定期的な歯科医院への通院、高額な治療費…。ビジネスパーソンにとって歯科矯正をはじめるハードルは意外にも高い。
株式会社Oh my teethのマウスピース矯正サービスを利用すれば、定期的な通院をせずに、月1.5万円からで理想の歯並びを目指すことができる。ドクターやパーソナルコーチによるオンラインのサポート体制も整っているので、モチベーション低下の心配もない。
代表取締役CEOの西野誠さんは、歯科矯正のあまりのハードルの高さに疑問を感じ、歯科業界を変えたいという思いを同じように持ったエンジニアの友人とサービスを立ち上げた。将来的には、顧客とダイレクトにつながっているD2Cというサービス形態の強みを生かし、Oh my teethのプラットフォームに蓄積された症例データや口腔内データを活用したサービス展開も計画中のようだ。
どんなサービスなのか。詳しく見ていこう。
株式会社Oh my teeth 代表取締役CEO
西野誠
ーーサービスを一言でいうと?
「自宅で歯並びなおしませんか?」をキャッチコピーに掲げているオンラインマウスピース矯正サービスです。歯型スキャンのために一度来店していただければ、原則矯正完了まで歯科医院に通う必要はありません。
ーーどんな方に利用されていますか?
歯並びにお悩みがある方というのはもちろんですが、その中でも通院しながらの歯列矯正にかかる時間や費用にネックを感じていた方にご利用いただいています。最近では、脱毛などと同じように、自分磨きのひとつとして歯科矯正をはじめられるビジネスパーソンの方の利用も増えています。
ーーどうやって利用するのでしょう?
矯正開始までの流れはシンプルな3ステップです。
まずはじめに、原宿にある弊社店舗で無料で歯型を3Dスキャンし、Oh my teethで矯正ができるかを複数のドクターに診断してもらいます。
Oh my teethで矯正可能と診断を受けたら、矯正プランを契約。2~3週間程度で、オーダーメイドのマウスピース矯正キットが自宅に届きます。わざわざ歯科医院まで受け取りに行く必要もありません。
キットが届いたら、専属のパーソナルコーチとLINEでコミュニケーションをとりながら理想の歯並びを目指していきます。いつ、どこにいてもLINEで気軽にドクターに相談することが可能なため、自宅にいながらでも安心して矯正治療を進められる仕組みが整っているのです。
ーー歯科医院で行うマウスピース矯正との違いを教えてください。
違いは大きく分けて3つあります。
1つ目は、通院が不要な点です。忙しいビジネスマンにとって、定期的に歯科医院に通うのはかなり難しいのではないでしょうか。予約の手間や移動時間、歯科医院での待ち時間を考えるとなかなか気軽にはじめられるものではありません。一方、「Oh my teeth」なら歯型スキャン以降は原則歯科医院に通う必要がなく、矯正完了までオンラインで完結させることができます。
2つ目は、費用の安さです。80~120万円の金額がかかる一般的な矯正サービスに比べ、「Oh my teeth」は30~60万円の金額に抑えています。マウスピース製造に特化したパイプラインを自社で運営し、製品をユーザーに直送することで、余分な中間コストの削減を実現しています。
また、ドクターによる歯型3Dスキャンや検診を含む初診を無料でおこなっているのは、私が調べた限りこのサービスだけでした。従来のサービスでは通院する度にかかっていた受診料や、必要に応じて実施している矯正前の処置料もかかりません。3つ目は、矯正を継続できる仕組みが整っている点です。「Oh my teeth」に限らず、すべてのマウスピース矯正は、1日に20時間以上マウスピースを自分の意思で着け続ける必要があり、モチベーションの維持が最大の壁と言われています。「Oh my teeth」なら、パーソナルコーチのサポートでマウスピースの着用を習慣づけられると思います。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
既存の歯科矯正体験のあまりのハードルの高さに疑問を持ったからです。
海外では「歯のメンテナンスもできない人は、仕事のマネジメントなんてできるはずがない」と第一印象への意識が高い人が多いんです。しかし、日本では歯科矯正は何回も歯医者に通わないといけないし、費用も100万円くらいする。加えてダイエットと同じで基本的に自己管理の世界と、ハードルがあまりにも高い。実際に歯科医院に通い始めると、情報の透明性が担保されておらず、ユーザーがドクターの質を評価できない体制にも疑問を抱くようになったんです。
そこで、歯学の専門知識を持っているわけではないのですが、1ユーザーとして業界を変えたいと思ったのです。今では、マウスピース矯正の症例数日本一の矯正ドクターや「未来の歯科体験を生み出す」というビジョンに共感して集まった多様なバックグラウンドを持つメンバーがジョインしてくれています。「社内のカルチャーとして大切にしていることは「フェア」や「フラット」ということ。ユーザー目線で忖度することなく、ドクターと意見を出し合っています。わかりやすい例でいうと、ドクターを呼ぶときは「XX先生」と呼ぶことが一般的なのですが、私たちは他メンバーと同様「XXさん」と呼んでいます。
ーーこのサービスの今後は?
歯並びをなおしたくても、日本ではそのハードルの高さがネックで一部の人しか行えていなかった歯科矯正を、多くの方に利用していただけるようにサービスを展開していきます。歯並びがコンプレックスで思い切り笑えない方は男性にも多いんです。まずは歯科矯正をはじめるハードルを下げ、今まで矯正に踏み出せなかった方の背中を押すようなサービスにしたいですね。
将来的には、「Oh my teeth」を通して私たちのプラットフォームに蓄積された大量の口腔内データや症例データを活用した関連サービスを立ち上げていく予定です。たとえば、AIを活用したシミュレーションソフトウェアの開発や、ユーザーにパーソナライズされたオーラルケア用品を提供することを検討しています。自分のお口の状態に最適な歯磨き粉のサブスクリプションサービスや、歯並びにあった完全オーダーメイドの電動歯ブラシの開発も計画中です。
ーー目指す世界観を教えてください。
「未来の歯科体験を生み出す」が私たちのビジョンです。
サービスの提供を通じ、人々にとって歯科をもっと身近なものにしていきます。
「Oh my teeth」が気になった方は、以下のリンクまで。
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