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インタビュー 2019.12.27

在庫管理の非効率を解決。――株式会社ZAICO

現在、在庫管理はいまだに人が目視で数えていることがある。非常に非効率な状況だ。

このような状況を株式会社ZAICOは解決する。PC・スマホから手軽に使えるクラウド在庫管理ソフト「ZAICO」を提供。また、RFIDを使った「R-ZAICO」を使えば、一気に在庫管理ができるようになる。

株式会社ZAICOの見ている未来はこれだけではない。在庫管理で得たデータをさまざまな分野に応用していくことを考えているそうだ。

どんな企業なのだろうか。詳しく見ていこう。

プロフィール

代表取締役
田村壽英

PC・スマホから手軽に使えるクラウド在庫管理ソフト「ZAICO」

――「ZAICO」について教えてください。

ZAICOはPC・スマホから手軽に使えるクラウド在庫管理ソフトです。アンドロイド・iOS・ウェブから使える在庫管理ソフトを提供しています。すでにユーザー数は92,000を超え、多くの方にご利用いただいています。

特徴はスマホカメラを使えば、バーコードを読み込むだけで物品の入庫や出庫を簡単に管理できる点です。

このサービスで、「モノを数えることを無くすサービス」を目指しています。そんな世界を実現するために、RFIDを使ったサービス「R-ZAICO」も開発しました。RFIDを使えば、一気に在庫管理ができるようになります。

他にも、画像認識技術を使って写真を撮るだけで在庫の数を判断できる機能の開発を進めています。

――今開発中のプロダクトについて教えてください。

今開発しているのは、IoT重量計です。そのモノのひとつ当たりの重さがわかっていれば、重量で在庫数を計ることができるんです。

つまり、載せるだけで在庫管理ができる重量計です。PC・スマホさえ使わない管理を目指していきたいですね。

IoT重量計

――主なユーザーについて教えてください。

主なユーザー様は、従業員20名ぐらいの規模の企業様です。ボリュームゾーンとしては、製造・小売り・卸・建設業が多くなっていますね。

他にも、医療系でも使っていただいています。歯医者さんの治療用の器具や薬剤管理などにも使えます。特徴的なのは、製薬会社・研究所の利用もあることですね。

――製薬会社・研究所の利用があるのは、ユニークですね。

そこでそういった理化学系の研究所やメーカー向けのサービスも開発しました。

それが、理化学機器のリユースマーケット「ZAI」です。在庫管理の会社がなぜこのようなサービスをやっているかというと、リユースマーケットに出品するモノのデータを取得する仕組みができているからです。

取得したモノのデータを活用して、大学・研究所・化学メーカーのほしい時に、最適なプロダクトを中古市場にて提案することができます。

ZAICOは、データ活用も山形の倉庫をいっぱいにしたいという想いから始まった

――ZAICOを立ち上げたきっかけについて教えてください。

ZAICOを立ち上げたのは、実家が山形で営んでいた倉庫業がきっかけです。

当時、倉庫の中は乱雑としていて、担当者しかどこに物品があるかわからない状態でした。そこで、市販の在庫管理ソフトを利用したのですが、現場の人に使っていただけませんでした。

そこで、最初は趣味で在庫アプリを作り始めました。iPhoneアプリを開発。現場の人に使ってももらうために、すごくシンプルなように設計しました。ボタンも4つだけ。これだけ簡単にしたら、社内でも使っていただけたんです。

――それからどんな流れがあったのですか?

せっかく開発したので、多くの人に使ってもらいたかったという想いがありました。そこで、実際にアプリを発表すると、ユーザーが伸びてきたんです。在庫管理のニーズは満たされているかと思っていましたが、意外と課題があると感じたんです。

この課題を解決するために、会社を立ち上げました。

ZAICOデータを活用。さらに世界へ―。

――今後の展望について教えてください。

今後は、さまざまなZAICOで得たデータをさまざまなビジネスに発展させていこうと思っています。

例えば、保険会社の動産火災保険に今のデータは活用できます。動産火災保険は、現在かなりおおざっぱな見積が行われています。

このような現状から、トラックなどに積載されるものが詳細にわかるようになれば、リスクに応じて最適な保険をかけられるようになると思うんです。

ユーザーにとって最適化された保険を提供できるようになります。

――保険にも活用できるのですね!

他にも、ZAICOのデータは与信の分野でも活用できます。ZAICOのデータを活用することで、融資・資金調達段階の会社が大丈夫かを判断できるんです。

現状として、在庫の部分はデータをごまかしやすく、融資する側は大きなリスクになりえました。

そこで、在庫情報を提供することで、より精度の高い与信を実現していきます。

より最適化された金利で、お金の出し手にとっても、よりリスクの低い投資を実現していこうと思っています

――本当に幅広く活用できますね。

これは半分妄想ですが、私たちは将来的には、投資会社になっているかもしれません。

日本でシェアナンバーワンの地位を確立し、あらゆるものの情報を集められれば、先物投資ができるようになるからです。このようにモノの情報がつかめるようになれば、さまざまな展開ができるようになります。

――日本以外にも活用できそうですが、海外展開は考えていますか?

はい。海外展開も考えています。

実は、現在のZAICOのアンドロイドユーザーのおよそ20%は海外ユーザーなんです。特に東南アジアで利用していただいています。

海外では、日本の管理者と比べて、在庫管理の精度が低くなってしまいます。そのため、海外の在庫管理を自動化できるソリューションはニーズが高いんです。

在庫管理は世界共通の課題です。その課題解決に挑戦していこうと思っています。

そのために、まずは日本でプロダクトを磨き、海外展開をしていこうと思っています。

――ミッションについて教えてください。

私は在庫管理において数えている人を無くそうと思っています。私たちはこれを「数えない在庫管理」と呼んでいます。

現代では、さまざまな人がやっていることの自動化が進んできています。にもかかわらず、在庫管理はまだ人がやっているんです。人が数えて、台帳に記帳するのは、江戸時代から変わっていません。イノベーションが起きていないんです。

しかも人が担当する在庫管理は、ミスも出てしまいます。ミスをやらかす人間は信頼なりませんよね。そこで、数える人をなくすことで、データビジネスを実現し、社会を良くしていこうと思います。

在庫管理は人がやるのではなく、自動的に行われるもの。その結果、モノがより有効活用される、そのような社会に変わっていけるように、微力ながら貢献できればと思っています。

ZAICOサービスが気になった人はぜひサイトをチェックしてみてほしい。

クラウド在庫管理ソフト「ZAICO」
RFID対応在庫管理ソフト「R-ZAICO」
リユースプラットフォーム「ZAI」

編集後記

取材担当橋本

在庫管理サービスから始まり、データ活用で無限の選択肢を感じました。今後の展開に期待です!

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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