授乳や睡眠、排泄のタイミング。大人と違い、昼夜の区別がない赤ちゃんの生活周期を把握するのは難しい。紙の育児メモで赤ちゃんの行動を逐一記録するのも手だが、かなりの労力を要する上に、正確な生活周期は把握しづらいだろう。
株式会社ファーストアセントが提供する育児メモアプリ「パパっと育児@赤ちゃん手帳」を使えば、手軽に育児の記録をしながら、子どもの生活サイクルや成長の様子を見える化できる。
代表取締役社長の服部伴之さんは、育児をした自身の経験をもとにサービスを立ち上げた。今後のサービス展開は国内だけでなく、グローバル市場も視野に入れる。
どんな企業なのか。詳しく見ていこう。
株式会社ファーストアセント 代表取締役社長
服部伴之
ーーサービスを一言でいうと?
簡単に育児の記録ができるスマホ向けアプリです。子どもの生活サイクルを見える化しながら、育児メモに残した記録を統計で分析することができます。
ーー子どものどんな生活記録をデータ化できるのですか?
授乳、ミルク、おむつ替、睡眠をはじめとした12種類の赤ちゃんの行動や、身長・体重、病気や体温などの身体データの記録が可能です。加えて、予防接種などの予定や日記も記録できるので、アプリの利用で育児への負担を減らすことができると思います。
ーー具体的な利用方法を教えてください。
特に生後間もない赤ちゃんは生活周期が24時間ではないため、保護者の方はお子さんの生活サイクルを知っておく必要があります。パパっと育児@赤ちゃん手帳なら、0~6歳のお子さんの生活記録をアイコンタップで登録できるので、簡単にお子さんの睡眠や食事のタイミングを把握できるでしょう。登録した生活記録は、色分けされた帯表示のカレンダーで確認できます。
アプリの統計機能では、育児メモの記録をもとに作成された統計グラフをご覧になっていただけます。ミルクの回数・量や睡眠時間の推移など、あらゆる面からお子さんの成長を確かめることが可能です。
ーー競合サービスとどう差別化しますか?
パパっと育児@赤ちゃん手帳は、機械学習や統計分析が強みのサービスです。蓄積されたデータを活用し、食事や排せつのタイミングを予測して通知することができます。
また、赤ちゃんの泣き声から感情を分析する「泣き声診断」機能に用いられているのは弊社独自のアルゴリズムです。泣いている赤ちゃんにスマホをかざすと、「眠たい」や「おなかが空いた」などの感情を推測する機能で、ユーザーのフィードバックベースでは正答率80%を記録しました。
ーー起業のきっかけを教えてください。
元々はIT系ベンチャーのシステム責任者や取締役を長く勤めていたのですが、技術革新の早いこの業界で後悔しない働き方をしようと思い、起業に至ったのです。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
子育てをしながら、「育児はサイエンスされていない」と感じたことがサービス立ち上げのきっかけです。データ・統計を根拠にした子育てを考えたいと思っていましたが、そういったエビデンスを元にした情報に到達することが難しく、自分で作るしか無いなと考えました。ベビーテックという言葉が使われるようになる前から、「データをもとに人々に役立つサービスを社会に浸透させたい」という思いで開発を進めています。
ーーこのサービスの今後は?
現在提供しているプロダクトで蓄積したデータを活用し、育児の現場を手助けするAIサービスを開発します。そのために、データサイエンティストやエンジニアを集めているところです。
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ーー目指す世界を教えてください。
目指すのは「テクノロジーで子育てを変える」というミッションの達成です。機械学習・統計分析の技術を活かし、子育てに奮闘するお父さん・お母さんをサポートしていきます。サービスの展開は国内だけにとどまらず、ワールドワイドな視野で進めていきたいですね。
「パパっと育児@赤ちゃん手帳」が気になった方は、以下のリンクまで。
取材担当佐野
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