働き方改革に注目が集まっている。
企業は社員ひとりひとりの状況に目を配り、配慮していく必要性が高まっている現状だ。
しかし、社員全員の状況を把握することは容易ではない。
今回は、そんな社員ひとりひとりの幸せを実現するためのツールを紹介したい。
株式会社welldayが開発・運営をしている「wellday」だ。
welldayは「エンプロイーサクセス」を実現するSaaS型サービスであるという。
エンプロイーサクセスとは?welldayのサービスの全貌とは?
詳しく見ていきたい。
代表取締役 CEO
牟田 吉昌
1993年生まれ、幼少期に中国の長期滞在経験あり。大学時代に語学サービスフラミンゴを友人と立ち上げを経験。
卒業後、リクルートホールディングス新卒入社、新規決済事業「AirPAY」の立ち上げ、開発ディレクションおよび事業推進等に従事。またリクルート社の新規事業立案コンテスト「New Ring」で受賞経験あり。
2017年12月中旬より大学時代にシード期から参画していた株式会社フラミンゴに取締役COOとして再ジョインした後シリーズAの事業・組織・コーポレート全般の責任者として事業を推進。
2019年4月 より「株式会社Boulder」を創業、日本初のエンプロイーサクセスプラットフォーム「wellday」(https://wellday.jp/)を開発・運営。
――まずはエンプロイーサクセスについて教えてください。
エンプロイーサクセスとは、従業員の幸福度(ウェルビーイング)をファーストに考え、従業員の幸福度を高めることが会社の収益に大きくつなげる概念です。
今までは、従業員に対し、企業は受動的に問題を受け入れるだけでした。そこで、企業が自分の事業の収益だけでなく、従業員の幸せも両輪でサポートしていく必要があると思ったのです。
企業が従業員を幸せに働けるようにするサービス、それが「wellday」です。
――エンプロイーサクセスを実現するツール「wellday」はどんなサービスなのですか?
welldayはエンプロイーサクセスプラットフォームです。社内のコミュニケーションデータを感情分析と行動分析して、従業員や組織の課題を可視化できます。
従業員に寄り添うために人事部や専任の人事担当があり、サーベイ等の従業員向けのアプローチを行なっている企業さんが、簡単かつ効果的に課題を明確化できます。
――どんなデータを解析しているのですか?
現段階では、Slackのデータを解析しています。
Slackからは、勤怠だけでは見えてこないデータが分かります。具体的にはメッセージ内容、スタンプ内容、投稿または他メンバーへの返信タイミング・速度のほか、チャンネル別・人別の投稿数、投稿量、投稿内容、ステータス状況といった行動データです。
このデータから、ひとりひとりの状況や課題をスコアとして見えるようしています。
スコアはストレスなく、心理的に健康に働けているかどうかの数値を明確にできます。ほかにも、コミュニケーションの量と感情分析を掛け合わせてコミュニケーションスコアもわかるようになるんです。
――ユーザーについて教えてください。
現状のユーザー様は、スラックを活発に使っているIT企業が多くなっていますね。
その他にも、急成長していらっしゃる会社に多く導入いただいています。これは、会社の急成長により、リーダーやマネージャーが、ひとりひとりの状況を監督できなくなってしまうことがあるからなんです。
ひとりひとりの状況や課題を察知できなくなっている企業様は、特にエンプロイーサクセスについて課題を感じていることがあります。
――ユーザーの企業の規模について教えてください。
導入いただいている企業の規模感としては、十数名からエンタープライズまで、幅広く対応しております。
その中でも100名から200名程度の企業がボリュームゾーンですね。
IPO前後の成長企業のご利用が多くなっています。
――welldayのユニークポイントについて教えてください。
従業員のために最適なソリューションを提供できることがユニークポイントです。
これからどんどん機能は進化させていく予定ですが、今のところはAIの分析などのテクノロジードリブンであるサービスであるのは大きな強みになっています。
――サービスを立ち上げた経緯について教えてください。
前職でマネジメント経験がありました。
そこでは、組織状況の可視化を試みていたんです。にもかかわらすず、辞めてしまう社員がいました。その社員のサーベイの結果は良かったんです。顔色を見ていても辞めることは予測できなかった。
定量化されているサーベイと顔色に基づいたファクトで計測していたにも関わらず、辞めてしまったのは辛い経験でした。
そこで、このような曖昧な組織状況の可視化ではなく、嘘のない状態にしていかなければならないと思ったんです。
このような目的を達成するために、今の事業に取り組み始めました。
――新卒ではどんな経験をしたのですか?
新卒では、リクルートに入社しました。その後、株式会社フラミンゴでCOOを経験。それから起業に至りました。
一見まったく関係のないようなキャリアのように思うかもしれませんね。しかし、私は経験に一貫性を持たせる必要はないと思っています
自分のミッションなどのやりたいことは一貫性があった方がいいと思いますが、やることに関しては柔軟に変えていく必要があります。
今後も手段にこだわらず、ミッションを中心とした事業を推進していこうと思っていますね。
――プロダクトの進化について教えてください。
welldayの可視化の幅を広めていこうと思っています。従業員にとって価値のあるツールとの連携を進めていきます。
現在対応しているSlackから、GSuiteやGitHubといった社内ツールへ拡張し、様々な組織に柔軟なプロダクトとして提供してゆきます。
――ミッションについて教えてください。
今の日本のサービスの機能は、従業員の状況をサーベイで可視化するまでにとどまっていました。
しかし、私たちはツールを導入することで、なにも不満なく事業をできるようにしていきたい。
そのために、SaaSの開発を通して、複利的に社会に大きなインパクトを与えていきます。SaaSを通じて、世の中の会社を変えて、結果社会的にインパクトを起こさないと人類は良くならないと思うんです。人類がさらに創造に集中できる世の中を目指していきます。
そのために必要な手段、それが「wellday」です。
「wellday」が気になった人は、サイトをチェックしてみてください!
現在、株式会社welldayでは募集も行っているとのこと。こちらもぜひチェックしてみてほしい。
取材担当橋本
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