現在、キャリアコンサルタントの登録者数は、4万人を超える。
しかし、その中で自分のスキルを生かして働けている人は少ない。
そのため、キャリア相談をしたいユーザーも自分に最適なキャリアコンサルタントと出会いづらい現状にある。
この現状の解決を目指すスタートアップが登場した。株式会社 noFRAME schoolsだ。
オンラインでキャリア相談室を開設できる「Kakedas(カケダス)」を提供して、企業内における”キャリア自律”をワンストップサポートしている。
最終的には、「人生の主人公を増やすこと」を目指しているとのこと。
株式会社 noFRAME schoolsとはいったいどんな企業なのだろうか。「Kakedas」のサービスの全貌とは?
詳しく見ていこう。
渋川 駿伍
――Kakedasについて教えてください
Kakedasは、企業がオンラインでキャリア相談室を開設できるサービスです。
――他にどんな特徴がありますか?
Kakedasの特徴は、従業員の方にとってフラットに悩みを相談できることです。転職を前提としないキャリア相談ができます。そのため、企業の福利厚生として利用いただくことができます。
従来のキャリアコンサルティングサービスだと、転職を流されてしまうことがよくありました。これらを一切排除することで、従業員にとって最も理想的なキャリアを会話の中から見つけることができるようになっています。
――実際の使い方について教えてください。
まず従業員の方に性格の診断をして頂いています。
そのデータをもとに、相性の良いキャリアコンサルタントが自動的に3名ピックアップされます。相談者のリアルタイムで抱えている課題や普段モヤモヤしていることを元に、精密にコンサルタントをピックアップできるのが特徴です。
ピックアップされた3名のキャリアコンサルタントの中から1名をユーザーの方に選んでいただきます。そして、チャットによるやりとりをした後、ビデオ通話で相談ができるようになっているです。
――ユーザーの企業について教えてください。
既に、国内の59.6%の企業では、なんらかのキャリア相談の仕組みが整備されております。
ただ、物理的な制約があったり、相性が合わなかったり、金額が高かったりと、様々な課題も散見されておりました。
Kakedasでは、オフラインでのキャリア相談環境を、オンライン上にリプレースする事で、より便利な相談の環境を用意します。
従業員数が多い企業は主に三つの課題を抱えています。
まず若手社員のオンボーディングについての課題です。3年目までの離職率が高いことの課題解決や新入社員のケアに利用していただくことができます。
次にミドルマネージャー層の負担が大きいことが課題になっています。ミドルマネージャーは自分の業務に加え、相談に答えないといけません。そのため負担が大きくなってしまっています。その相談の業務をアウトソースできるのがKakedasです。
最後に50代から60代の早期退職の課題が大企業にはあります。その方のキャリア相談は企業にとって重要な課題です。しかし社内に相談できる相手がいないことや、自身が年上であるために話しにくい部分があります。そこで、Kakedasを使えば、自分の先のキャリアを歩んでいる人の話を聞くこともできるんです。
大企業の課題を解決できるのがKakedasのサービスになっています。
――個人のユーザーにとってのメリットを教えてください
個人ユーザー様にとってもメリットが3つあります。
まず、日本中のキャリアコンサルタントに相談できるので、相性のミスマッチの可能性を抑えることができます。
また、相談相手によっては打ち明けられなかった悩みも対応できるようになるんです。産後のキャリア相談など、幅広い相談に対応できることが特徴です。
他にも、Kakedasの利用が社内評価にはつながらないという強みもあります。Kakedasは社内と切り離されて運営されるので、徐々に話しにくいことでも気軽に相談することができるんです。
―― Kakedasに登録しているキャリアコンサルタントのメリットについて教えてください。
キャリアコンサルタントの方は、Kakedasのプラットフォームを利用することによって、従来では担当するのが難しかった法人との契約ができるようになります。
というのは、今までキャリアコンサルタント方は一人で営業を進めており、実績や信頼などを統一の規格で表明することが難しかったのです。そのため、職を得にくい環境にありました。
そこでKakedasを使えば、契約コストやコミュニケーションコストをかけずに仕事を獲得することができます。
また、資格を取得してキャリアコンサルタントとして働いている方は、本業で人事や社内のコミュニケーションを担当している人が多くなっています。そのためKakedasを利用することで、空いている時間を有効活用して仕事を得ることができるようになります。
――企業・個人ユーザー・キャリアコンサルタントの三方よしのサービスですね!
