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インタビュー 2021.05.29

「一歩踏み出すきっかけの」がコンセプト。日本にアフリカ布のエネルギーを届けるアパレルブランド「RAHA KENYA」ーー合同会社Asante Sana

新しいことを始めたいけれど、行動する勇気が湧かない。そもそも自分が本当にやりたいことが分からない…。多くの方が抱えがちな悩みではないだろうか。そんな方にぜひチェックしてほしいアパレルブランドがある。

「一歩踏み出すきっかけの」がコンセプトのアパレルブランド「RAHA KENYA」だ。

ケニアに在住している代表の河野理恵さんは、アフリカ布を身につけたことをきっかけに前向きな考え方ができるようになったそうだ。過去の自分と同じように自信を失っている人に向けて、色彩豊かで華やかな商品を届けている。

「RAHA KENYA」とはどんなブランドなのか。詳しく見ていこう。

プロフィール

「RAHA KENYA」代表

河野 理恵

色と柄の組み合わせは無限大。一期一会のアフリカ布を日本に

ーー「RAHA KENYA」を一言でいうと?

「一歩踏み出すきっかけの」をコンセプトにケニアでアフリカ布を用いた商品を作り、日本のお客様にお届けしているアパレルブランドです。

ーーどんな人に向けたブランドですか?

主なターゲットは20~30代の女性です。

「変わりたいけれど、勇気がなくて行動できない」。そんな悩みを抱えている方々が確信をもってひとつ前へ進み、個性と自信を持って生きるきっかけを、唯一無二の色と柄でつくっています。

ーーそもそもアフリカ布とは?

アフリカ布はインドネシアのバティックの模造品が起源なんです。インドネシアにいたガーナ兵がそれを持ち帰り、よりアフリカの人々が好むような色と柄にカスタマイズされながら西アフリカに広まりました。ケニアでは普段着としてだけでなく、教会にいくときの正装としても着用されるほど身近な布です。

プリントされる色や柄の組み合わせは数千種類。アフリカ布市場に訪れるたびにトレンドは変化していて、常に新しい出会いがあります。仕入れられるアフリカ布には限りがあるので追加製作は難しく、「RAHA KENYA」の商品には誰のモノでもないオリジナリティがあるんです。

ーーアフリカ布のどんなところに魅力を感じていますか?

生地に散りばめられたカラフルな色が、気持ちを前向きにしてくれるところですね。また、色や柄の組み合わせが豊富なため、自分の”好き”に従って選ぶ楽しさがあると思います。

自信がない過去の自分と同じように悩んでいる人に、アフリカ布のエネルギーを届けたい

ーーどうして「一歩踏み出すきっかけの」というブランドコンセプトを掲げているのですか?

コンセプトは私の原体験が源になっています。
ケニア移住当初、最初に感じたのは無力感でした。

ケニアで起業したパートナーについていく形で移住をしたものの、現地の人からの「あなたは何をしに来たの?」といった何気ない問いに答えることができず、自分には誇れるスキルや経験がないことに気づき、自信を失いました。

「変わりたい」と思いながらも、3ヶ月くらい引きこもっていたときに出会ったのが、アフリカ布を身につけた女性たちでした。日本では珍しい色や柄の服で自己表現している彼女たちには、強い自信がみなぎっているように見えました。

「アフリカ布を身につけたら、私も自信が持てるかもしれない」

そう思い、私も実際に身につけてみたんです。
すると、すごく前向きな気持ちになれました。
初めて自分の個性に出会い、少しだけ自信が湧いてきました。

アフリカ布には個性を引き出してくれる力があると思い、以前の私のように「変わりたい」とモヤついている人たちの背中を押すことができたら、とブランドを立ち上げました。

ーーもともとアパレル業界に従事されていたのですか?

アパレル経験が一切ない状態からブランドを立ち上げました。

アフリカには自分の好きな布でオーダーメイドのお洋服を仕立てる文化があり、テイラーさんは身近な存在です。最初はローカルのマーケットに行って、サンプル品を片手に”Can you make this one?”と声をかけることから始めました。それが今では15人以上のテイラーさんと関わり、一緒に商品をつくっています。

ーーケニアでの仕事で苦労することは何ですか?

ブランド立ち上げ当初は、テイラーさんとのコミュニケーションが難しかったです。出来上がったサンプルを受け取りに行ったら、「こっちの方がいいと思ったから!」と注文とは違うものが出来上がっていてたこともありました。価値観の違いはありますが、自分にはできないことをしてもらっているので、まず第一に相手を尊敬することが大切だと思っています。

ーーアフリカ布を使った商品を販売するブランドは他にもあると思います。ブランドとしての違いはどんなところにありますか?

私自身の原体験がブランドのコンセプトになっていることです。

また、「RAHA KENYA」は商品の製作過程や作り手の顔など、ものづくりの背景をTwitterでリアルタイムに発信しているので、Twitter経由でブランドを知っていただくことがほとんどです。作り手の顔が見える商品として、愛着を持っていただけています。

社会問題と無関係ではいられない。ケニア発のアパレルブランドとしてできることとは

ーー「RAHA KENYA」の今後について教えてください!

「RAHA KENYA」と関わることで前向きな気持ちになるお客様を増やしていきたいです。さらに「一歩踏み出すきっかけ」につながってくださる方が増えると嬉しいなと思います。

また、国際協力をブランド運営の目的にはしていないものの、社会問題と無関係ではいられません。商品をお客様にお届けすることが、結果的に職人さんの生活を支えることや、雇用創出に繋がっていることを実感しています。

私たちが商品の製作をお願いして支払ったお金で、工房の家賃を払ったり、新しいミシンを買ったりすることができている、と職人さんからお話しいただくことがあります。時にはアシスタントを雇い、新たな雇用を生み出すことにも繋げてくれています。

これからはケニアで活動するアパレルブランドとして、さらにできることを探っていきたいと思っています。職業訓練校のような施設を立ち上げて、スキルアップの場を創出するのも面白いですよね。

「RAHA KENYA」が気になった方は、以下のリンクまで。

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