「採用活動」と聞くと、どんな様子を思い浮かべるだろうか。人事担当の面接官が自らの経験則に沿って企業に適した人材を絞っていく様子を想像する人は多いだろう。
しかし、面接官の主観だけでは、採用後のパフォーマンスを予測しきることは難しい。特に営業職は、採用した人物のパフォーマンスが面接官の期待を下回ることも多い。
オルグロー株式会社は、営業採用に特化した適性検査サービス「SALES SCORE」で、客観的な数値に基づいた営業採用を可能にする。
SALES SCOREは、営業の従業員を採用する自社の悩みをきっかけに立ち上げられた。将来的には、活躍する営業職従業員の人物データを企業ごとに分析し、求職者一人ひとりに合った企業を紹介することを見据える。
今日はオルグロー株式会社の秋山佳菜さんに話を聞いた。詳しく見ていこう。
オルグロー株式会社
秋山佳菜
ーーサービスを一言でいうと?
営業採用に特化した適性検査のサービスです。SALES SCOREは、AIが会社ごとに営業職としてのパフォーマンス予測モデルを作成し、その会社で活躍できる人材を発掘します。
ーーどうやって営業職のパフォーマンスの予測モデルを作るのですか?
まずは企業様の営業職従業員の方々に適性検査を受けていただき、人物特性や知的能力のデータを収集します。さらに、各従業員の営業実績データを登録いただくことで、営業実績の数値と、人物特性や知的能力のデータとの間にどういった関係性があるのかをシステムが分析し、その企業独自のパフォーマンス予測モデルを作成します。
その後、採用候補者の方に同じ適性検査を受けていただくと、そのモデルに基づいて営業実績や離職リスクが具体的な数字で予測されます。
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ーーどんな企業に利用されていますか?
営業の従業員が5名程度の企業様から全国に数百名程度抱える企業様まで、規模は幅広いです。適性検査の内容は特定の業種や職務経歴に依存しないので、新卒採用と中途採用のどちらの採用にもご利用いただけます。
企業にとってのメリットは、営業職に特化したアウトプットが得られることです。このアウトプットは、営業職として実際に働くことを想定した実績数値まで予測するので、採用に役立てる客観的な指標になります。
また、既に企業で働いている営業の従業員が、どのような環境下でモチベーションやストレスを感じやすいのか客観視する機会に使うなど、マネジメントにご活用いただけるのもメリットの一つです。
ーー競合サービスはありますか?それとの違いは?
業種・業界を限らない汎用的な適性検査のサービスは他にもありますが、SALES SCOREは営業職に特化したサービスです。」
「特に、採用候補者に期待できる営業実績を具体的な数値で予測できるのは、SALES SCOREならではの強みです。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
弊社自身が営業の従業員を採用する方法に悩んでいたことがきっかけです。SALES SCOREを開発するまでは、面接官の経験や勘に頼って営業の従業員を採用していました。しかし、いざ入社してみると、その主観的な期待値と実際のパフォーマンスがなかなか一致しなかったのです。
従業員の採用には広告費や人件費などのコストもかかります。AIが営業職としてのパフォーマンスの予測モデルを作成するSALES SCOREなら、コストをかけず、客観的な指標に基づいた採用ができます。
ーーこのサービスの今後は?
まずはSALE SCOREのサービスを拡大し、認知を広げていきます。サービスを多くの方に利用していただくことでデータが集まり、より幅広い分析のアプローチが可能になるためです。
将来的には、求職者の人物特性を分析して、求職者が実際に営業職として活躍しやすい企業を紹介する事業も展開していきたいと考えています。
ーービジョンはありますか?
どんな人でも活躍できる社会をつくることです。働き方が多様化する中で、活躍できる人物像が企業ごとに個別化してきています。それぞれの企業で活躍できる人物特性を分析することで、一人ひとりが能力を最大限発揮できる企業との出会いを実現していきたいです。
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