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インタビュー 2021.04.21

自分らしく働くヒントがここに!『働くこと』に悩む双極性障害の方に向けたWebメディア「双極はたらくラボ」ーー株式会社リヴァ

株式会社リヴァが提供する「双極はたらくラボ」は、働くことに悩む双極性障害(旧名:躁うつ病)の方のためのWebメディアだ。

編集長の松浦さんは、双極性障害の当事者という立場から感じた「働くこと」に関する悩みや課題感から、このWebメディアを立ち上げた。サービスの提供を通じて、「働きたいと望む双極性障害の人が自分らしく働ける社会の実現」を目指すそうだ。

「双極はたらくラボ」とはどんな情報を届けるWebメディアなのか。そして、双極性障害とはどのような病気なのか、詳しく見ていこう。

プロフィール

双極はたらくラボ 編集長

松浦秀俊

双極性障害に悩む方の「働く」選択肢を広げたい

ーー「双極はたらくラボ」を一言でいうと?

「双極性障害(躁うつ病)で働くヒントがみつかる」をコンセプトにしたWebメディアです。

双極性障害と付き合いながら実際に働いている方の事例であったり、どんな風に行動すれば働き続けられるのか、といった情報を届けています。

ーー双極性障害(躁うつ病)について教えてください。

双極性障害(躁うつ病)とは、誰にでもある気分の浮き沈みが一時的なものではなく、長期間に及ぶことで社会生活に支障が出る病気です。双極性障害には、躁状態(気分が上がる状態)とうつ状態のあるI型と、躁の状態が軽い軽躁状態とうつ状態のあるII型があります。

特にII型の方は、双極性障害と気が付かずに診断に至らなかったり、診断を受けていても働くことがある程度できている方が多いです。しかし、気分の波によって仕事を受けすぎてしまい、その後にうつ状態がきて、会社を辞めてしまうケースがよくあって。その結果、短期間で不本意な転職を繰り返すといった問題があります。

ーー「双極はたらくラボ」を利用するメリットを教えてください。

大きく分けて3つのメリットがあります。

1つ目は、働き方の選択肢を広げられることです。双極性障害の方で、障害を持っていることをオープンにしている方は多くないと思います。それに応じて、一人で悩んでいる方が数多くいらっしゃいます。そうした方は「双極はたらくラボ」を訪れて他の方々の事例を見ることで、「こうやって働いていけるんだ」「長く働いている方もいるんだ」など、働き方の選択肢を広げることができると思います。

2つ目は、イベントに参加する機会を得られることです。オンライン上で行うトーク会を月1で企画していく予定です。メディアをご覧になっていただくだけではなくて、実際に参加して他の双極性障害の方々と交流していただくことで、より多くの「働くヒント」を持ち帰ってもらえればと思っています。

3つ目は、信頼できる情報を手にできることです。株式会社リヴァが行っている事業に、うつや双極性障害の当事者の方で離職や休職をしている方に対して社会復帰の支援を行っています。こういった場で双極性障害の方に直接関わった経験のあるスタッフが記事を作るので、実践に基づく情報を提供できます。

ーー競合サービスはありますか?

「就労移行支援」という障害のある方の働くことを支援する福祉サービスがあり、弊社でも提供しているものの1つです。「就労移行支援」を行う企業が運営しているWebメディアはいくつかございます。

ーーそういったサービスとの差別化点を教えてください。

「働くことに悩む双極性障害の当事者の方」に特化している点が大きな違いだと思います。

他社で運営されているWebメディアは、「離職されていて、障害のある方や精神疾患と診断された方」といった就労移行支援の対象になる方を想定して情報提供をされています。
ですが、「双極はたらくラボ」は、精神疾患の中でも「双極性障害」に限定し、現在就労しているかどうかは問わず、働くために役立つ情報を届けることを重視しています。
また情報を提供するだけではなく、実際にトーク会などの場を設けたりしているのも大きな特徴の1つと言えるのではないでしょうか。

当事者として感じた「発信することの必要性」

ーーサービスを立ち上げる前は何をしていたのですか?

リヴァでうつ病や双極性障害などを患った方に対して支援を行っていました。実は、私自身が双極性障害の当事者なんです。現在、リヴァに勤めて10年目になるのですが、前職までは2年以上勤めたことがなくて、転職を繰り返していました。

以前から気分に波があり、前の会社に入社した当初はうつ病だと思っていました。ですが、前職の人事の方がこうした病気に詳しくて、過去の話をしたら双極性障害ではないかと言ってくださって。改めて過去の体験について医師に詳しく話した結果、双極性障害に診断が変更されました。

診断結果が出てからしばらく休職し、復職したのですが、働き続けることができず退職しました。そんなときに、前職の上司だった伊藤から「うつや双極性障害の方の社会復帰を支援するサービスを始めるから使ってみないか」と声をかけてもらったんです。支援施設で初めて自分以外の双極性障害の方に出会って、病気を受け入れ、働く自信を取り戻していきました。そんな体験をした後、前職の繋がりから支援者として働いてみないかと誘われて入社しました。

ーー「双極はたらくラボ」を立ち上げた経緯について教えてください。

弊社の支援サービスは、双極性障害などの精神疾患の診断を受けていたり、東京や仙台のセンターに通える距離に居住しているなど、ある程度条件が整っていなければ受けられないんです。ですが、全国には、そういった条件になくても支援を受けたい方が数多くいらっしゃいます。そんな方々に何か出来ることはないかと考えていました。

双極性障害の当事者であり、実名顔出しでSNSをする会社員が少なかった時にTwitter発信をはじめ、多くの反響があったんです。さらに、働くことに悩む双極性障害の方々が集まって対話するトーク会を開催し、毎回定員が埋まる状況から、ある程度必要としている方がいると実感しました。ですが、それらの活動は仕事とは関係なく、個人として活動していたので継続性には欠けていて。会社の新サービスとして提供できないかと社内で検討を重ね、「双極はたらくラボ」の立ち上げに至りました。

「働きたいと望む双極性障害の人が自分らしく働ける社会の実現」に向けて

ーーこのサービスの今後は?

働くことに悩む双極性障害の方に対して、それぞれが望む自分らしい働き方を実現するためのサービスを総合的に提供をしていきたいです。

Webメディアの情報発信を継続しつつ、弊社の休職・離職者向けサービスで提供する双極性障害に関するプログラムにWebメディアで集まった知見を反映して、復職や再就職を望む双極性障害の人が自分らしく働けるようになるためのサポートに役立てるなどの社内連携も強化していきます。

また、休職している方や仕事を探している方以外にも、現在双極性障害と付き合いながら働いている方もたくさんいらっしゃいます。このような、現在働きながら悩んでいる方に向けたプログラムもオンラインワークショップの形で実現しようと考えています。

ーー目指す世界観を教えてください。

「働きたいと望む双極性障害の人が自分らしく働ける社会の実現」をビジョンに置いています。

病気の症状は人それぞれなので、すべての人が働くべきだとは思っていません。ですが、現状働きたいけど難しいという方に向けたサービスはまだまだ不足していると思うので、まずはこのニーズに応えていきたいですね。

「双極はたらくラボ」が気になった方は、以下のリンクまで。

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