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インタビュー 2020.02.04

データ保全は、AI・5G時代のインフラだ――株式会社ボウラインマネジメント「Amberlt(アンバルト)」

AIやRPAの普及により、データの取り扱い量が急増している。

そのため、利用頻度が低くても残さなければならないデータも増えてきた。

しかしそれらのデータのセキュリティは低い状態だ。最近もサイバー攻撃やシステム障害が報道された。本来ならば重要データは磁気テープを使って、保存しなければならない。実はインターネットジャイアントの企業でも、磁気テープでデータが保管されているのだ。このようにデータの保管は非常に大切な役割を担っていると言える。

にもかかわらず、一般的な企業は大切なデータを、PCやサーバにそのまま放置か、外付けのHDDで保管してしまっている。

これではデータの消失・破損・漏洩に繋がってしまう。

とはいえ、このデータ管理のコストは高い。自社でやろうとすると、磁気テープの機械を揃えるだけで数百万円かかってしまうこともある。

これらのコストやリスクを軽減させるためのサービスが登場した。株式会社ボウラインマネジメントが開発・運営を手掛けるデータ保全サービス「Amberlt(アンバルト)」だ。

一体どんなサービスなのだろうか。詳しく見ていこう。

プロフィール

代表取締役
野村貴彦

公的機関、民間企業にて中小企業支援やコンサルティングに従事した後、情報資産管理大手で経営企画を統括。その後、複数の企業にてハンズオンにて事業立ち上げや戦略構築等を支援した後、2017年、データマネジメント支援を行うボウラインマネジメントを設立。
(公益社団法人)日本文書情報マネジメント協会 理事
データ保全推進研究会 理事長

大切なデータを安全に保存。「Amberlt(アンバルト)」

――Amberltについて教えてください。

Amberltは、普段はあまり使わないけれども絶対に護りたいデータを護るSaaSサービスです。

今すぐ使わないけれども消せないデータや長期間保存しなければならないデータを長期間安全に保存できます。

また、いざ必要になったときに必要なデータだけを簡単に検索・取り出すことができます。

――データ保存の現状について詳しく教えてください

データを安全に保存するためには、磁気テープや光ディスクなど長期保管に向いた媒体で保管する必要があります。しかし、これらは劣化や破損してしまうので、管理がとても大変です。

また、データを保存する際、磁気テープや機械の劣化に合わせてデータをコンバートしなければいけません。そのため、定期的に新しい磁気テープにコピーを作る必要があるんです。

そのためとても管理に手間がかかってしまいます。

――Amberltを使えば、手間が減らせるのですね!

はい。Amberltを使うことで、手間がかかるデータ管理を効率良く・安全にできます。

厳重なデータセンターの中に専用の金庫を確保し、その中にテープを保管しています。さらに複製を作っており、バックアップも充実。これらの高いセキュリティにより、サイバーテロや災害などから安心してデータを管理できるようにしています。

他にもデータを欲しいと言われれば検索して簡単に取り出せるのも特徴です。

サブスクリプション型のモデルで、アナログでの確実な保管を手軽に実現しています。

――具体的なユーザー企業について教えてください。

ユーザーの企業様は、建設業や製造業、研究機関など、商品やデータの寿命が長いことが特徴です。

これらの業種はデータをたくさんとっておかなければなりません。利用シーンは限られていますが必要になるデータが存在する。そんな企業に多く使っていただいています。

データの保存が必要なデータ一覧

――ユーザーの企業が得られるメリットについて教えてください。

ユーザーの企業様はAmberltを使うことで、改ざんの防止の証明ができます。本当に議事録やコンテンツが本物かを示せるようになるんです。Amberltを使えば、データの上書きもできません。そのためデータの確実性を高めることができます。

――フリーランス向けデータ保全サービス「Amberlt(アンバルト)ライト」も提供していらっしゃると聞きました。これはどんなサービスですか?

大企業向けにしか必要のない機能を落としたことで、低コストで使っていただくことが可能です。

そのため、スタートアップや個人事業主に使って頂きやすいサービス設計になっています。

――事例について教えてください。

スタートアップではライフサイエンスやフィンテックなどのテック系や映像制作系で利用して頂いています。

特にスタートアップ企業のデータ管理まで手が回らないことが多いですからね。

創業当初から、データを確実に残し、証明しなければいけない業種に向いているサービスです。

月間数千円から使うことができます。

データ管理の課題に直面。Amberlt開発のきっかけとは?

――株式会社ボウラインマネジメントを立ち上げた経緯について教えてください。

私は公益社団法人日本文書情報マネジメント協会というところで理事をやっています。

そこでは昔からデータの長期保存が課題になっていました。

従来のマイクロフィルムや紙では大量のデータは保存できず、一般の方は安全で安価なデータの保存場所がない状況です。そのため私が自らサービスを開発するしかないと思いました。そこで生まれたのがAmberltです。 

AI・5Gが普及する現代のインフラに

――今後のAmberltについて教えてください。

現在、異業種の企業と連携して、個人向けのサービスを提供しようと思っています。

そのため低コストで提供できるようにしていきたいですね。この機能を通して個人のデータも安全に守っていきたいと思っています。

その人の個人の健康データや残しておきたい画像など様々なデータを安全に管理していきたいですね。

――ミッションについて教えてください。

データが確実に護られなければ、データが主導となる世界は実現しないと思っています。

ですから私たちは AI や5Gが普及する現代のインフラ・基盤になりたいと思っています。

データを安全に管理して、効率良く活用できる。そんな AIや5G時代における世界を目指していきたいですね。

Amberltについて、詳しく知りたい方はサイトをチェックしてみて欲しい。

サイトへ

2020年2月より、「ファイルサーバ・ディスク分析サービス」が開始!

2020年2月から、株式会社ボウラインマネジメントは、「ファイルサーバ・ディスク分析サービス」をはじめる。

これはデータマネジメント向上のための必須ツールだ。ファイルサーバや個人 PCなどの利用実態を把握できる。

データ利活用の効率化や、 絶対に残したいデータの分離保管、不要・重複データの削除が可能になる。

販売パートナー募集!

また、株式会社ボウラインマネジメントではサービスと連携して販売・とりつぎをする販売パートナーを募集している。

詳細はお問い合わせよりアクセスしてほしい。

お問い合わせはコチラから
 

編集後記

取材担当橋本

AIやRPAなど、最新技術はデータが支えています。そのデータを守る必要性を痛感した取材でした。


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「AI.Accelerator」

投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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