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インタビュー 2020.01.09

音楽を活用して場所選びに革命を。――Placy

グルメサービスや旅行アドバイザーサービスの台頭によって、多くの人が評価するような場所に人が集まりやすくなってしまった。

しかしよく考えれば、多くの人が高評価をしていても、自分に最適かどうかはわからない。

そこでPlacyは、音楽を活用して、自分にとって最適な場所を見つけるサポートをしている。

どんなサービスなのだろうか。詳しく見ていこう。

プロフィール

代表
鈴木 綜真

音楽の趣向で場所を見つける地図アプリ「Placy」

――Placyのサービスについて教えてください。

Placyは、自分と音楽の趣味・趣向が近い人がよく行く場所を見つけられる地図アプリです。

例えば、YMOとアプリに入力すれば、YMOが好きな人の行っている場所を見つけられます。

今は音楽をもとにサービスを開発しましたが、今後も音楽にこだわるつもりはありません。好きなものを入力すれば、その情報をもとに場所を探せることを目指しています。

――Placyの機能について教えてください。

Placyには2つの機能があります。

ひとつ目は、音楽の趣味嗜好が近い人の場所がわかる機能。もうひとつは、入力した音楽の曲調をくみ取って場所を探せる機能です。

例えば、明るい曲を入力した場合、そのアーティストが好きな人がよく行っている、ワイワイした場所を提案します。反対に、寂しい曲を入力した場合は、そのアーティストが好きな人が行っているしっぽりした場所を提案可能なんです。

――Placyのユーザーについて教えてください。

想定しているターゲットは、25~35歳のお金に余裕があって、人とはちょっと違う場所を探している方です。

若い人は、場所にこだわりがないことが多いですからね(笑)カッコいい場所に行きたい想いがある人に最適なサービスです。

――Placyの強みについて教えてください。

Placyのアプリで取得されるデータは趣味・趣向のデータだけではありません。

私たちは、趣味・趣向のデータと土地のデータを掛け合わせて、価値のあるデータを作っています。画像認識能力を使って、空間のデータを収集。雰囲気・地価のデータを「ポイント」「エリア」「ストリート」の3階層で蓄積しています。

これらの取り組みを通して、クールな場所をデータに落とし込んでいきたい。そうすれば、いいかげんな土地開発は無くなると思っています。

雰囲気など、今まで数値化できていなかったものをデータに落として、デベロッパーさんに提供していきたいですね。

「都市開発×音楽=Placy」アイデア誕生の背景に迫る

――大学では何を学んでいたのですか?

大学では物理学を専攻していました。学年が進むごとに、周りの人は就職していきましたが、私は具体的にしたいことが見つからなかった。

そこで海外放浪の旅に出ました。世界中、いろいろな場所を旅しましたね。

ある観光地でボーっとしていた時に、人の動きが気になりました。「あの人はなぜ右に曲がったのだろう?」「彼女はなぜあの店に入ったのだろう?」と不思議に思ったんです。

この動きをシミュレーションすれば面白いと思いました。そんな中で、都市シミュレーション・都市解析という学問が大学院にあることを知ったんです。そこで、大学院で研究することを決めました。

――それからどんな流れがあったのですか?

大学院での都市論では、「感性」「都市」という言葉がよく使われていました。しかし、学問に感性はうまく実装されてこなかったんです。

でも今は、機械学習や画像認識の技術がありますよね。これらの技術を使って、今まで定性的だったものを定量化しようと思ったんです。

そして、定量化したものを経済的な価値と結び付け相関関係を示し、感性と現実世界を紐づけることを目指しました。

――それからなぜ「Placy」という音楽のプロダクトに取り組んだのですか?

音楽のプロダクトを開発した理由は、音楽の版権管理をするプラットフォームを創ったことがあったからです。そのプロダクトは、ミックスされた音楽がどの音源をサンプリングしているのかを機械学習で見つけるもの。

そのプロダクトを開発している際、SpotifyのAPIと出会いました。SpotifyのAPIは音楽を数値で分析していたんです。

この数値と都市を結び付けたら面白いんじゃないか。そう思い、音楽と都市を掛け合わせたPlacyの開発に乗り出しました。

「人間らしい都市を創る」

――Placyの今後の展望について教えてください。

今後、アプリはコミュニティ機能の実装を進めていきます。

感性で場所を見つけられるようにしていきたい。

他にも、アプリから取得したデータを使って、都市空間のデータを独自開発していこうと思っていますね。

――他に考えている展望はありますか?

他にも取得した感性データを使って都市開発をしていきたいと思っています。

多くの人に気持ちいいと思ってもらえるような都市を作りたいですね。そのために言葉にしづらいものを定量化して、場所を探せる機能を充実させていきます。

――ミッションについて教えてください。

「人間らしい都市を創る」ことがミッションです。

人間の感性をくみ取った、情緒的な人間らしい都市を創っていきます。

人間らしさは、電気信号などある程度までは数値で理解できるかもしれません。しかし、感性の部分は数式化しきれない部分もある。この複雑な部分にこそロマンがあると思っています。

このロマンをくみ取れるよう、分析を進めていこうと思いますね。

Placyのサービスが気になった方はぜひサイトをチェックしてみてほしい。

サイトへ

編集後記

取材担当橋本

音楽と場所、一見全く関係のなさそうなところに関係性を見出す視点には感服いたしました…!

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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