運動をしたくても、なかなか続かない…。
そんな悩みを持っている人も多いのではないだろうか。
運動が続かない大きな原因のひとつが「飽きてしまう」ということだろう。
そんな運動の課題を解決するサービスがある。
FunLife株式会社が運営する誰もが体を動かしたくなるモーションプラットフォーム「LIFEcise」だ。
そして、このLIFEciseで運動を進めるための秘密兵器的プロダクトがある。AR技術とMotionCapture技術、AI技術を組み合わせた「ARC Mirror」だ。
さて、このLIFEciseはどのようなサービスなのだろうか。ARC Mirrorの全貌とは?
詳しく見ていきたい。
代表取締役 CEO
田巻 富士夫
2009年 早稲田大学国際教養学部卒業
2009年 野村証券株式会社入社
2013年 みずほ証券株式会社入社
2016年 FunLife株式会社設立と同時に代表取締役就任
代表取締役 COO & CFO
黄木 桐吾
2010年 早稲田大学国際教養学部卒業
2010年 三菱重工業株式会社入社
2016年 FunLife株式会社設立と同時に代表取締役就任
――LIFEciseについて教えてください。
LIFEciseは誰もが体を動かしたくなるモーションプラットフォームです。モーションデータドリブンでひとりひとりを健康にすることを目指しています。
――「健康」がテーマなのですね!
人がなぜ運動するかというと、健康でいたいと思うからですよね。
しかし、なかなか運動を続けることって難しい。現在のフィットネスには、飽きてしまったり、結果がついてこなかったりと課題がたくさんあります。
――そんな課題を解決するための工夫はなにかあるのでしょうか?
運動を楽しく続けてもらうために、LIFEciseでは3つの点を大切にしています。
バリエーション・ゲーミフィケーション・パーソナライゼーションです。
――詳しく教えてください。
はい。まず、バリエーションですが、運動が飽きてしまうのは同じことをやり続けるからだと思うんです。
それならば、コンテンツの種類をたくさん増やせば飽きづらくなりますよね。そこで大切にしている考えが「バリエーション」です。
私たちのプログラムでは、モーションキャプチャーの技術を使って、さまざまな種類のコンテンツを提供できます。
例えば、いろいろなマンガのキャラクターが体の動かし方を教えてくれる機能があるんです。
他にも、筋トレやヨガ、ストレッチ、空手、ダンスなどもできるようになっています。
今までは複数のジムやスタジオに通わなければできなかったようなさまざまなフィットネスがひとつの鏡の前でできるようになるんです。
このような取り組みにより、バリエーション豊かなコンテンツを提供していますね。
――バリエーションがあれば、飽きずに運動を続けられますね!2つ目の「ゲーミフィケーション」はどんな工夫をしているのですか?
ゲームって、別にやる必要はないのになぜかやってしまいますよね。
これは、続けてやってしまう仕組みがあるからなんです。
私たちはこのゲームの仕組みをフィットネスに応用しました。これが「ゲーミフィケーション」です。
ゲームの人を魅了するテクニックを応用しています。
――パーソナライゼーションはどんなものなんですか?
最後のパーソナライゼーションでは、ユーザーさんの要望やスキルレベル、健康目標などに合った体の動かし方を提案しています。
また、努力した進捗を見えるようにして、モチベーションを保つ工夫もしています。
このように、人のニーズや状態に合ったコンテンツの提供が可能です。
――LIFEciseのユーザーについて教えてください。
ユーザーは、オフィスや老人ホーム、病院、フィットネスジムなどですね。
特にオフィスのユーザー様は、健康経営や働き方改革に熱心な企業様が多くなっています。休憩するときに、体を動かせれば生産性をあげることができますからね。
具体的には、オフィスの一角のスペースを使って、5分間のフィットネスコンテンツを提供します。
肩こりの解消や、大事な会議の前にテンションを上げるための運動など、日常の痛みをスポーツにより解消できる内容になっていますね。
――アークミラーについて教えてください。
これらのLIFEciseを実現するためのデバイスが「ARC Mirror」です。
ARC Mirrorは、AR技術とMotionCapture技術、AI技術を組み合わせたデジタルミラーデバイス。デジタルインストラクターとなって、フィットネスをサポートします。
具体的な機能としては、カメラやセンサーを搭載して、ユーザーに合ったコンテンツを提供。他にもフィットカウントやフォームの評価などが直感的にできるようになっています。萌え系ダンスゲームや伝統的な踊りを体験できるコンテンツにも対応しているのは特徴ですね。
このようにARC Mirrorという一つのプラットフォームで、さまざまなスポーツに触れられるようになっています。
――強みについて教えてください。
ARC Mirrorには、弊社独自開発のスポーツモーションに特化したコンピュータービジョンアルゴリズムが搭載されています。
こちらは世界一の精度を目指しており、強みになっていますね。
――他に強みはありますか?
