リモートワーク、オフショア開発が増えている中、企業はたくさんの課題を抱えている。
リモートならではの”失われるチームの一体感”、”プロセスが把握できず難しくなる評価”という課題。オフショア開発で一番の課題とも言える語学の壁。こういった課題を解決するサービス”EnkinGT”。そのEnkinGTについて詳しく見ていこう。
代表取締役 菅 正和
ーサービスを一言でいうと?
”オフショア開発の課題を解決するグローバルプロジェクト管理ツール”です。
ー具体的に教えてください!
特徴が大きく3つあります。
まず、リモートワークに最適なツールになっております。リモートワークではメンバーが必要最低限の会話しかせず、また何をやっているか見えなくなるため、チーム内の一体感が失われやすいと思うんです。EnkinGTでは取り組んでいるタスクを共有し、またカメラを2分間に一度動作させてサーバー上に写真を送ります。在籍情報やタスク状況を共有することでオフィスにいるような安心感を感じ、またコミュニケーションやコラボレーションも維持することが可能になります。
次の特徴は自動翻訳です。オフショア開発や海外とのやり取りが多い企業向けの機能で、外国語で書かれたタスクやドキュメントを母国語に自動翻訳するんです。これにより、グローバルでチームで働くときに生じる翻訳コストを削減できます。
独自の業界用語など、翻訳が正しくされにくい単語は、独自辞書を登録できるようにしています。一度翻訳が正しく翻訳されなかった単語を辞書に登録していただく事によって、2回目には正確に翻訳されるんです。
最後の特徴はAgile開発を完全にサポートしています。リリースを一番に重要視し、短いサイクルで開発を繰り返すやり方に沿ったサービスになっています。マイルストーンを設定し、イテレーション毎の目標を共有する事によってタスクの状況や優先度が共有でき、速やかなリリースを実現します。
ーなるほど。ターゲットとしているユーザーを教えてくだい
リモートワークが多く、外国語での会話が必要なお客様をターゲットとさせていただいています。
その中でもオフショアで開発しているチームを一番のターゲットとして選んいるんです。
ー競合やベンチマークとしている企業があれば教えてください。
競合としてはExcel、Redmine、Tracなどが挙げられます。
ーこれらの企業とどう差別化しているんでしょう?
差別化としては、単なるタスク管理ツールではなくて、日本企業がオフショア開発やリモートで働く時の課題をちゃんと理解し、円滑なプロジェクト管理ができる点です。リモートワークを日本人が行う際のソリューションを持っているところが、他社との大きな差別化になりますね。
ーサービスに至った経緯を教えてください。
SEとして20年近く働く中で、10年ほどグローバル開発の経験があり、アメリカ、インド、ベトナムで働いてきました。
そこで、日本と海外のエンジニアが一緒に働く時の課題に自ら直面しました。欧米企業は現地リソースの特徴を正しく理解し、彼らが得意なことに集中させ大規模なソフトウェアを素早く開発しています。一方、日本企業は主に国内リソースを使ってきましたが、ITエンジニアの不足が顕著になり、このままでは海外企業と対等に勝負できていけないと肌で感じました。
そこでこれまでの経験を活かし、さらに深刻になる日本の人手不足を解決できるサービスを作りたいと思ったのがきっかけです。
ー今後のサービスの展開について教えてください。
コロナウイルスの影響もありますが、介護や子育てのため在宅で働きたい人、海外人材の活用等、今後どんどんリモートワークが増えていくと思うんです。なので、リモートワークの課題解決に重点を置いて、機能をどんどん開発していこうと思っています。
ー最終的に描いている世界像はありますか?
リモートワークの良いところって場所と時間に囚われない働き方ができることだと思うんです。主婦や両親の介護が必要な方、海外で働きたい方等、各種制約はありますが適切なスキルをお持ちの方々が、スキルを持つ人材が必要な企業で、当たり前に働いている世界を作っていきたいです。
日本と海外のスキルのある人たちがリモートで一緒に働くことができれば、今後の人材不足という課題を改善できると思っています。
EnkinGTが気になった方は以下のリンクまで!
取材担当阿部
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