現在の社内規程は、紙による管理が行われているところが多い。そうでなくても、WordやExcelを使ってファイルサーバーに載せるだけであったり、自社サイト上に掲載するだけの扱いがされている。
また、社内規程は無料のテンプレを使いまわしていたり、以前の職場からもらっていることもある。社内規程の使いまわしが多く、法律的なリスクもはらんでいる。
このように現在の社内規程では、さまざまな危険があるのだ。
この現状の解決を目指すスタートアップがある。
株式会社KiteRaだ。社内規程のマネジメントSaaS「KiteRa」を提供して、効率的な社内規程の作成・運用を目指している。
KiteRaについて詳しくみていこう。
代表取締役CEO
植松 隆史
代表取締役COO
藤田 智人
――KiteRaについて教えてください。
KiteRaは社内規程のマネジメントSaaSです。社内規程類の作成・運用を効率よくできるように支援しています。
――社内規程はどのように作成するのですか?
社内規程はサービス上で作成できるようになっています。サービズの中に設定された設問に答えるだけで、回答内容を反映した社内規程ができあがります。
ひな形を提供するよりも、高い精度の社内規程が作成可能なのが特徴です。
――社内規程はどのように運用するのですか?
社内規程は法律の改正の影響を大きく受けます。そこでKiteRaは、社内規程に関する法律をキャッチアップして、もれなく、即座に対応できます。
また、社内規程は文章構成が独特です。そのため、規程同士の整合性、言葉遣いなどにを気にしなければいけません。この特殊な文章に対応できるエディタを用意しています。
これらの機能により、社内規程を管理しやすくしています。
診断画面
会社に必要な規程がすぐにわかる
作成画面
質問に答えるだけでさまざまな規程が自動生成可能
公開画面
すぐに公開、いつでもアクセス&検索可能
編集画面
規程編集に最適な編集画面・エディター
法改正通知
法改正に伴う改訂のポイントをナビゲーション
――ユーザーの企業について教えてください。
IPOを考えている企業が多くなっています。
IPOを考える際、リソースがさまざまなところにかかります。監査法人とのやりとりなど、やらなければいけないことは多数あるんです。
規程類の整備もIPOに必要です。そのため、IPOにおいて社内規程の整備はおざなりにできません。そこで、安く・早く・質のいい社内規程を作成できるようにしています。
――スタートアップの利用はありますか?
はい、スタートアップの企業にもご利用いただいています。10名以上の社員がいる会社は必ず、就業規則を作らなければいけません。しかし、スタートアップにおいて、就業規則や社内規程を作成するための知見を持った人は多くはないです。
また、社労士に頼むのもお金がかかります。そこで、スタートアップ応援プランを用意しました。月額およそ4000円できちんとした社内規程を整備できます。
現在は、IT系から製造業など多種多様なスタートアップにご利用いただいています。シリーズAから、IPOに至るまでスタートアップの支援を多くしていきます。
スタートアッププランなら、スタートアップでも低コストで利用できる
――KiteRaの立ち上げについて教えてください。
KiteRaの開発は、私自身の原体験がきっかけになっています。
私は前職の事業会社で、IPOの準備をしていたことがあるんです。そこでは規程類一式を40本以上そろえ大変な思いをしました。
しかし、この業務をコンサル会社や外部業者に依頼すると、かなりの金額を取られてしまいます。
同じような悩みを抱えている人は多いだろうと思いました。そこで、低コストで社内規程を整備する方法を探し始めたのです。そして生まれたのが、KiteRaのサービスでした。
――今後のKiteRaの展望について教えてください。
現在のKiteRaは、社内規程の作成や編集といった管理サイクルを最適化するフェーズです。今後は、内部統制を高度化するための機能や他社サービスとのAPI連携も計画しています。
――他に考えている展望はありますか?
ほかにも、AIによる規程のレビューやビッグデータ解析による社内規程のレコメンドも進めていきたいですね。
例えば、就業規則の内容が労働基準法で定められていることを満たしているかなどを、AIを使ってレビューきればと思っています。また、企業業績とその会社の社内制度や規程の特徴なども見つけられるようにしていきたいです。
――ポリシーについて教えてください。
私たちのポリシーは”Technologyでみんなが安心して働ける世界をつくる”です。
このポリシーを実現するためには、きちんとした会社が増えていく必要があります。そのためには、制度や仕組みを整備していかなければなりません。
私たちは、内部統制に関わる規程の整備を進め、ポリシーの実現を目指していきます。
KiteRaのサービスが気になった方は、サイトもチェックしてみてほしい。
取材担当橋本
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