ARC Mirrorは人間のコーチやインストラクターをしのぐ能力を目指しています。
そのために、デジタルだからこそできる強みにフォーカスしたい。
例えばデータ活用などは、デジタル技術の方が人間よりも優れています。そのため、データを蓄積して、その人に合った理想的な体の動かし方を提案できるようにしていく予定です。
このように、今の人間の力だけではわからなかった部分を、データの活用で明確にしていきたいです。
――デジタルにおいて、「データ活用」は強みになるんですね!
他にもARC Mirrorはデータバンクとして活用することもできます。
センサーやカメラを搭載したARC Mirrorは、1秒当たり20枚の画像データをとれるんです。そのため、どんどんデータを貯めていくことができます。
とれるデータとしては、身長・体重、趣味、体の動きのデータ、筋肉の変化量などですね。
これらのデータを使えば、健康ポイントとして景品と交換することもできますし、他の産業との連携も可能です。
人の体の動きをビックデータとして活用することで、さまざまな分野に応用していこうと考えていますね。
――FunLife株式会社を立ち上げたきっかけについて教えてください。
COOの黄木とは、大学のころから仲が良くて。大学を卒業しても遊ぶほどでした。
お互いに大手企業入社したのですが、7年経った時大きなきっかけが訪れたんです。
――そのきっかけとは、どんなものだったんですか?
その日はサーフィンに行った帰り道でした。仕事の愚痴を言いながら帰っていたんです。
仕事先には、私たちが将来なるであろう5~10年後のロールモデルがいて、その姿に全くテンションが上がらないと話していました。
もっと面白いことをしたい。
そう思うようになってから、起業を考えるようになりました。
――現在のサービスを開発した想いについて教えてください。
当時の事業構想から、スポーツを軸にしようと思っていました。僕自身ダンスやバスケ、水泳、陸上をやっていた経験もあるんです。
誰しもスポーツに燃え上がる時期があると思うんですよね。だからこそ、心の奥底でアスリートはカッコいいという想いがずっとありました。
――スポーツは燃えますよね!
他にも、興味のあるスポーツがあるのに、できないのはさみしいと思ったことも背景にある想いです。
僕自身、いろいろなスポーツに挑戦したのですが、剣道はやりたくてもできなかった。剣道は初期費用が掛かってしまいますからね。
このような課題を解決し、さまざまなスポーツをできるサービスを作りたいとも思っていました。
――それからサービス開発にはどんな流れがあったのですか?
最初に考えていたサービスは、スノーボードの映像を編集して音楽をかけながら見られるようにできるものでした。
しかし、冬しかできない課題があって(笑)
それから、スポーツ関係で面白いことができないかと考えました。それから1年半考えてできたのが、今のサービスです。
――今後、プロダクトはどんな進化を考えていますか?
現在、モーションデータを使っている一般的なスポーツテックは、スポーツのプロ向けに特化していることが多くなっています。
そのため、一般の人があまり使えていない現状です。
私たちは一般の人も使えるようなサービスを作りたい。
そのために1つのプラットフォームで、さまざまなコンテンツにアクセスできるような環境を整えていきたいですね。
――最終的に目指しているサービス像を教えてください。
自分が普段やっている運動で足りていないものを教えてくれたり、コーチの観点から自分にとってのベストな情報を教えてくれるようなサービスにしていきたいです。
さまざまな情報を集め、いろいろな観点から自分をメンテナンスできる。そんな価値を提供していきたいと思っています。
「LIFEcise」「ARC Mirror」が気になった方はサイトをチェックしてみてください!
取材担当橋本
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