インターネットが普及した現代、ネット上の口コミを参考にランチやディナーのお店を決める人は多い。インターネット上のマーケティングに力を入れる飲食店は、より多くの人に知ってもらえるようになった。反対に、飲食店が美味しい料理を用意していても、PRやCRMがうまくいかなければ、新規の客を獲得するのは難しい。
株式会社GINKANは、ユーザーに自律的なガバナンスを促すグルメSNS「SynchroLife(シンクロライフ)」で、本当に美味しい体験を提供する飲食店の新規顧客獲得を支援する。
代表の神谷知愛さんは、新規顧客の獲得をインターネットに依存する飲食業界に課題を感じ、サービスを立ち上げた。トークンエコノミーを活用し、どの国の人がどこに行っても美味しい料理に出会える世界を目指す。
どんな企業なのか。詳しく見ていこう。
株式会社GINKAN代表
神谷知愛
ーーSynchroLifeとはどんなサービスですか?
トークンエコノミーを活用したグルメSNSです。ユーザーが飲食店に行き、アプリ内のレビュー投稿でお店を応援すると、暗号通貨(※1)が報酬として支払われます。食レビューに報酬制度を設けたのは、SynchroLifeが世界初です。
アプリ内のレビューでは、ポジティブな意見が多く共有されます。ユーザー全員が個別のアカウントを持ち、他ユーザーとのつながりを持つので、自律的なガバナンスが促されるからです。
ーー飲食店側はどうやって利用しますか?
口コミのガバナンスや、Webマーケティングの課題を解決するプラットフォームとしてご活用いただいています。SynchroLifeは、加盟店へのユーザーの来店記録や支払った金額をビッグデータとして蓄積するので、CRMからSNSマーケティングによる新規顧客の獲得までを一貫して行えるのです。
また、完全成功報酬型でサービスを提供しているので、飲食店はリスクゼロでSynchroLifeを利用できます。
ーー既存の口コミサイトと何が違いますか?
飲食店に対する評価の平均点ではなく、ユーザーの生活圏や好みの食べ物、フォローしているアカウントのデータを基にお店を提案する点です。AIを用いてユーザーの趣味嗜好を分析し、提案をパーソナライズしていくので、利用すればするほど好みに合った提案が可能になります。
ーーどうして飲食業界に着目したのですか?
飲食業界に目をつけたのは、日本の食文化の可能性に気づいたからです。私自身、元々食への関心が強く、世界各地の食文化に触れてきました。中でも日本の飲食店が提供するサービスは世界トップクラスだと思います。日本の食文化を通じ、人々のライフスタイルを変えることで、食事で生まれる楽しさやコミュニケーションの形をより良いものにしたいですね。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
前に立ち上げた飲食店のCRM事業に携わる中で、新規顧客の獲得をインターネットに依存する飲食業界に課題を感じたからです。Webマーケティング力ではなく、提供するサービスの質によって飲食店が選ばれる世界を、プラットフォーマーとして実現したいと考えています。
ーーこのサービスの今後は?
飲食店が自力でやってきたWebマーケティングの領域をすべて自動化できるプラットフォームにします。飲食業以外の業務に時間や費用をかけずに済むようになれば、顧客へのサービスの提供や顧客とのコミュニケーションに専念できるようになるでしょう。そうなれば、世界の食文化はさらに良いものになるはずです。
ーー目指す世界はありますか?
どの国の人が世界中のどこに行っても、美味しい料理に出会える世界を目指します。SynchroLifeは現在、4言語・155カ国に対応したサービスです。今後、アジア諸国を中心に飲食業界の課題解決に向けたサービスの提供を進めていき、トークンエコノミーを中心とした豊かな食文化を構築していきたいです。
株式会社GINKANが気になった方は、以下のリンクまで。
※1 日本では現在ロイヤリティポイントとして扱われております。将来「シンクロコイン(SYC)」へ1対1で交換可能となる「シンクロポイント」が付与されます。
編集後記
取材担当佐野
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