営業スキルを磨きたいのに、どこを直せばいいのかわからない。スポットの営業研修では不十分。上司に教えてもらっても、いまいちしっくりこない。教える側も、何をどう教えたらいいのかわからない。そんな悩みを持ったことはないだろうか。
そんな人材育成、会社の研修に対する悩みをお持ちの方にぴったりのサービスがある。Co-Growth株式会社が提供する「Reflectle(リフレクトル)」だ。
「Reflectle(リフレクトル)」は、営業や面談、ファシリテーションなどの様子を映像で可視化し、一人一人のくせに着目した人材育成を可能にするサービスである。人材育成を行う際に、動画を用いて誰でも質の高いフィードバックを社員に対して提供することができるため、社員の実力アップを効率的に行うことができる。
代表取締役の佐々木文平さんは、個人に合わせた人材育成が行われていないことに課題を感じ、より効果的で効率的な人材育成の実現のためにCo-Growth株式会社を立ち上げた。
Co-Growth株式会社ではサービスの提供を通じて、多様な個人がそれぞれの良さを最大限に生かして活躍できる社会の実現を目指している。
「リフレクトル」とはどんなサービスなのか。詳しく見ていこう。
Co-Growth株式会社 代表取締役
佐々木文平
ーー「リフレクトル」を一言でいうとどんなサービスですか?
「クラウド・トレーニング」という、一人一人の課題に特化して「対話力」を伸ばす人材育成を行うことのできるサービスです。
ーー「クラウド・トレーニング」とはどのようなものですか?
クラウドシステムであるリフレクトルに実践動画を記録し、育成者と育成対象者の間で動画と紐づいたフィードバックの交換をします。目的に沿ったカリキュラムを組むことによって効果的に実力アップをはかることができ、またリモート環境でもアウトプット型の育成の取組みを着実に前にすすめられるシステムです。
ーーユーザーが得られるメリットを教えてください。
リフレクトルを導入することで得られるメリットは大きく分けて3つあります。
1つ目は、アウトプットの機会が増えることです。
既存のeLearning等、システムを活用した育成はインプット中心の学びになることが多いですが、特に営業力などは、アウトプットしてこそ力がつきます。リフレクトルは、アウトプット型の育成に最適な設計をしていることで、練習の機会が増え、実践力強化に結びつきます。
2つ目は、フィードバックの質が向上することです。
効果的なフィードバックは、具体的にどの発言や行動をどのように変えれば良かったのかを伝えることが大切です。リフレクトルを用いたクラウド・トレーニングでは、動画で改善点をピンポイントに把握し、納得のいく振り返りをすることが可能です。
3つ目は、育成の取り組みを可視化し、チームで成長を支えられることです。
取り組むべきことをリスト化し、取り組んだ量や質を共有することで、直属の上司だけで担っていた育成を会社全体で支えることができます。
また、自動化AIにより、レポート作成やリマインドが行われるため、育成担当者の生産性が向上します。
ーーユーザーはどんな方がいらっしゃいますか?
住宅営業や保険営業の型、ウェディングプランナー、SHOWROOMなど、営業分野から教育分野まで幅広いお客様にご利用いただいております。共通点は、あるお客様との接点の時間、例えば商談の時間、のパフォーマンスが、業績に大きな影響を及ぼすことです。
このパフォーマンスを高めるため、例えばある事業者様では、リフレクトル導入以前は、実力のあるトレーナーが全国に足を運び研修を行なっていました。この形ですと、地方の状況を日常的に知ることは難しい状況にありました。
しかし、リフレクトル導入後、誰がどのような視点でどのような人材育成を行なっているのかを可視化したり、リモートからも効率的、効果的にフィードバックを行うことができるようになりました。その結果、契約率が14%増加した事例もあります。
ーー強みはなんですか?
実践型、アウトプット型の育成の運営を回しきる仕組みが備わっていること、それにより成果にまでつなげられることです。
例えばあるお客様では、当初お話をした際、実践&フィードバックによる営業力強化が大切との考えは一致したものの、YouTubeによる手本共有と、社内共有フォルダへの実践動画アップロードにまずは取り組むとして、採用になりませんでした。後日、やはり運営が回る仕組みが大切であることが分かり、お申込み頂きました。
インプット主体のeLearningシステムでは実現できない、アウトプット型の育成を支える仕組みをリフレクトルは持っています。
ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?
人材育成に携わってきたキャリアの中で、インプットするまでは組織的な研修等の仕組みがあっても、最終的にできるようになるまで個々人に寄り添うことについては、上司の属人性に任せになっており、人によっては実践力を伸ばす機会を得られていないことに課題を感じたからです。
大学卒業後、マッキンゼーに勤め、その後独立して人材育成に携わるようになりました。色々な取組みに関わってきましたが、最終的な出口が研修となることも多く、研修の後、できるようになるまでの個々人に合わせたフォローが不十分と感じることが多々ありました。
この課題を、クラウドのシステム、それも実践志向のものを作れば解決できると考え、リフレクトルを作りました。
ーーサービスを作る段階で困難だったこと、乗り越えた壁はありますか?
お客様にてアウトプット型の育成の運用を支えるシステムの形を作りこむことが難しかったです。できるようになるべきことをカリキュラムとして整えられる機能や、レポートの機能、またアプリを開いてから以下に迷うことなく録画&トレーナに共有できるか、など。利便性の向上に努めました。
ーーサービスの今後を教えてください。
今リフレクトルは、高いスキルを持ったトレーナー・上司・先輩が周囲を効果的・効率的に育てていくこと、或いは社員同士が励まし合って実践量を増やし、互いにフィードバックを交換して磨き合う環境を作りあげることなど、育成/成長の環境・文化を組織の中で高めることの役にたっています。
しかし組織によっては、育成に人的資源を充てることが今すぐは難しかったり、育成/成長の取組みをみんなで進めようという流れを作りにくかったりする例も多々見てきました。これに対して、社外の育成人材が、リモートから関わりやすい仕組みを作りあげていきます。
例えば具体的には、産休を期にフルタイム/通勤して働くことは辞めている、営業で好成績を残した女性の方などの潜在力ある方々が、リモートからフィードバックをしたり、或いはテレビ会議でロープレの相手をしたりするものです。これまでも、専門性高いトレーナーが高い時間単価で外部から関わることはありましたが、リフレクトルをフルに活かし、かつ「オンラインの初回商談の冒頭15分」などと焦点を絞ることで、使いやすい価格でいつでも或いは集中的にフィードバックを受けられるようにする仕組みをスタートさせています。
ーー目指す世界観を教えてください。
弊社のビジョンは、「多様な個を磨き、発見と成長を創る」ことです。一人一人の個をしっかりと見て、それに対してフィードバックをしていくことを大切にしています。
また、言葉で伝える力は、個が交じり合うためにとても重要な道具であると考えており、「対話力」を伸ばすシステムであるリフレクトルの事業に焦点を定めたのも、良いものを持っている個人/個社が、その価値を必要している人をしっかりと理解しながら、伝えていけるためにという思いがあります。このビジョンの原点となっているのは、高校生の時のアメリカ留学です。
当初はアメリカに染まることに懸命になっていた私でしたが、国籍を変えようが何をしようが、日本人として見られることは変わらないことに気づきました。
同じ色に染まるのではなく、それぞれの色を大切にした上でそれをきちんと伝えていくことが重要であると感じたんです。多様な個性が共存し、混じりあって成長していく社会の実現を目指して、これからもサービスの展開を続けていきたいと思います。
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