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インタビュー 2020.02.10

AI・IoTを包括的に開発・実行・運用・管理するためのプラットフォーム「AION(アイオン)」で大企業の課題を解決――ラトナ株式会社

企業の規模が大きくなればなるほど、サービスを縦割りで導入している。そのため、会社全体で新しいサービスを導入するのは難しい。

また、大企業がサービスを導入するためには、莫大なライセンスフィーがかかることがあり、新たなサービスを使える余地がなくなってしまっていることも多い。

これらの問題に立ち向かい、大企業の課題解決に取り組んでいるのがラトナ株式会社だ。

AIおよびIoTを包括的に開発・実行・運用・管理するためのプラットフォーム「AION™(アイオン)」を開発している。

どんな企業なのだろうか。代表取締役 CEO 大田和氏に話を聞いた。

プロフィール

代表取締役 CEO/Co-Founder
大田和 響子

AIおよびIoTを包括的に開発・実行・運用・管理するためのプラットフォーム「AION™(アイオン)」

――AION™(アイオン)について教えてください。

AION™はAIおよびIoTを包括的に開発・実行・運用・管理するためのプラットフォームです。Latonaの特徴であるエッジコンピューティングなどを用いたアーキテクチャで、あらゆる方向性のIoT/AIの部品を提供しているイメージです。

その中でも現在は、製造業と小売業向けに力を入れています。センサーやカメラなどにAION™のエッジAIを組み込むことで、工場における異常検知や予知保全、小売現場の顧客行動分析などで活用できます。

最終的には、幅広い分野で使えるものを開発することを目指していますね。

――現在、どんなプロジェクトに取り組んでいるのですか?

渋谷スクランブルスクエアのDNP 大日本印刷さんの次世代型ショールーミング店舗にて、センシングとエッジAIの先進技術を提供・運用しました。

店舗にマイクとカメラを置いて、お客様の声と顔のデータを取り、性別・年齢・滞在時間などを分析。この情報を、マーケティングデータとして出品企業にフィードバックする基盤を開発しています。

小売業向けの重要なユースケースになっていますね。

――強みについて教えてください。

AION™はエッジAIを活用しているので、通信量を抑え、対応速度が速く、セキュリティに優れています。

それだけではありません。

AION™はリアルタイムストリーミング機能もあります。動画で取り続けているものを、分割して画像にして分析。エッジで処理できるものはその場で処理し、差分があるものは分析目的としてクラウドに転送します。

他にも、データスウィーパーという機能もあります。データスウィーパーはディレクトリで不要なデータを自動的に指定した時間か間隔で消去する機能であり、大量のデータを短時間で処理するエッジAIには欠かせません。

このように、エッジAIの良さを最大限に引き出せるような機能をそろえています。

――他に強みはありますか?

大手企業のメリットが最大化できるように、サービス設計している点は強みになっていますね。

開発した当初から、大手企業様に使って頂いたり、一緒にコラボレーションしていけるような構想を創ってきています。

――具体的には、どんな設計をしているのですか?

さまざまなサービス、技術と連携できるようにしています。

まずは、相性のいいサービス、技術と連携しつつマイクロサービス化して部品の提供をする。大きな企業であればあるほど、サービスを縦割りで導入していらっしゃるからなんですね。このような現状だと、すでに導入しているサービスや技術があると連携しづらくなってしまいます。

そのため、技術面であらゆるサービスやシステムへ連携しやすい設計にしています。まずは部品1つから使って頂き、その後、徐々にサービスを展開していき、非効率的なものは置き換えられるようにしていきたいですね。

――他にメリットを教えてください。

ライセンスフィーがかからないことは特徴ですね。オープンソースを採用しているため結果として格安な提供ができるという形にしています。

今後は、提供技術をプラットフォーム化して、その企業に必要なものを必要なだけ提供できるようにしていきたいと思っています。

既存のテクノロジーに対する徹底的な研究がラトナ株式会社を支えている

――起業する前は、何をやっていらっしゃったのですか?

私は新卒で楽天に入社し、その後アクセンチュアに移りました。

アクセンチュアに移ったとき、そこで扱っているテクノロジーに疑問を抱きました。これは自分の目指す姿ではない。そう思って、週末にナレッジをつけるために、勉強会を開催したんです。

勉強会では、テクノロジーについて活発な議論が行われました。それ以外にも、ウーバーをはじめとするグローバルスタートアップやソフトバンクの戦略の分析など、内容は多岐にわたるものでした。

――それから立ち上げるまでにどんな経緯があったのですか?

勉強会を重ねていくうちに、繰り返し出てくるテーマがあることに気づきました。

その中から、事業が成り立ちそうで、まだまだブルーオーシャンな分野に手をつけようという流れになったんです。私はホワイトスペースってよく言います。これが起業したきっかけですね。勉強会があったおかげで、マーケットの研究をしてから事業を始めることができました。

「エンジニアファースト」ラトナ株式会社の革新は続く。

――ミッションについて教えてください。

今後は、私たちのテクノロジーを広めると同時に、極めていきたいと思っています。そのために、いいエンジニアとともに成長したい。

ラトナで働いているエンジニアは凄い、ラトナで働きたい、ラトナの事業って面白いと思ってもらえるような企業になりたいと思っています。

――最後に一言お願いします!

現在、幅広いポジションを募集中です。

エンジニア、ビジネス人材ともに知識はある方がいいですが、それよりも意思決定やロジカルシンキング、ゼロイチの思考、仕事のスピードを生かして働きたい人を募集しています。

気になる方は、ぜひサイトをチェックしてみてください!

サイトへ

編集後記

取材担当橋本

事業だけでなく、ロゴも個性的なラトナ株式会社。なんと社長がデザインされたそうです。今後も個性を生かした事業に期待したいですね。

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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