ライフステージとは人生の節目となる段階のことで、例えば、転職、引越し、結婚、子育て、子どもの独立などです。
人生100年時代、ライフステージの変化に合わせて働き方の転機は誰にでも訪れます。特に出産や子育てを機に働き方やキャリアへの悩みを抱える人が増えてきています。
そんな中、ライフステージに合った働き方を選択しながらキャリア形成する人を支援したいという想いから代表取締役CEO喜多村若菜さんが25歳で立ち上げたのが株式会社fruorです。提供するサービス”ミートキャリア”では、ユーザーがキャリアに関する悩みを第3者にフラットに相談できます。コロナ禍でキャリア不安を感じる人が増え、3月以降、登録者が急増しているそうです。
ミートキャリアについて詳しく見ていきましょう。
代表取締役CEO 喜多村若菜
神戸大学経済学部卒。2016年、アクセンチュア株式会社に新卒入社。基幹系システム開発のコンサルティングに従事。その後、GOB Incubation Partners株式会社にて、子どもの遊び場を運営するPAPAMO事業部の立ち上げに参画。育児中の働き方のニーズに対し、選択肢が少なすぎることに疑問を持ち、2019年1月、子育て中の方のキャリア支援事業として株式会社fruorを創業。事業には男女、未既婚、子どもの有無に関わらず、多様な年代のメンバーが参画している。
ーサービスを一言で言うと?
ミートキャリアは、主にライフステージとキャリアの両立に悩む方に向けたオンラインキャリアカウンセリングです。
転職エージェントではないため求人紹介は行わず、フラットな立場からライフステージに合わせたキャリア形成のアドバイスをします。
ー主なターゲットは?
出産や育児などのライフステージの変化による、キャリアへの悩みを持つ女性です。約6割のユーザーは転職を考えておらず、長期的なキャリア形成において悩みを持っている方です。
キャリアの相談の内容は幅広く、「子どもの生活に合わせ、ゆくゆくリモートでできる仕事をしたい」「育休復帰後は週5から週4勤務に変えたい」「社内で管理職になるか悩んでいる」など。最近は20代のライフイベント前の方からの相談も増えています。
ーユーザーの課題をどのように解決するのでしょう?
ライフステージとキャリアの両立の悩みを職場の上司や、転職エージェントには本音で相談できないと言う人が多いです。
ミートキャリアの特徴は、企業人事や人材業界のバックグランドを持ち、複業やリモートワークなど多様な働き方を経験するプロのキャリアカウンセラーが多数在籍し、プロ目線で客観的にアドバイスが出来るところです。また、カウンセラーはユーザーと同じように子育て中であったり、ライフイベントに合わせたキャリア形成をしてきているため、親近感を持っていただけます。それにより、ユーザーは自身の子育てや家庭の状況も含めたキャリアや働き方の悩みを相談できるんです。
ー主な使い方を教えてください
カウンセリング形式は、オンラインで1対1で話すカウンセリングと、テキストで書くカウンセリングの2パターンを用意しています。
話すカウンセリングは3回パックを標準として提案しています。
3回のカウンセリングにより、悩みや課題を明確にするフェーズから実際に解消に向けて行動し、結果まで行き着く過程に伴走することができるんです。
ー他にユーザーが得られるメリットはありますか?
ミートキャリアでは、カウンセリング以外にキャリア形成や自己分析の参考になるようなオンラインイベントを頻繁に開催しています。そこで、イベント参加者やカウンセリング利用者がSNS上でゆるやかなつながりを持ち、ユーザーコミュニティーを形成しているのが大きな特徴です。キャリアの悩みを身近に話せる人がいないというユーザーは多く、コミュニティーを通してご自身と似たような課題を抱えている方と話したいというニーズに応えています。
ーサービスに至った経緯について教えてください。
自身のライフステージに合わせた働き方を作っていきたいと思ったのがきっかけです。
アクセンチュアを経て教育関係の事業で、採用部門に関わっていたとき、大学卒業後すぐに出産した大学の後輩がキャリアを築けない事に悩み、よくキャリアについての相談を受けていたんです。数年の子育てを理由にその先のキャリアが築けなくなるのはすごくもったいなく、社会にとっても負だなと思いました。さらにその後、200人くらいの子育て中の方や人事の方々にヒアリングをさせてもらい、子育て中の働き方には多様なニーズがあるのに対し、選択肢が少なすぎることに疑問を持ちました。
キャリアカウンセリングを通して、自分に合った働き方を見つけ、自らの意志で選択できる人々を増やしたいという想いからこのサービスの実現に至りました。
ー今後のサービス展開は?
今後は法人向けのキャリアカウンセリングにも事業を展開していきたいです。
女性活躍推進が重要視されている今、女性の働き方やキャリア形成のどのような所に課題があるのかを可視化すれば、より女性にとって働きやすい環境が作れると思います。
ー最終的に描く世界観を教えてください。
今後人生100年時代と言われている中で一人ひとりが自分に合った働き方を見つけ、どのようなライフステージにあったとしても、ワクワク楽しく働ける人を増やしていきたいですね。
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