グローバル化が進んでいる。英語力の必要性は今後も高まっていくだろう。
このような現状において、今までの講義形式の英語の学習方法では、まだまだ非効率的な部分があった。
そこで、人工知能を搭載した法人向け英語学習ツールを提供することで、効率のいい英語学習を実現している企業がある。
株式会社コーリジャパンだ。英語学習ツール「cooori」の開発・運営をしている。
coooriとはいったいどんなサービスなのだろうか。詳しく見ていこう。
cooori 創設者
Arnar Jensson
――coooriについて教えてください。
coooriは、人工知能搭載の法人向け英語学習ツールです。
PCやスマートフォン、タブレットデバイスを通して、効率よく英語を学習できるツールになっています。
――どんな特徴がありますか?
特徴は、個人の学習癖や習熟度を人工知能が理解し、毎回の学習時に最適なコンテンツと出題形式を決められることです。
他にも、効率よく学習していただくために、いつ、何を学ぶべきかを人工知能が判断します。
加えて、英語力を効果的に高めるために必須となる厳選された単語や、各ユーザーの成長に合わせた最適なコンテンツを効果的なタイミングで提案します。
より先進的な人工知能の技術研究において、豊田工業大学シカゴ校と連携し、弊社独自の実験と検証を元に開発されました。
――ユーザーについて教えてください。
自動車業界や製薬会社、大手商社、航空会社、銀行など、幅広い業界に使っていただいているサービスです。
現在は大企業のご利用が多くなっていますね。
――競合について教えてください。
本格的にディープラーニングを搭載している英語学習サービスはまだ少ないです。
他にも、TOEIC(R)に特化している点や、実用的な英語を学べる点、復習するタイミングを計算して出題する点などは競合サービスにはないものです。
2019年10月30日、7万時間以上の学習者データを解析した独自開発 AI「3O」のアップデート版がリリースされた。
このアップデートにより、独自開発 AI「3O」が保有・解析する学習者のデータが7万時間以上になり、ユーザーの英語能力や学習の癖をより綿密に判断可能。
「知っている」「知らない」「覚えた」「忘れた」単語を AI が解析し、ユーザー一人一人の学習能力や進度、忘却曲線に基づいた繰り返し学習を提供することで、よりパーソナライズ化した学習法を提供できるようになっている。
――サービスを開発した経緯について教えてください。
私はアイスランドで生まれました。
2003年に来日。東京工業大学で音声認識学を研究し、博士号を取りました。このような経験の中で、私自身も英語・日本語・ドイツ語など、複数の言語を話せるようになったんです。
しかし、従来の講義型の言語教育には疑問を感じていました。もっと効率的に学習できると思ったんです。
この現状改善のための第一歩として、日本人の英語学習に目をつけました。TOEIC(R)学習のニーズが高く、法人としても社員の英語力の向上を必要としていたからです。
それから、BtoBのサービス開発・運営を進めてきました。そこで生まれたのが、coooriです。
――今後のプロダクトの展望について教えてください。
今後はBtoCのサービスも作っていこうと思っています。
AIを活用した、より多くの学習パターンを追加することを考えています。これを活かして、より一層効果的に学習を進めていけるようにしていきたいです。
――他にプロダクトの進化として考えていることはありますか?
今は、TOEIC(R)対策にフォーカスしています。
しかし、今後はスピーキングやライティングにも対応できるようにしていきたいと思っています。
――coooriはどんな展開をしていくのでしょうか?
今後は、英語に限らずさまざまな学習において貢献できるようなサービスを作っていきたいですね。
具体的には、子どもたち向けの数学や歴史、科学などの分野に生かせるものを作っていこうと思っています。
――ミッションについて教えてください。
短期的なミッションとしては、日本のマーケットでメジャープレイヤーになることです。
その後は、英語のプロダクトだけでなく、さまざまな分野の学習プラットフォームとして役に立つアプリや、プログラムを作っていきたい。
最終的には、私たちのサービスでコミュニケーションを円滑にして、世界平和に貢献できることを目指しています。
コミュニケーションで世界平和を実現する。株式会社コーリジャパンのチャレンジは続く。
取材担当橋本
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