新型コロナウイルスの影響で、リモートワークを取り入れる企業が増加している。従来は対面で行われていた社員のマネジメントをリモートワークの状況下でどのように行うのか、頭を悩ます企業は多いだろう。
ハイマネージャー株式会社は、リモートワークマネジメントサービス「HiManager」を提供し、リモートワーク中の従業員エンゲージメントの低下やメンタル不調を防ぐ。
代表取締役CEOの森謙吾さんは、自身がカウンセリングを受けた経験からサービスを立ち上げた。C向けサービスの開発も視野に入れ、より良い人間関係の構築を目指す。
どんな企業なのか。詳しく見ていこう。
ハイマネージャー株式会社 代表取締役CEO
森謙吾
ーーHiManagerとはどのようなサービスですか?
リモートワークマネジメントサービスです。目標設定(OKR/MBO)や1on1、称賛、評価など、リモートワークの状況下でマネジメントに必要な機能がそろっているので、社員を孤独にしないチーム作りができ、従業員エンゲージメントの低下やメンタル不調を防ぐことができます。
ーーどうやって利用するのでしょう?
HiManagerのシステム上で、目標設定から評価までを一貫して行っていただけます。目標設定とそれに対するアプローチは、OKRツリーを通してチームや各個人の進捗状況をいつでも確認できます。1on1を実施しながら目標設定とフィードバックのサイクルを繰り返すことで、組織のきめ細かいマネジメントが可能になります。
また、週次や月次のリモートワークアセスメントサーベイを行うことで、社員のコンディションを継続的に把握できます。週ごとに行うサーベイは質問数が少なくシンプルな構成なので、回答率も高いです。
ーーサービスを利用するメリットを教えてください。
クライアント様からは従業員の離職率が下がり、パフォーマンスが上がったという声をいただいています。HiManagerなら、組織内のコミュニケーションが不足しがちなリモートワークの状況下でも、組織が目指すミッションの共有やコーチング型のマネジメントを効率的に実行できます。
ーー競合サービスとの違いを教えてください。
HR Techを活用したマネジメントサービスが競合になってきますが、差別化できるポイントが3つあります。
1つ目は、リモートワーク中のチームマネジメント(目標設定、1on1、週報、評価、従業員エンゲージメント可視化等)をサポートする機能がオールインワンでそろっている点です。クライアントは機能ごとにサービスを使い分ける必要がありません。
2つ目は、実績豊富なコンサルタントによるカスタマーサクセスです。外資系人事コンサルティングの経験をもとにシステムの導入やマネジメントの支援など、幅広いサポートを行います。
3つ目は、息抜きの雑談をリモートワーク上で再現している点です。10分で消える音声雑談機能「RemoRoom」を利用すれば、業務に支障をきたすことなく気分のリフレッシュができます。
ーー起業のきっかけを教えてください。
学生時代にスクールカウンセラーに相談した経験がきっかけです。人間関係の悩みを長い間ため込んでいたのですが、意を決してカウンセラーに悩みを打ち明けたところ、救われた気分になったんです。会社も学校と同様に、上司や同僚との人間関係で悩む人が多いと思います。サービスを通して、そんな人たちが安心して悩みを相談できる場所を作っていきたいですね。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
最初は個人向けのオンラインカウンセリングをやろうと思っていましたが、カウンセリングの文化がまだまだ根付いていない日本には組織単位でのマネジメントが必要だと思い、HiManagerの立ち上げに至りました。従業員エンゲージメントの向上という結果が見えやすい組織単位でのサービスなら、メンタルケアがうまくいった従業員だけでなく、導入いただいた企業様にも喜んでいただけると思っています。
ーーこのサービスの今後は?
withコロナ時代に突入する今後は、どの企業でもリモートワークを実施しやすい環境が求められます。クライアントに安心してサービスを利用いただけるようにカスタマーサクセスに力を入れながら、RemoRoomのような新たなツールの開発も続けていきたいです。
ーービジョンはありますか?
世界で最も関係性の質を高めている企業を作ります。将来的にはtoBサービスだけでなくC向けのサービスも含めたプロセスで、職場の人間関係をより良くしていけたらいいですね。
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