世界と比べると、日本は自己肯定感が非常に低い。
この課題を解決すべく、事業に取り組むスタートアップがある。
株式会社manebi(マネビ)だ。派遣スタッフ専用のeラーニングツール「派遣のミカタ」やeラーニングを幅広い領域に応用した「playse eラーニング」、3分で始められるWeb面接ツール「playse web面接」を手掛け、企業の採用と教育にテクノロジーの可能性を加え、人本来の可能性を最大限に引き出し人と組織が自分らしく輝くためのプラットフォームを目指している。
株式会社manebiとはどんな企業なのだろうか?詳しく見ていこう。
代表取締役執行役員CEO(Chief Executive Officer)
田島 智也
――派遣のミカタについて教えてください。
派遣のミカタは派遣スタッフ専用のeラーニングツールです。
現在、およそ1000社の導入していただいています。
特徴はまず、教材が3000レッスン、550コースが充実していること。ブルーカラーからホワイトカラーまで網羅的に対応できます。キャリアアップはもちろん「生きる勇気が湧きました。」という心が明るくなる大変嬉しい声を受講者から頂いた事もあります。 最近では、外国語教材も増えてきていますね。
特徴の2つ目は、業界最安値のe-ラーニングである点です。月額15,000円からサービスを提供しています。これは他社比較最大10分の1のコストです。
他にも、労働局が集めているデータを集計して、10秒で報告可能にしている機能があります。労働局へ報告する学習データ記録を細かく管理でき、事業報告書のフォーマットにて確認することができるんです。法改正により、激増した教育担当者の負担を軽減しています。
――playse eラーニングについて教えてください。
playse eラーニングは派遣に関係なくご利用いただけるeラーニングサービスです。金融・介護・スポーツ・ホテル・エネルギーなどジャンル問わずに教育熱心な企業様にご利用いただいています。
ローコストなのはもちろん、企業が求めるキャリア計画と個人の願望に合わせた教育設計ができます。職位職能、グレード毎のキャリアアップ教育など目的に合ったコンテンツと学習体験をデザイン。
また、製造現場においては機械が違えば必要な知識が変わります。このような状況に対応できるよう、現場に沿って教育内容をカスタマイズ可能です。
――playse web面接について教えてください。
playse web面接は、3分で始められるWeb面接ツールです。
ヒアリングシート、Web面接、評価シート、動画録画選考で採用面接を効率化します。 現在、多くの企業が面接の負担で頭を抱えています。しかし、大手企業のように資金が潤沢でないと既存のウェブ面接ツールを導入するには壁がある。
一方私たちには、ウェブ面接ツールを安く提供できるノウハウがあります。加えて、これまで力を入れてきた教育システムとの連携ができるんです。
その狙いは採用プロセスの中で求職者が「本当に成すべき事を発見する事」、「本当の自分の可能性を発見する事」を目指す教育コンテンツと企業文化がわかるコンテンツを提供していき、その結果入るべき企業、就くべき職種を求職者も企業側も納得のすり合わせが出来るプラットフォームが提供できます。
効率化を追うだけではなく人生に効果的な発見とすり合わせが出来るオンラインリクルーティングプラットフォームを目指しています。
――会社を立ち上げてからどんな経緯がありましたか?
起業した当初は、潤沢な資金がないにもかかわらず、CtoCのeラーニングサービスを提供していました。CtoCのビジネスモデルは開発するのにお金がかかるんですよね。当然資金調達もうまくいきませんでした。それでもCtoCサービスに思い入れがあったので、挑戦を続けていました。
しかし、いよいよ経営がままならなくなった時が来たんです。
――その苦しい状況からどうやって会社を立て直したのですか?
会社が倒れそうになった時、なんとか大型の受託案件を受注することができたんです。それでなんとか会社を立てなおしました。
大型受託案件で得たお金は、教材コンテンツの拡充やプロモーションにも投資していましたね。
――それから今のサービスに至るまでの流れについて教えてください。
それからeラーニングサービスを活かす場を探していました。そんなときに出会ったのが、人材派遣業界でした。
人材派遣業界ならば、私が描くビジョンを達成することができると思ったんです。私のビジョンは、「自分らしく輝くためのプラットフォームをつくる」こと。
このプラットフォームを創り、人材派遣業界に明るい兆しをもたらせたらなと思い、サービス開発に乗り出しました。
――今後の展望について教えてください。
web面接システム×eラーニングシステムの連携に磨きをかけ、採用の入口マネジメントから即戦力化のオンボーディング教育までをシームレスに機能させるプラットフォームに進化させます。
その次に遠方でも社内でも社員面談やキャリアコンサルティングが効果的に行えるWeb1on1ツールに発展させ、社員のケアが出来れば、採用〜即戦力化〜定着までを一気通貫で出来る様になり、ここに組み合わせたいデータが個人の特性診断データなので外部サービスとの連携も考えています。
これらのプラットフォームに溜まっていくデータは個人のアイデンティティの一部になっていきます。その個人が万が一会社を卒業するときには、卒業証書と共に個人のデータを個人に返すようにしたいんです。いわば、その人のアイデンティティを返却するようなイメージです。「会社を辞める」という事を悪にするのではなく善の状態で社会循環が起こった方が良いという考えから、この様な発想になっています。
ここまでしてくれる企業であるならば、逆に人気も出て、定着率も上がるのではないでしょうか。会社の好感度が上がれば、入社率はもちろん、一度退社した人でもかえって来てくれる確率も上がるでしょう。
――他に考えていることはありますか?
私自身「自分って何者なんだろう?存在する価値あるのかな?生きる意味ってなんだろう?働く意味って・・・」と悶々と良く悩む人でした。自己肯定感もとても低く、自己表現する事も、目立つ事も嫌いでした。
そんな私の人生を変えたのは「かっこいいな!」と思える人との出逢いだったり「これは価値観が変わる!」という本との出逢いだったんですね。自身の存在を内観しながらも他の世界と出逢い、自己を確立していく、そんなイメージで今の自分が形成され現在はイキイキと人生を送っていると自負しています。
そんな人生を変革させる様な出逢いを提供する個人向けアプリを開発し、人や学び、企業をマッチングしていくことも考えています。このアプリ開発を通して、その人のアイデンティティを育み、生きる活路を見出せるようにしていきたい。
たとえ自分が何が得意でどんな職に向いている事がわからない人でも、自分と似ている人のキャリアを見れば参考になることは多いと思うんです。
このように、アイデンティティを構成するデータを上手くまとめて、人が成長し、生きていくためのキャリアのエコシステムを創っていきたい。なぜ、生きるのか、働くのか人が目的に生きる社会を創りたい。そして私たちは、世界一のハートテックカンパニーを目指していきます。
――ミッションについて教えてください。
私たちのミッションは「世界縁満」です。良い縁で満たさせる事を願っています。
世界の人の心が満たされ、徳が高い状態になり利他的な人が増え、双方向に良い御縁に出逢える世界を目指します。
このミッション達成のため、個人が自分らしく輝くためのプラットフォームを創っていきます。
現在、日本には自己肯定感が低い、若者の自殺などの深刻な課題がありますよね。そんな課題を解決し、個人が満たされるような社会を実現したいと思っています。
株式会社manebiのサービスが気になった方は。ぜひサイトをチェックしてみてほしい。
取材担当橋本
AIアクセラレーター、募集中。メンタリングを受けた人の感想はこちらやこちら。
30分で取材
掲載無料
原稿確認OK