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インタビュー 2020.12.11

子どもの好奇心を刺激する、“新たな学びの場”を提供するサービス「SOZOW(ソーゾウ)」ーーGo Visions株式会社

新型コロナウイルスの流行に伴い、家からあまり出られず楽しいことがない…。なんていうお子さんは多いのではないだろうか。そんなお子さんを持つ親の方々にとっておきのサービスがある。

Go Visions株式会社が提供する「SOZOW(ソーゾウ)」だ。学校の先生や親も知らないような子どもの好奇心を刺激するコンテンツをオンラインで配信している。

代表取締役の小助川将さんは、実際に2人の子どもを育てる親であり、子育ての際に教育問題に直面したことからこのサービスを立ち上げた。サービスの提供を通じて、「一人ひとりがビジョンに向けて進める社会」の実現を目指すそうだ。

「SOZOW」とはどんなサービスなのか。詳しく見ていこう!

プロフィール

Go Visions株式会社 代表取締役

小助川将

好奇心を刺激する、わくわくするようなコンテンツをオンラインライブで!

ーー「SOZOW」を一言でいうと?

「好奇心が未来をつくるオンラインテーマパーク」です。配布されるチケットを使って好きなコンテンツに参加し、探求したり、アウトプットをつくったりすることができます。

メインターゲットは小学校3年生から中学校3年生ですが、小学校1,2年生の子どもも申し込み可能です。ただし、保護者や兄弟が近くにいてサポートできるのが条件となります。

ーーどんなことが学べますか?

学校や近所の習い事、親からは学ぶことができないような未来にワクワクする内容を自宅で学ぶことができます。

現在は8ジャンルのコンテンツがあり、コンテンツの中にも難易度の違う配信がそれぞれあります。やりたいことが明確な子どもは、一つのジャンルを中心に学ぶこともできますし、好奇心旺盛な子はジャンルを横断して学ぶこともできます。プロとして実際に業界で活躍されている方を毎月1人招くプロライブ、2〜3ヶ月単位で新たなジャンルを投入するなど、新鮮な学びを届ける試みを続けていく予定です。

私たちは「特定の職業人を育てたい」ということより、2つのチカラを届けたいと考えています。1つ目は【自分らしく生きるチカラ】です。具体的には、「多様性を理解する」「やりたいことがみつかる」「自己肯定感が高まる」「他者・社会のために」「自分で考えて決める」といった力のことです。2つ目は「デジタルを使って創り出す力」です。「プログラミング等でのデジタルものづくり」「考えを発表する」「オンラインコミュニケーション」などです。

ーー利用方法を教えてください。

コンテンツの配信は基本的にZoomを使用したライブ配信で行いますが、ここでは双方向のコミュニケーションを大切にしています。そのため、5~6分に1回ほどのペースで子どもたちに発表してもらったり、アイデアを出してもらったり、クイズに参加してもらうことが多いです。こうすることで、子どもたちはより夢中になって参加してくれます。

基本のプランは、月4枚のチケット制です。これは月4回興味のあるコンテンツへ参加できるということです。このチケットの仕組みですが、とてもお得です。具体的には、兄弟・姉妹が何人いても、一つの端末から参加する場合は1チケットで参加できるためです。通常の店舗型習い事の場合は、兄弟の人数分だけ料金が増えますが、兄弟・姉妹が複数名で、同じ端末から参加しても同じ値段となります。

また、サービス内には子どもたちが参加できるオンラインコミュニティ「SOZOWキャンパス」を用意しています。そこでは、日本全国に友だちができたり、好きなアニメなどで集まれるサークルのような活動もあります。世界最大のビジネスチャットツールであるSlackを使って、小学生・中学生の段階からオンラインコミュニケーションの世界に触れることができるんです。

さらに、オンラインライブの最後には自宅でできる「ホームミッション」というチャレンジ課題が2~3つ出されます。やるかやらないかは本人に判断してもらい、チャレンジした子たちが、成果をコミュニティにアップしていく形です。

ーー利用するメリットを教えてください。

3つのメリットがあります。

1つ目は、普段子どもたちが出会えない未来にワクワクする体験へ、自宅から手軽に、そして興味のあるものから参加できる点です。2つ目は、アウトプットを楽しく習慣化できる仕組みがある点です。3つ目は、多彩なジャンルの新しい体験を低価格で実行できる点です。また、地方のお子さんも参加できるのは、オンラインならではの強みだと思います。