ありがとうございます。Kakedasでは、この関係性構築にこだわっています。
――料金プランについて教えてください。
2つの料金プランを用意しております。月額SaaS契約と従量課金契約です。
月額SaaS契約の場合、ベーシックプラン、スタンダードプラン、エンタープライズプランの3つのプランをご用意しています。
従量課金契約の場合、初期費用はかかりますが、それ以降は利用料に応じてお支払して頂けます。 従量課金契約ならば、どれだけ相談数があるのかなどを試していただくことも可能です。
――強みについて教えてください。
従業員のキャリア自律を統一的に数値化し、その改善策としてキャリアコンサルタントと相談できる環境を用意できるのは弊社だけの強みです。
キャリアコンサルタントの方の登録者数も業界ナンバーワン。
また、キャリアコンサルタントの資格は厚生労働省が発行しています。そのため、政府としてもサービスと連携しやすく、与信でも連携の話が進みやすい特徴があります。
――Kakedasを立ち上げた経緯について教えてください。
起業した当初は、教育の領域で事業を立ち上げました。
しかし、このサービスがなかなかうまくいかなかった。精神的に追い込まれてしまい、家から出られなくなってしまった時期もあります。
そんな苦しかった時に、キャリアコンサルタントの資格を取得した知り合いの方から、相談の練習相手になってほしいと言われました。
そこで実際にコンサルティングを受けたとところ、私の考えは大きく変わりました。
――どんな風に考えが変わったのですか?
人に話を聞いてもらうことに価値があると思うようになったんです。
それまでは人に頼って話を聞いてもらうことはほぼありませんでした。しかし、実際に受けたコンサルティングでは、自分が発した言葉に対して質問がきて、その質問によって言語化できないところまで内省できたんです。
この経験をもとに、キャリアコンサルティングの重要性に気づきました。そして、専門家に相談できる時間を世の中に増やしたい。そう思うようになったのです。
そこで生まれたのが「Kakedas」というサービスです。
日本中に相談のインフラを作ろうと思ってサービスを運営しています。
――Kakedasの今後の展望について教えてください。
Kakedasは、サービス中で金銭的なやりとりを完結できるようにしていきたいです。ワンストップでサービスを提供できるようにしていきたいと思ってます。
また、サービス中で相談のインフラを作っていきたい。
人生においてキャリア以外にも相談したいことはたくさんあります。例えば、自分のお金に関する相談や、健康に関する相談など、あらゆる場面で相談は必要になってきますよね。
そこで、これらのさまざまな相談にも対応できるインターフェイスを用意し、サービスを展開させていこうと考えています。
――ビジョンについて教えてください。
弊社のビジョンは「人生の主人公を増やすこと」です。実は、Kakedasのサービス名にもその思いが込められています。
人生を1つの映画に例えると、やはりその人自身が主人公として生きることが大切です。そして、優れた映画のストーリーには、主人公が自身の使命や幸せに気づくと、「駆け出す」シーンが登場します。
私たちはKakedasのサービスを通して、この駆け出す瞬間を作り出していきたい。
つまり、Kakedasが社会で機能しているかどうかは駆け出す人がどれくらい増えたかが指標になります。UXの開発を進め、人がかけだしたら私達のプロダクトは成功です。
このように、一人でも多くの人が人生の使命と出会い、主人公としてかけ出せるような社会を目指していきたいと思ってます。
――ミッションについて教えてください。
ビジョンの達成のために、「テクノロジーで異次元の出会いをデザインする」ことが弊社のミッションです。
現在、Kakedasのサービスには、 AI のマッチングアルゴリズムに投資を進めています。
やはり大事なのは、「誰に話すか」なんです。道端で歩く人に話しかけても意味がないのと同様に、相談の場面では相性が良くて自分を理解してくれる人と出会う必要があります。
私たちは、この「最適な出会い」をテクノロジーで設計していきたい。
自分がただ生きているだけだったら、辿り着かなかったような異次元の出会いを設計できるようにしていきたいです。
Kakedasについて気になった方は、ぜひサイトをチェックしてみてほしい。
現在、株式会社noFRAME schoolsでは、採用活動を進めています。
を募集中。
ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。
取材担当橋本
AIアクセラレーター、募集中。メンタリングを受けた人の感想はこちらやこちら。
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