様に寄り添って、どこにどのようなチャンスがあるのか、アンメットニーズがあるのか、を探りながら経営戦略・戦術にアジャイルに反映させていきたいと考えています。
――ミッションについて教えてください。
私たちのミッションは「新たなコミュニケーションの在り方を創造し、社会に変革をもたらすこと」です。不可逆に進むテクノロジーの進化の中、労働の在り方が見直されています。特に日本では生産年齢人口も急速に減少していくことが避けられません。そのため、経済的・社会的・文化的により豊かになる為には働き方を変えて生産性を上げることが不可欠です。
この大きな潮流の中で、社会課題を解決し、経済的・社会的・文化的により豊かな世界の実現を目指していきます。
新たなコミュニケーションで、生産性の向上、社会の変革へ。株式会社RevCommの進化は続く。
取材担当橋本
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