株式会社INDUSTRIAL-Xが提供する「Resource Cloud」は、幅広い業種の企業に対し、DXに必要な経営資源の調達、契約そして手配までをオンライン上で行うサービスだ。
DXを推進する企業は月額分割払いによって安い初期費用でDXを進められる一方で、DXを提案するベンダー企業は開発に専念しつつ、自社ノウハウを月額のサブスクリプションで提供することができる。
「Resource Cloud」とはどんなサービスなのか。詳しく見ていこう。
株式会社INDUSTRIAL-X 代表取締役
八子知礼
ーー「Resource Cloud」を一言でいうと?
DXに必要なあらゆる経営資源の調達から契約、手配までをオンライン上で行うプラットフォームです。
ーーどのような企業がサービスを利用していますか?
主に中小企業様からのお問い合わせが多いですが、製造業を展開されている数百億円規模の製造業の企業様にもご利用いただいています。特に、地方自治体の方々には”地方活性の起爆剤になる”とご期待いただいており、中国地方・新潟県・広島県の中小企業様からサービス利用に関する要望を多くいただいている状況です。
ーーどのような業種を対象にしていますか?
業種は絞っていません。
製造や物流といった現場作業が必要な事業を行っている企業様に対しては、業務の可視化やリモート化を可能にする経営リソースの調達を支援しています。一方で、事務系の業務を多く抱えていらっしゃる企業様に対しては、クラウドツールやリモートワークを支援するツールを提供しています。「DX」という言葉自体が業界業種を絞った意味を持っているわけではないので、「Resource Cloud」も幅広い業界に対応できるようにしているのです。
ーーサイト上に掲載されているツールやサービスは、どんな基準で選んでいますか?
実績やソリューションがある企業を掲載しています。掲載する際には、ベンダー企業様に価格をパッケージ化して提示いただくことをお願いしています。オンライン上で細かい商品情報が見られるようにしたり、見積もりができるようにしたりするためです。
ーー企業が機器やソフトウェアを調達し、DXを推進するまでの流れを教えてください。
サイトにアクセスしていただき、目的に沿ったパッケージ(台数・支払い方法・サービス内容)を選び見積もりを出します。その後、ベンダー企業に納期をオンライン上で調整していただく流れです。納期確定後は、機器導入の支援や定期的なコンサルティングを弊社が行っていきます。
初期費用が発生した場合は、月額払いにより費用を分散させることができます。初期費用での出費がサービスを利用する際のハードルと感じるお客様に利用していただきやすいようにしているんです。
ーーサイト上にはない具体的な情報を知りたい場合はどうすれば良いですか?
弊社にお問い合わせください。開発やシステムの取り付けに集中しているベンダー企業が、現場の設置施工を放置してしまっているケースもあります。また、ライセンスを取得しても、社内の人が使えないという事例もあるのです。弊社は実際にツールやサービスの使い方まで指導を行ったり、状況に応じてお客様にカスタマイズされたサービスを提供するようにしています。
ーーDXを提案するベンダー企業にとってのメリットは何ですか?
月額分割払いによって、お客様への導入のハードルを下げつつ、初期費用を回収できることです。ハードウェアを提供するベンダー企業は初期費用で確実に稼ぐことができますし、お客様にとっては導入のハードルが下がることになるので、Win-Winの関係を構築できています。
ーー競合サービスはありますか?
SaaS型のサービスを取り揃えるプラットフォームは他にもありますが、IoT機器の設置のような現場への設置施工が必要なものをオンライン上で取り扱っているプラットフォームは「Resource Cloud」のみだと感じています。
月額分割払いのシステムは、金融機関のレンタルやリースの仕組みと類似していると思います。それと比べた「Resource Cloud」の強みは、戦略の策定や現場への設置施工のように金融機関が提供していない部分まで支援できる点です。
ーーResource Cloudを始められた経緯を教えてください。
弊社では以前からビジネスコンサルティング事業を展開しているのですが、その中でお客様に手頃な価格でサービスを提供したいと考えたことがきっかけです。多くのパートナーさんのソリューションを扱っていた時に、下流工程になる程サービスの価格が高くなってしまっていると感じていたんです。オンライン上でサービスを提供することで、弊社からのチャージを発生させず、費用を抑えて「次に何をすべきか」といった具体的なコンサルティング指導ができるようになると考え、「Resource Cloud」を立ち上げました。
ーーResource Cloudの今後は?
商材を拡充しながら、支払い方法を進化させます。
DXを推進すると、企業は戦略面や資金面で課題に直面する傾向にあります。これからは、どのシチュエーションでも業務効率化を進めていただけるよう、商材のラインナップを拡充させていき、お客様に最適な支払い方法を追求したいと考えています。また、導入の実績が出たノウハウをサブスクリプションのサービスとして提供することも考えています。最近では、地方の中小企業のニーズが拡大していることもあり、情報収集やアプローチ方法の指導など、多角的なサポートができる体制を整えていきたいですね。
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