分散チームがちょっとしたコミュニケーションを取る時には、Slackなどのテキストチャットやzoomなどのweb会議ツールを使うことが多い。この現状だと、ちょっとした相談や何かを見せて説明したいときの負担が大きくなってしまっている。
株式会社 GOWiDE(ゴーワイド)は、分散チーム向けビジネス音声チャットシステム「Xchat(クロスチャット)」を提供し、分散チームが抱える課題を解決する。
株式会社 GOWiDEとは、どんな企業なのだろうか。Xchatとは?代表取締役社長 合田翔吾氏に話を聞いた。
代表取締役社長
合田翔吾
――Xchatについて教えてください。
Xchatは、「分散チーム向けのボイスチャット・画面共有ツール」です。
特徴は、PCのキーを押すだけで、すぐにチームのメンバーと通話できること。登録したキーを押しながら話すと、同じルームにいる人に声が届くようになっています。また、発信・着信なしで、すぐに話しかけることができるんです。
キーを押すだけで、すぐに通話可能
他にも、話しかけやすいような工夫をしています。相手の現在の状況をわかりやすくしているんです。カレンダーと連携することで、予定を確認できます。
さらに、キーボードの使用状況やPCのロック状況で、総合的に「今話せるか」がわかるようになっているんです。
メンバーの様子が一目瞭然
――すごく話やすい機能がそろっていますね!
画面や全員のマウスの位置を共有できる機能も備えています。話している途中でも、自分のPC画面を共有できるんです。
この機能により、細かい話でも伝わりやすくし、作業効率の向上を目指しています。
通話しながら画面共有可能。
――Xchatを導入している企業について教えてください。
Xchatは分散チームの企業に幅広く利用していただけます。具体的には、複数の拠点でひとつのプロジェクトに取り組んでいる企業や地方創生の課題に取り組んでいる企業に使っていただいています。
理由は様々ですが、優秀な人材確保・多様な働き方・事業拡大を実行しつつ、生産的な業務を行うためのインフラとして使っていただいています。
他にも小売業の店舗同士のより密接なつながりも実現できます。
――従来のテキストチャットサービスとの違いを教えてください。
従来のテキストチャットは簡単にメッセージを送れる反面、感情や情報を簡潔・正確に伝えることは実はとても難しく、非常に高い文章化スキルを必要とします。
一方、電話やチャットの通話機能では他のメンバーに話しかけていいのかがわからないものが多く、結果メンバー同士が会話しようとしなくなってしまうんです。会話の減少は情報の流動性を損ない、社員の信頼関係・所属意識を低下させ、成長機会を失ってしまいます。これではリモートワークで生産性を上げることはできません。
Xchatはこの課題を解決します。
カレンダーの情報、キーボードの利用状態、PC状態など複合的な情報をもとに、話せるかどうかの状況判断を行っています。これにより、会話を誘発できる仕組みを整えているんです。
――ほかに強みはありますか?
はい。情報交換の量に強みがあります。
リモートワークの良さは、集中できる環境を保てることです。適切なコミュニケーション環境を整備すると、オフィス勤務よりも10%の生産性向上が期待できます。
人が集中するには15分という時間が必要とも言われ、テキストチャットを頻繁に利用すると集中がそがれます。冗長なコミュニケーションを避けるため、状況により短時間に情報交換を完結する方法が要ると考えています。
そこで、必要なコミュニケーションを会話でできるようにしました。
集中できる時間・空間を保ちながら、円滑なコミュニケーションもできる。そんなプロダクトになっていますね。
――株式会社 GOWiDEを立ち上げる前には、何をされていたのですか?
前職では、石油の掘削・探索サービスを行う企業に勤めていました。そこでは、アメリカ・フランス・中国・日本にまたがる分散チームに所属していたんです。ここで、話せばすぐに解決することなのに小さな決定を得るのに何日もかかるという分散チームで仕事をする非効率さを実感しました。
自分たちで非効率さを解決したい、そしてもっと新しいことをしたい。そう思って、独立しました。
――合田さんの原体験が株式会社 GOWiDEを立ち上げるきっかけだったのですね!
他にも、仕事をする環境に悩んだこともサービスを立ち上げたきっかけになっています。
子どもが生まれ、家庭環境が変化した際、リモートワークをしたいと思ったんです。しかし、今の日本ではリモートで自分の仕事をするのは難しい。
だからこそ、リモートワークでも普通に仕事ができる環境を社会に整えようと考え、株式会社 GOWiDEを立ち上げました。
――Xchatの今後の展望について教えてください。
Xchatはスムーズな会話を実現し、オフィスよりも効率的かつ価値のあるコミュニケーションを実現していきます。具体的には、会話内容の文字起こしや議事の記録、テキストチャットツールとの連携など「コミュニケーション」を統括するプラットフォームにしていきます。
人との会話はチームを作っていくうえで非常に大切ですからね。会話がなくなってしまうと、リモートワークが生産性を上げられる選択肢になりえないと思っています。
逆に、会話があるリモートワークならば、生産性を高められるとも思っています。この仮説を検証して、分散チームの強さを証明していきたいですね。
――ミッションについて教えてください。
すべての人が、好きな場所で暮らし、好きな人と過ごし、好きな仕事をする。そんな世界を創造していくことが、私たちGOWiDE のミッションです。
リモートワークは、子育て・介護・趣味・キャリアなど人生の道筋を描く中で場所に囚われない選択をするため、必要とされる場面がいくつもあります。そのため、リモートワークは人生の質を上げるための重要な要素になりえるんです。
すべての人にリモートワーク(テレワーク)という選択肢を与えられるよう、努力していきます。
Xchatのプロダクトが気になった方は、ぜひサイトをチェックしてみてほしい。
株式会社 GOWiDEは、日本にテレワーク文化を醸成することを目的としたリモートワーク・テレワーク専門の webメディア「シゴトバ」も運営している。こちらも要チェックだ。
取材担当橋本
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