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インタビュー 2019.12.31

「ボートシェアリング」で、日本の新たな文化を創る――株式会社Portl

使われていない個人所有のボートが、海岸には多数停泊している。それらの船の維持費はかさみ、どんどん劣化が進む。

このような状況をボートのシェアリングプラットフォーム『Portl(ポートル)』は解決する。それだけではない。日本に新たな文化を創るかもしれない。

Portlはボートの「オーナー」と操船技術を持つ「キャプテン」、そして船を利用したい「ゲスト」を結びつけ、今まで利用場面の無かったボートを有効活用する。

ゲストは船舶免許を持っていなくても豪華なクルーザーを格安で借りることができ、飲み会や、パーティーを開催できる。キャプテンにも、普段なかなか得られない操船機会を提供している。

3者がWin-Win-Winの関係なのだ。

この画期的な「Portl」のサービスについて詳しく見ていきたい。

プロフィール

代表者
齋藤大貴

ボートのシェアリングプラットフォーム「Portl」

――「Portl」について教えてください。

Portlは豪華なボート(クルーザー)のシェアリングプラットフォームです。

個人、または事業者の所有するボートの遊休時間をシェアをして、船を通じた体験の裾野を広げることを目指しています。

――利用の流れについて教えてください。

まず、オーナーがウェブ上でボートの情報を掲載。その後、ゲストがボートの予約をします。ゲストが操船免許をもっている必要はありません。ボートを運転はオーナーが任命したキャプテンが担当します。

日本初のボートシェア用の保険も完備。ケガをしてしまった時の費用などを包括的に保障します。

このようにボートの旅を安心・安全に楽しめるサービスです。

たった3ステップでボートの利用が可能

――Portlはどんな特徴がありますか?

これまでレンタルにはなかった豪華なボートが低価格で利用できることが特徴です。

従来の貸し出しのボートは、設備投資の費用をレンタル費用から回収しなければならないため、豪華な船を貸し出すことは難しかったんです。

一方、Portlで扱っている中には1億円を超えるようなボートがあります。そして、そんな豪華なボートがビックリするような金額で利用することができてしまいます。

――どれくらい低価格でボートを提供しているのですか?

ひとつの例ですが、従来のキャプテン付きのサービスでは半日で、約40万円程の費用が掛かっていました。

Portlでは従来よりも大きくて豪華なボートが半日5万円程でシェアされております。10人で乗れば1人5000円で圧倒的な非日常が味わえてしまいます。

このように低価格でボートが利用できるのは強みのひとつですね。

おすすめボート一覧。高級ボートがリーズナブルな価格で利用できる。

――ゲストのボートの利用シーンについて教えてください。

特に人気なのは飲み会での利用です。暖房の効いた船内で、夜景を見ながら飲む体験は非常に満足度が高く、利用頂いた方の多くにリピート頂いています。

他にも、イルミネーションの鑑賞や、大型のボートでのパーティーなど、私たちはが提供しているのはボートという非日常の場なので、本当にたくさんの用途で利用頂いています。

――ボートのオーナーのメリットについて教えてください。

オーナーがボートを貸し出すメリットとしては、「収益を得られる」ことはもちろんのこと、シェアによって稼働率を上げることで、メンテナンスにもなるというメリットもあります。

実は、ボートは稼働させずに海に浮かばせておくと、ダメになってしまうんです。そのため、定期的に動かさなければいけない。

でも、オーナー様がボートを動かすきっかけってそんなにないんですよね。そこで、ゲストとのマッチングによって稼働させる機会を得て、ボートのメンテナンスにも役立ちます。

他にも、高齢化が進むボート業界の中で、若い世代と交流を作り出せるのも、Portlの強みになっています。

――ボートを操船するキャプテンのメリットについて教えてください。

キャプテンのメリットは、操船の機会が得られることです。

実は、船舶免許はすごく簡単に取得できます。期間は2日間程、しかも費用も安い。

しかし、免許を取っただけでは操縦できるようになりません。にもかかわらず、操船技術を磨く場はあまりないんです。

今まではどうしても船を運転したい人はレンタルボートを借りて操船技術を磨いていました。ただ、レンタルにも中々の費用が掛かりますし、海域ごとに異なる海の特性といった情報はそこでは得ることはできませんでした。

そこで、誰よりも海を知るオーナーとマッチングすることで、操船技術を磨く機会を提供しています。

レンタルボートとは違って、操船するのは憧れの豪華なクルーザーです。これも大きなメリットになっていますね。

オーナーとキャプテンのマッチングには一切費用を頂いておらず、このマッチングがボートの登録に繋がれば良いな。程度に思っています。

ゲスト・オーナー・キャプテンの「したい」をPortlがつなぐ。

Portlを立ち上げたきっかけは、自身の原体験にあった―。

――Portlを開発した経緯について教えてください。

Portlを立ち上げたのは、毎日の通学路で稼働していないボートを見てきたのがキッカケでした。

海と川が近くにある土地で育ち、ボートというのは身近な存在でした。家の前には大きな川があって、そこにはボートが数キロにわたって係留されていました。

20年以上過ごした土地ですが、そのボートが稼働したのを見ることは数回しかなく、幼いながらに「使わなきゃもったいない」という思いがありました。

有効活用でればと思っていましたが、シェアリングの概念がなかった当時は、解決の糸口を見出せませんでした。

それから時代は進み、Airbnbなどのシェアリングが登場しました。このサービスなら、課題を解決できるかもしれないと思いましたね。

他にも、地元方の応援や、国交省とシェアリングについて協議を進めていたのが立ち上げの大きな自信になりました。本当にたくさんの方々の応援があって今があるので、皆さんには感謝しかありません。

――さまざまなリソースを活かしての起業だったのですね!

小さい頃からクルーザーに乗せて頂いてきたのも、きっかけになっています。操船する機会も何度かありましたが、車と違ってボートは凄く難しいんですよね。

ボート毎に特性があって、波の具合に合わせて操作しないといけないなど、経験がものをいう世界です。

そんな中で、操船機会を増やす仕組みも作りたいと思っていました。

ハードルを下げ、ボートのある文化を創り出す。

――Portlは今後、どのような進化をしていくのでしょうか?

まずはボートシェアリングサービスを全国に広げていきます。日本で一番ボートの多い瀬戸内海には既に広島県と共に話を進めています。

海域によってまったく異なる海の魅力を皆さんに知って頂けるように、スピード感を持って全国に展開していきます。

日本中に利用できるボートがあれば、6000あると言われる日本の離島にアクセスできるようにもなるかもしれません。海に囲まれた日本でボートというのは実は無限の可能性を秘めているんです。

――ミッションについて教えてください。

海が身近に活用できる世界を創る。

今まで船の業界は農業よりも遅れていると言われ、閉ざされていました。わたしたちは、ボートのあり方を見つめ直すことで、日本の海の可能性を広げていきます。

最終的には船を通じた体験「ボートライフ」を日本の文化として定着させていきたい。「休みの日に何しよう」に“ボート”という選択肢っていま日本にないですよね。Portlでボートにアクセスする入り口を創ることで、日本に新しい選択肢を創っていきたいと思っています。

非日常を味わいたくなったら、ぜひサービスサイトをチェックしてみてほしい。

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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