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インタビュー 2020.11.06

デバイス入れ替え後も設定を変える必要がないマクロシェア型RPAサービス「batton(バトン)」ーー株式会社batton

株式会社battonが提供する「batton(バトン)」は、AIを導入したマクロシェア型のRPAサービスだ。デバイスが変わってもマクロを作り直すことなく、そのままRPAを使い続けることができる。

代表取締役の川人寛徳さんは、RPAツールの利用が難しいと感じている人たちに、操作しやすいRPAを提供しようと同サービスを立ち上げた。将来的には、“マクロのマーケットプレイス”の作成を目指すという。

「batton」とはどんなサービスなのか。詳しく見ていこう。

プロフィール

株式会社batton 代表取締役

川人寛徳

マクロシェアも基幹システムの処理も得意とするハイブリット型RPAツール

 

ーー「batton」を一言でいうと?

マクロシェア型RPAツールです。

ーーどんな企業がサービスを利用していますか?

売上が50億から300億程度でITリテラシーの高くない企業がターゲットです。業種は主に人材、医療、介護、メーカー、税理士事務所などです。

飲食・小売業界では、コロナ禍でも店舗の売上は出さなければならないという状況下で、本部にある経理や人事などの機能をRPAで効率化しようとする流れがあり、最近ではさまざまな業界の企業様にご利用いただいています。

ーー「batton」が導入された具体的事例を教えてください。

RPAは社内の効率化を求めて導入されることが多いのですが、実際に効率化したかどうかを測る具体的な指標が立てられていない場合が多々あります。私たちは、総労働時間を減らすRPAの仕事をきっちりこなしつつ、KPIとして設定させていただいた売上や利益をを高めて行くことをゴールにしています。

ある居酒屋の事例です。POSデータを引っ張ってきて、商品の出ている数量が多いか少ないか、粗利が良いか悪いかという2軸で分析しました。数量も多くて粗利の良いサラダやお通しはそのまま、数量は出ているけど粗利の少ないビール枝豆などは単価を上げる、といったような施策をデータをもとに実行したところ、店舗の利益は1か月で倍になったのです。このように、「batton」では分析したデータをもとにしたコンサルティングも行っています。

ーーこのサービスの特徴を教えてください。

最大の特徴は、マクロシェアができるところです。弊社がハブとなって「batton」で作られたマクロを顧客にシェアしています。RPAの経験や作業をすべての顧客と共有することで、レシピ作成の業務自体も自動化することが可能となっているのです。

クラウド型RPAツールは、マクロシェアはできるのですが、基幹システムの処理などが不得意です。一方でオンプレ型のRPAツールはマクロシェアを苦手としています。「batton」はツール自体はインストールしていただき、レシピをクラウドで保管する形をとるハイブリット型なので、基幹システムの処理もマクロシェアも得意としています。

加えて、「batton」はAI技術の導入も行っています。マクロシェアをした際はほとんどの場合、シェアした側とシェアされた側のパソコンのメーカーや型が変わると思います。他のRPAツールでは、デバイスが変わるとロボットはストップしてしまうのですが、人工知能が搭載された「batton」なら、マクロを作り直すことなく、RPAを動かすことができます。

ーーITリテラシーがさらに低い企業のための施策はありますか?

弊社はRPAを活用したBPO業務も行っています。RPAの設定ができなかったり、操作を覚えられないお客様の業務を受けて、ロボットセンターの中でRPAを操作します。アウトソーシングとして業務を受けるのですが、ロボット自体はお客様のシステムの中に残っていくので非常にご好評いただいています。

また、アウトソーシングを行っている会社の下請けにも入っています。たとえば30人のオペレーター行っていた業務を10人でできるようにして、利益幅を広げる形です。こちらもご好評いただいています。

どんな企業でも人材不足の問題を解決できる使いやすいRPAを開発提供したい

ーーこのサービスを始めた経緯を教えてください。

私は以前、起業家向けにビジネスモデル塾を開いてていました。7年間で約1000社のお客様を抱えることになりましたが、そのほとんどが人材不足の問題にぶつかっていたんです。解決する方法はないかと模索した結果、手軽に業務効率化を達成できるRPAツールの導入を勧めることにしました。

当初は他社のRPAツールをおすすめしていたのですが、難しくて使いづらいという声が多数ありました。そこでITリテラシーの低い人でも使える独自のRPAを作ろうと決心し、「batton」の立ち上げに至ったのです。

“マクロのマーケットプレイス”を作り、RPA作成自体がビジネスになる世界へ

ーーこのサービスの今後は?

現在、ウェブ上のアプリケーションをつなぎ合わせるサービスは、APIが公開されているもの同士でのみ可能なのですが、APIが公開されていないもの同士をRPAで繋ぐシステムを開発したいと考えています。

また、クラウド上に蓄積されたデータを活用し、新しいマクロを作るときに人工知能がレシピを提案するレコメンド機能も搭載する予定です。マクロ作成を簡単にしてくれたり、過去に誰かが作ったマクロと同じものを作ってしまうことを防いでくれるでしょう。

最終的には、“マクロのマーケットプレイス”を作りたいと考えています。ユーザーが自分で作ったマクロを値段をつけて販売できるようにすることで、RPAの作成自体をビジネスにできたらいいですね。

 

「batton」が気になった方は、以下のリンクまで。

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