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インタビュー 2020.03.09

モノづくりのプラットフォームで、業界に革命とイノベーションを起こす。――株式会社FUN UP (ファンアップ)

かつて日本はモノづくり大国と呼ばれていた。

しかし現在、モノづくりの業界には人手不足などさまざまな課題がある。

そんな業界に、新たなビジネスモデルを導入し、革新をもたらしているスタートアップが登場した。

株式会社FUN UP (ファンアップ)だ。

誰でもスマホひとつでアクセサリーのブランドが作れるモノづくりのプラットフォーム「monomy(モノミー)」の開発・運営を手掛けている。

どんな企業なのだろうか。詳しくみていこう。

プロフィール

代表取締役
山口 絵里

誰でもスマホひとつでアクセサリーのブランドを立ち上げ!「monomy(モノミー)」

――monomy(モノミー)ついて教えてください。

monomyは、誰でもスマホひとつでアクセサリーのブランドが作れるモノづくりのプラットフォームです。

指先一つで4000種類以上のパーツから好きな組み合わせでアクセサリーデザインをしてそのまま自分のオリジナルブランド商品として費用なしで販売運用できます。

アクセサリーの作り方は簡単3ステップ

――monomyのユーザーについて教えてください。 

ユーザー様は20歳から30歳ぐらいの女性が多くなっています。

しかし、10代の方のご利用もありますし、30代の主婦の方、50代~60代の方にもご利用いただいています。

このようにmonomyは幅広い方に使って頂けるサービスです。

――ユーザー数について教えてください。

現在、14万 のブランドがあり、アクティブに活動していただいております。

――monomyの強みについて教えてください。

monomyの強みは、指先ひとつでデザインを楽しめることです。材料や技術は必要ありません。

また、コミュニティが活発なので、ユーザー自身の価値の最大化をすることができます。そのため、アクセサリー作りをより楽しめるようになっていますね。

――他に強みはありますか?

他にも、ユーザー様がブランドを立ち上げると、 同時に EC サイトが作られることは強みになっています。

その EC サイトでアクセサリーが購入されると、デザインしたユーザーに作品の金額の10%から20%が付与されます。

商品の出品も簡単です。というのは、現在BASEと連携しているからです。2タップで商品を出品することができます。加えて、受注が決まれば、私たちが自動的に発送やカスタマーサポートまでお受けしています。

売るものができたら、買い手が集まる場所にどんどんシェアできることは強みになっていますね。

――それだけ機能が充実していると、monomyの使用料は高いのではないですか ?

いいえ、monomyの使用料はゼロ円です。全て無料でご利用いただけます。

プラットフォーム手数料もいただいておりません。 

――なぜそこまでユーザーが低価格で、利用できるのですか?

在庫リスクや材料集めや製造、梱包発送検品、決済運用を受注発注でワンストップでお届けする対応をしています。システム化して効率化する事で両者でリスクを持たずにブランド運営することが可能になっています。

アクセサリーを製造するのも、アクセサリーを梱包材に包んで発送するのも、用意するのは私たちです。コストも負担します。

そしてユーザー様には10%から20%の利益を受け取っていただく。

このような、 D2C の製造代行プラットフォームをクラウドで構築することでユーザー様が費用ゼロでブランドを立ち上げられるようになっています。

世界を巡り、課題を発見。株式会社FUN UP立ち上げの経緯とは?

――株式会社FUN UPを立ち上げた経緯について教えてください。

私はもともと製造畑にいました。洋服やファッションが好きだったのです。

そのためファッションに関する仕事をしたかった。でも、当たり前のことはしたくなかったんです。

そこで、新しいものを生み出すべく着目したのが、「現在のブランド品の価値の内訳」でした。

既存のブランド品の原価構造やそれぞれの製法や分担していることがどの様な値段価値になっているのかを知りたかったのです。

この事実を突き止めるために、実際に製造現場を見に行こうと思いました。

そこで、1年間かけて、世界中を駆け回りました。イタリアや中国の工場に足を運んだり、海外で販売のボランティアをやってみたりもしましたね。

そこで感じたのが、海外と日本は価格構造が違うことでした。

この違いを利用して新しいものを作ろうと思ったんです。そのアイデアが株式会社FUN UPを立ち上げた大きなきっかけになっています。

――世界一周…!すごい行動力ですね。

世界一周をする前には、海外のものを日本で売ろうと考えていました。

しかし、海外を巡ると、改めて日本のものづくりのクオリティに驚いたんです。

そこで、日本が誇るものづくりを世界から受注できるようにしたいと思うようになりました。

今後は、グローバルでものづくりができるような仕組みを整えていきたいと考えています。

データ活用、OMO、他業種への展開…。monomyに秘められた可能性とは?

――今後の展望として考えていることはありますか?

今後は、 monomyで取れるデータに着目していきたいと思っています。

 monomyのアクティブユーザー様だと、一人で100個から1000個ものアクセサリーを作る方がいらっしゃいます。そして、そのアクセサリーが売買されています。

このデータを使えば、ユーザー様の好みの色味やサイズ感などの趣味嗜好がわかるようになると思うんです、

これらのデータを集めることで、その人の本質的な趣味が分かるようになります。

さらに多くのデータを撮ることで、その年のトレンドを予測することも可能です。これは工場などでも活用できると思っています。

――他に考えている展望はありますか?

他にも作る楽しみを最大化できるようにしていこうと考えています。

現在、 OMOの購入体験施策を進めている最中です。

百貨店などのリアルな場所とバーチャルな世界をつなげて、ストーリーあるモノづくりを体験して頂きたいと思っています。

――リアルとバーチャルの融合で、さらにmonomyは進化していくのですね!

自分の作った作品を今後は自分の好きな場所で売れるようにしていきたいとも考えています。 

例えば自分の作ったアクセサリーが、有名百貨店などで売れるようにしていきたい。

この施策により、物を売ることに対する当事者意識を高めたいと思っていますね。

――最終的に目指している世界観を教えてください。

多くの工場や職人さんとつながって、様々なものづくりができるような世界を目指しています。

monomyの仕組みは、メガネや家具の製造現場などでも幅広く展開できると思っています。

現在はアクセサリーの分野でビジネスをしていますが、今後はさまざまな種類の工場と繋がっていきたいですね。 

monomyが気になった方はぜひサイトもチェックしてみてほしい。

サイトへ

採用情報

現在、株式会社FUN UPでは、採用活動を進めています。

  • Androiエンジニア・iOSエンジニア
  • プロダクトマネージャー

を募集中。

Androiエンジニア・iOSエンジニアは、副業からCTOレベルまで幅広く募集しています。

プロモーションプランナーは、コンテンツの販売や企業対応、タイアップ企画の運営などを担当していただきたいと思っています。

ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。

お問い合わせはコチラから

編集後記

取材担当橋本

既存の業界を、新たなビジネスモデルで変革を起こす、monomyはその模範例なのではないでしょうか。


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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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