ーー競合サービスはありますか?それとの違いを教えてください。

オンライン・オフラインともに教育サービスはございますが、「SOZOW」には2つの強みがあると考えています。

1つ目は、子どもの好奇心・創造性・自己肯定感等の「非認知能力」という分野をオンラインを通じて体験できる点です。非認知能力を育む習い事のほとんどはオフラインで提供されていることがほとんどで、オンラインを使って行われているものはこれまであまりありませんでした。

2つ目は、さまざまな分野の学びを行き来できる点です。他サービスでは基本的に一つの分野しか学ぶことができません。いろいろなコンテンツを通して得た経験が、やりたいことや興味のある分野の発見につながっていくと考えています。

2人の子育てを通して気づいたこと

ーーなぜこのサービスを始めようとしたのですか?

私には2人の子どもがいます。上の子は中学3年生の女の子で、下の子は小学6年生の男の子です。長女が小学生のときに、学校の教育問題に夫婦で直面しました。そこで教育問題について調べていく中で、学校の教育システムは150年間変わっていないことに気づいたんです。明治維新以降、黒板の前に先生が立って、先生が話すことを生徒は席について授業を受けるというシステムです。大きく時代は移り変わっているのにこの形態だけは変わっていなくて・・・。みんなが同じ内容を同じペース、同じ形態で受ける教育の仕組みは、子どもの可能性を閉ざしていると感じました。実際、少子化にもかかわらず、不登校は増え続けています。

前職では教育サービスを提供しながら、不登校の子や発達障害の子たちに多く出会いました。そこで子どもたちが面白いプログラミングを作っているのを目の当たりにして、素晴らしい好奇心や才能を持った子たちがはじかれてしまう教育の実態に課題を感じたんです。

そこで、息子との関わり方をかなり変えました。まず、既存の公立小学校には行かせず、アクティブラーニングができる環境に入れてみました。また、子どものやりたいことを見つけ、やりたいと言ったことに背中を押すという風に、親が子どもの「好奇心サポーター」になることが大切だと妻と話し合いをしたんです。息子はものづくりが好きだったので、小学校1年生の時に近所のプログラミング教室の無料体験へ連れて行ってみました。初めは難しい、周りの人がすごい、と言っていましたが、面白いならやってみれば良いんじゃないと背中を押してあげたんです。すると小学校3年生の時に、ワールドロボットオリンピック(WRO)という世界最大級のロボコンで世界7位になり、4年生の時にも世界8位になりました。さらに、小学5年で孫正義育英財団にも選ばれました。好奇心や、面白そう、やってみたいというちょっとした気持ちから始まり、まさかこんな経験をするとは、妻も私も、そして本人もビックリしています。この原体験から、「好奇心」はとても大切だと強く思うようになりました。

こうした子育ての経験から、好奇心や興味を大事にして応援するような仕組みが必要だと考えました。現代の日本社会は、これまでの社会の当たり前だったり学校の当たり前にとらわれていて、とても狭い考えの枠組みに子どもたちを入れ込んでいます。出会う大人も、学校の先生や習い事の先生などの限られた大人しかいない。そうではなく、好奇心を刺激するようなコンテンツや面白い大人との出会いを届ける仕組みを作りたいと思ったことが「SOZOW」の立ち上げのきっかけです。

好奇心が未来をつくる社会を子どもたちへ届けたい

ーーこのサービスの今後は?

月あたり4チケットのプランで1月に正式リリースします。

子どもたちは表現すること、例えば身体を動かすダンスや音楽が好きな子もいて、子どもの興味ってたくさんあると思うんです。その興味を大人になっても持ち続けている人たちはたくさんいるので、オンラインでそういった方たちと子どもたちをマッチングさせるようなオープンプラットフォームも作りたいと思っています。

また、子どもの興味や才能領域、性格を見える化した個性レポートの提供を来年あたりに始めたいと思っています。兄弟・姉妹でも性格は違いますし、親も任意で受けることができるので、親との性格の違いを見ることもできます。実は、すでに120家族限定で2020年7月にトライアルも行っており、手応えを感じています。さらにレベルアップして、SOZOWと連動する形で2021年にリリース予定です。

他にも多数の構想はありますが、内緒とさせてください。

ーー目指す世界観を教えてください。

「好奇心が未来をつくる社会を、子どもたちへ」という目標を掲げています。

やりたいこと、興味があること、好きなこと、人それぞれが持つ好奇心を応援して、一人ひとりが前に進んでいける社会を実現したいです。

 

「SOZOW」が気になった方は、以下のリンクまで。

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