オンライン塾、家庭教師といった自宅から受けられる学習指導サービスが増えている。そんな中、指導にはもちろん授業後の学習サポートに特徴がある”スタディカルテLab”。そのスタディカルテLabについて詳しく見ていこう。
代表取締役 樋口雅範
ーサービスを一言でいうと?
”自学自習を最適化させるための教育サービス”です。
ー具体的に教えてください!
”授業後に生徒がどのように勉強すれば良いのか”という所に重点を置いたサービスです。学校の授業、塾を除いた、自分1人で勉強する時間は大体60-70%占めていて、伸び悩んでいる生徒の大多数が、その自学自習の仕方に原因があります。
自律的な学習習慣を確立させるのは容易なことではありません。現状を正しく把握し、生徒に自分にあった学習方法を正しく知ってもらい、プロフェッショナルの継続的なサポートによって習慣を確立させ、「自分の力で物事を変えていくことができるんだ」という自信をつけてもらう。そのような特別プログラムを経て、「こうやって勉強すればいいんだ!」という自分に最適な学習習慣を確立させていくことが、スタディカルテLabの最大の特徴です。
ーなるほど。生徒さん1人1人に合ったカリキュラム作成のプロセスを教えてください!
まず、プロの講師が、生徒さんに学力、過去に使っていた参考書、目標などを自社で開発した”シート”を用いてヒアリングをおこない、その情報に基づいて本人に合ったカリキュラムを作成するんです。
それに対して、生徒さんのスタート地点を明確にして上でその子に合った参考書に足りないところを補完していくようなプランを立てます。
ープロの講師というのはどう選抜しているんですか?
前職が医学部受験の数学講師をしていました。そういった中で優秀な講師と出会うことが多く、自ら声をかけて集めたんです。
ーメインのターゲットはどの年代になるのでしょう?
メインのターゲットとしては、医学部や難関大学受験を考えている学生です。
他塾に行っているけれど物足りない、授業についていけないと行った生徒さんが多いですね。
ー個別指導をしている教育サービスと差別化できている点は何ですか?
1番の独自性は、オンラインでの指導内容や学習アドバイスが毎月末にオーダーメイドの参考書になって郵送されることです。生徒側からすると毎月何を達成出来たのか、何を復習すれば良いのかという到達点が明確になるんです。
そして、大学生講師ではなく、経験豊富なプロ講師が一貫してサービス提供をおこない、自学自習をサポートするのも特徴ですね。
更に、保護者の方との連絡はLINEでチームを組んで取り合うので、気軽に相談が受けられるのもスタディカルテLabの特徴なんです。
ーサービスに至った経緯について教えてください。
自分自身が学生の頃、父親の病気の影響で大学受験に苦労した経験がありました。学費を払いきれずに私立大学を一度は中退したこともあり、最終的には自宅から通えて学費免除のある国立大学に再受験することで大学にも進学できましたが、似たような環境で諦めていく人たちを沢山見てきました。プロ講師による高品質な教育を、地理的、金銭的な格差なく提供することは出来ないか、と思ったのがきっかけです。
ー今後のサービスの展開を教えてください。
現時点で提供しているサービスは1対1の個別授業なのですが、1年後には、1対4で個別指導を提供できるようなサービスを開始することによって、コストダウンを実現することを目指しています。一方通行な集団指導ではなく、独自の教育手法を提供することであくまでインタラクティブなやり取りを維持しつつ、集団指導の個別対応化の仕組みを作ろうとしてるんです。
そのためには、今の提供しているサービスで、個別指導をしている時の垂れ流しになっているデータを蓄積する必要があるんです。
この1年間でシステムを作っていき、1年後にリリースを目標としています。
ー最終的に目指している世界観はありますか?
20年後に「教育格差って言葉があったよね」という会話があるような未来をつくりたいです。そのために、まずは従来のサービスで高品質な教育を受けられない層に対して、より高品質な教育を提供していきます。
日本の教育格差は大きな社会課題ですが、沢山の方々が解決に向けて尽力されてきたものの、まだ解決したとはいえません。学習を諦め、職につけずに生活保護などを受給するような人達がこのまま増え続けると、その経済的な損失は50兆円にものぼると言われています。そういった現状に対してテクノロジーを融合させた新しい教育方法を社会に提供していくことで、変えていきたいと考えています。
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