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インタビュー 2020.03.12

エスクローでフリーランスに安心を――株式会社SCROW「SCROW」

フリーランス市場は、今後さらなる市場拡大が見込まれている。

現在、広義のフリーランスは1100万人おり、市場規模はおよそ19兆円だ。2030年には2000万人まで成長し、市場規模もおよそ40兆円まで伸びることが予想されている。

そんな成長著しいフリーランス市場には、課題も存在する。

そのひとつに、フリーランサーと作業を依頼する側の決済の問題がある。

多くのフリーランサーが、決済に不安を抱えたまま取引を実施しているのが現状だ。

そんな不安を「エスクロー」を活用することで、解決を目指すスタートアップが登場した。

株式会社SCROWだ。エスクローに特化した、簡単に誰でも使えるユーザーフレンドリーな決済サービス「SCROW」を提供している。

どんな企業なのだろうか?提供しているサービス「SCROW」とは?

詳しくみていこう。

プロフィール

代表取締役CEO
古田 孝仁
(画像左)

フリーランスのための、エスクローの仕組みを用いた決済サービスを提供!「SCROW」

――サービスについて教えてください

フリーランス向けに、エスクローの仕組みを用いた決済サービスを提供しています。

多くのフリーランスが、作業をしたにも関わらず 「報酬が支払われない」「報酬を途中で下げられた」などの経験をしています。また、仕事を依頼した側も、報酬を支払ったにも関わらず「成果物が受取れない」などのケースが多発しております。

このように、フリーランスと依頼者側の両者に決済に関するトラブルが存在するのです。

そこで、SCROWが第三者として報酬を一時的に保管し、取引の安全性を担保しています。

これにより、フリーランスは、支払いを確認してから作業を進めることができ、依頼者は成果物を受け取ってから支払完了できるようになるため、決済に関わるリスクを排除することができます。

エスクロー(仮払い)とは、事前に取引と関係の無い第三者であるSCROWが代金を預かり、仕事が完了後、SCROWから作業者へ代金を支払う仕組み。

“お金が支払われるか不安”
“成果物・商品が受取れるか不安”
“相手がお金を持っているのか不安”
などの取引に関わる不安を解消する。

取引はたった3ステップで完了する

――SCROWの強みについて教えてください。

SCROWは、事前審査がなく、だれもが簡単に安価で安心して決済できるのが特徴です。

事前審査を必要としないのは、他社サービスのように自社でリスクを肩代わりするのではなく、エスクローのシステムを利用することでリスクそのものを排除できるため、依頼者と作業者の与信の審査が不要となります。

また、上記の通り同業他社と比べて自社で抱えるリスクを軽減できるため、安く利用していただけるのです。具体的には、登録手数料等は無く、手数料3%で利用できます。

競合サービスとの比較。
「誰でも簡単に」「安く」「安心」して決済できるのはSCROWだけだ。

フリーランスと依頼者の不安を痛感!SCROW立ち上げの背景とは?

――なぜこのサービスを始めようとした?

創業当時の経験にSCROWを立ち上げたきっかけがあります。

創業した当時、弊社にCTOがおらず、外部の方にシステムを発注する必要がありました。

その時、フリーランスのエンジニアの方からは、多額の金額の前払いを要求されたのです。

これは非常に不安を覚えた経験でした。

しかし、この不安はフリーランスの方も同様のはず。見ず知らずのスタートアップがお金を払わないリスクも考えられます。

このような経験から、作業者側と依頼側のリスクを痛感したんです。

――それからSCROWを立ち上げたのはなぜですか?

SCROWを立ち上げたのは、私がもともと金融関連の仕事をしていたことがルーツにあります。

当時からエスクローを使ったサービスの開発をしたいと思っていたんです。

現在、エスクローをピンポイントで応用しているサービスはありませんからね。たとえ使えても手数料が高く、非常に使いづらいものでした。

その課題を解決したいと思っていたことが、SCROWを立ち上げた理由になりました。

安心・低い手数料・審査不要という特徴にCEOのこだわりが現れている。

だれでも簡単に、安心した取引できる世界へ――。

――このサービスの今後は?

今後は、依頼者と作業者のマッチングサイトにも進出していこうと考えています。

現在のマッチングサイトは、決済までカバーできていません。そこで、SCROWを決済の部分でAPI連携しながら、サービスの展開を進めていきたい。

そのほかにも、中小企業のM&Aや不動産取引にもエスクローが使われるように活用範囲を拡大していきたいですね。

幅広い場面でエスクローを展開できればと思っています。

――目指す世界はありますか?

だれでも簡単に、安心した取引を実現できるようにしていきたいです。

現在、世界ではフリーランスのビジネスモデルが主流になってきています。

日本も、世界水準に近づいていかなければなりません。

そのためには相手の信用力だけで契約を進めるのではなく、ビジネスとして信用力を担保していく必要があります。

信用力の部分を担保できるよう、社会の意識を高めていきたいと思っています。

SCROWのサービスが気になった方は、サイトをチェックしてみてほしい。

サイトへ

編集後記

取材担当橋本

どうしても不安定なイメージがあるフリーランス。SCROWのようなサービスがあれば、安心してフリーランスへの第一歩を踏み出せますね!

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投稿者プロフィール

橋本 雅弘
橋本 雅弘
大学では社会福祉学を専攻。現在はStartupTimesのほか、日本最大級のAIメディア「AINOW」でも執筆。学生スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「GAKUcelerator」でメンターを勤める。

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