家にいる時間が少ない、海外に転勤中、書類の管理が得意でない、などの理由で郵便管理を困難に思う人が近年になって増えてきた。
このような人をターゲットに開発されたサービスが「atena(アテナ)」だ。
代表の白髭直樹さんによると、atenaを使うことで郵便管理を個人でする必要がなくなるという。
atenaについて詳しく見ていこう。
白髭 直樹
ITベンチャーでデザイナー兼エンジニアとして経験を積んだ後、フリーランスとして独立。主に広告・映像・ウェブなど幅広い領域で商業作品に携わる。担当したクライアントにはミスユニバース ジャパンなど。並行して教育系NPOに移り、事業開発、経営企画を担当。主にキャリア教育事業を担当し、事業業績の立て直しに奔走。着任からおおよそ1年で事業単体のV字回復を果たした。同社では外資系企業、上場企業や官公庁とのアライアンスも担当。2018年より、当時資金調達前だったスタートアップに参画。組織文化・体制の整備から、バックオフィス部門の構築、事業開発を行う。2020年5月に同僚のエンジニアと共にatenaを企画、開発、リリース。現在はatenaを運営する会社を設立し、株式会社N-Technologies 代表取締役
ーサービスを一言で言うと?
郵便をクラウド化するサービスです。
ー具体的に利用方法を教えてください。
atenaを利用するユーザーにはクラウド住所が発行されます。
その住所に届いた郵便物をatenaが代行して受け取り、管理します。
郵便物が届いたら郵便物の写真と共にお客様にお知らせします。通知はLINEやSlackで受け取れます。
管理するだけではなく、例えば請求書であれば中身の書類をスキャンして欲しい、とリクエストすることもできるので、ユーザーは必要書類をデータで管理できます。
また、いらなくなった郵便物、書類などはatenaで処分することも可能です。
ーなるほど。料金プランとしてはどのようなものがあるのでしょう?
Starter、 Plus、Pro、3つのプランがあり、それぞれ書類をスキャンする回数や、郵便物の保管期限などが異なります。1番お手頃なStarterプランでも最長1ヶ月、郵便物を保管します。
Plus、Proのプランでは定期転送サービスが伴っていて、破棄の申し出がない場合には、定期的に郵便物が送られるようになっています。
ーatenaの安全性について教えてください。
atenaではプライバシーポリシーを定め、データ管理を徹底しています。その上で、郵便物は24時間365日監視され、従業員の本人確認も徹底しています。
加えて、郵便物の処分はシュレッダーではなく、全て溶解処分を行なっています。これはシュレッダーのゴミが復元され、プライバシーの損害を防ぐためです。
ーatenaの特徴は他にありますか?
atenaではパートナービルディングという形態を取っています。ビルを管理している不動産会社、シェアハウス、ワーキングスペース、店舗を持っている事業者の方々に協力していただいているんです。貸していただいたスペースにポストを設置する事によって、コストを抑えつつ、さまざまな住所を提供する事ができます。
ーサービスを立ち上げた経緯について教えてください。
ハードルの高い課題に対してのワクワク感と、自身の実体験がきっかけで、郵便を効率化するサービスを始めました。
もともと自身が海外に住んでいたのもあり、日本での郵便物管理の困難さには課題を感じていました。
そんな中、海外から日本のNPOのバックオフィス管理やスタートアップのフルリモートワークの環境構築にも関わっていたときに、効率化が最難なのは人手が必要とされる郵便の管理だと気づき、サービスローンチに至たりました。
ー今後のサービス展開は?
atena上で全てのドキュメント管理が可能になり、経理や振り込みまでワンストップでできるようなサービス展開を考えています。これにより、郵便管理だけでなく企業の会計、財務も効率化できます。
ー最終的に描いている世界観などがあれば教えてください。
スタートアップやフリーランスの方々が、バックオフィス管理をせずに、やりたいことだけに集中できる環境をつくりたいです。そのために、郵便に限らず様々な分野でサービスを展開していきたいですね。
atenaが気になった方は以下のリンクまで!
取材担当阿部
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