Okage株式会社が提供する「Okage(オカゲ)シリーズ」は、非接触、省力化、客単価・回転率アップ、中食強化など飲食店の課題をDXで解決するサービスだ。
同社はオーダーとエンターテイメントを融合した「オーダーテイメント」でおもてなしの未来の実現を目指すそうだ。
どんなサービスなのか。CFOの奥田晋也さんに話を聞いた。
ーー「Okageシリーズ」を一言でいうと?
飲食店向けのOMO統合サービスです。非接触、省力化、客単価・回転率アップ、中食強化など飲食店の課題をDXで解決します。
ーーどんな方がどのように利用していますか?
飲食店に店舗運営オペレーションの効率化ソリューションとしてご利用いただいています。主にPOSレジやセルフレジ、店内・外でのモバイルオーダー(スマートフォンを使用する注文)などのサービスを取り揃えており、お店の課題に合わせた組み合わせでご利用いただけます。
中でも、2018年から本格的に開始した店内のモバイルオーダーシステム「Okage Go」は、店舗オペレーション効率化の『省力化』のみならず、コロナウイルス感染拡大によるお客様と店員とのソーシャルディスタンス確保の『非接触』といった面からも、現在、多くのお問い合わせをいただいています。
ーーサービスの特徴を教えてください。
フルクラウド型なのでデータを一元管理できます。
データの一元管理によりオペレーションの効率化に繋がり、あわせてデータのリアルタイム活用が可能になります。例えば、新しいメニューの登録や変更する際に、まとめて複数のサービスのデータを更新できるのもフルクラウド型の強みだと思います。
ーー競合サービスはありますか?
モバイルオーダーやPOSシステムを提供している会社はそれぞれ存在します。
ーー競合サービスとの違いを教えてください。
モバイルオーダーを提供している企業が、POSシステムを提供しているわけではありません。同様に、POSシステムを提供している企業が、必ずしもモバイルオーダーに対応しているわけではありません。Okageシリーズは、飲食店の店舗オペレーションに関わるサービスを総合的に取り揃えているので、様々なケースに対応することができます。またフルクラウド型の特性によりデータのリアルタイム活用が可能であるため、飲食店の課題である顧客管理やマーケティング領域への付加価値もあわせて提供ができます。
ーーサービスを立ち上げた経緯を教えてください。
「オンラインコマースの革新性をリアルの世界で実現できないか」と考えたことがサービス立ち上げのきっかけで、これを達成するために、我々は一つ一つソリューションを積み上げてきました。
2009年に創業した時点ではスマートフォンの普及率は10%ほどでしたが、当時からそのモビリティの将来性に目を向け、そこにフォーカスしてきました。Okageシリーズの特徴でもあるフルクラウドのデータ管理やモバイルオーダーなどは、当時から描いていたサービスの形の一つです。
ーー新型コロナウイルス流行に伴いどのような変化がありましたか?
はい、かなり反響がありましたね。いつかやらなければいけないと考えていたDXへの取組みが、コロナウイルスの影響により明らかにスピードが早まった。飲食業界も例外ではない。また飲食店経営においても「非接触」ニーズの高まりにより、我々のソリューションとの距離感が縮まったと実感しております。実際に新型コロナウイルス流行前に比べて数倍のお問い合わせをいただいています。
ーーこのサービスの今後は?
withコロナ時代の飲食店には、売り上げをどう戻すか、非接触への取組み、人手不足による省力化といった3つの課題があると思います。これらの業務課題に対して、テイクアウトやデリバリーはじめとしたお店の外からモバイルオーダー、またオペレーションの省力化を実現するお店の中でもモバイルオーダーを提供することで、飲食店をサポートしていきます。
次の段階では、フルクラウド型サービスの利用により蓄積されたデータの活用。顧客管理を実現するCRMの構築、そしてマーケティングの自動化へと、飲食店のマーケティングをサポートしていきます。併せて、食材の自動発注や自動融資などのサービスも、蓄積したデータを活用すれば可能になると考えております。
最終的には、周辺業務のサービス化・AI/IoT化及び店舗設備全体のサブスクを提供し、DaaS(Dining as a Service)を実現させたいと思っています。チャレンジしたいプレーヤーが多い飲食業界ですが、サブスクリプションでわかりやすくサービスを提供することで、企業の新規参入を促し、飲食業界の活性化に貢献していきたいです。
ーー目指す世界観を教えてください。
オーダーとエンターテインメントが融合した「オーダーテインメント」で、おもてなしの未来を創造することが私たちの目標です。
私たちは省力化を推進してロボットばかりが活動する冷たい世界を目指しているわけではありません。「美味しいものを楽しく食べたい」という人類共通の思いに対して、テクノロジーの力で貢献していきたいと思っています。
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