株式会社ランプが提供するサービス「TakeEats(テイクイーツ)」は、テイクアウトの予約や決済の受付ができる飲食店向けのモバイルオーダーのプラットフォームだ。
代表取締役の河野匠さんは、新型コロナウイルスの感染拡大による自粛生活の中で、テイクアウトサービスの不便さを感じた体験からこのサービスを立ち上げた。中食需要を取り込み、飲食店の収益基盤となるプラットフォームの構築を目指すそうだ。
「TakeEats」とはどんなサービスなのか。詳しく見ていこう。
株式会社ランプ 代表取締役
河野 匠
ーー「TakeEats」を一言でいうと?
飲食店向けのモバイルオーダーのプラットフォームです。飲食店がテイクアウトの営業を行う際に、予約並びに決済を受け付けられるようになっています。
ーーどれくらいの飲食店がサービスを利用していますか?
今年の5月にサービス提供を開始し、現在お寿司屋さんやカフェなどテイクアウトを導入している約350店舗の飲食店様にご利用いただいています。月あたりのユーザー数も順調に伸びています。
ーーユーザーがサービスを利用する手順を教えてください。
サイト上でまず店舗受け取りかデリバリーかを選択していただきます。受け取り日時を選択すると、その店舗でその日時に受け取れる商品だけが掲載されるので、その中から商品と個数を選択してカートに入れます。最後にお客様の名前や電話番号をご入力頂き、クレジットカードで決済していただくと、指定の日時にお店や自宅で商品を受け取ることができます。
ーー飲食店側のサービスの利用方法を教えてください。
店舗ごとにオリジナルページを作っていただけることが、このサービスの特徴です。
テイクアウトの対応は管理画面を使います。日別の在庫、店舗限定販売、期間限定商品の公開予約など細かな設定ができます。
注文があった際の通知方法は二つあります。一つ目は電話の自動音声でテイクアウトの予約のお知らせが届く通知方法、もう一つはメールです。多岐にわたる業務に追われる飲食店の方にとって、メールやパソコンをこまめに確認するのはかなり難しいことです。使い勝手を考えて、電話での対応に取りこぼしが出ないようになっています。オプションとしてファックスによる通知方法もあります。
注文受付後は、注文の管理タブから詳細を確認して、指定の時間までに準備する流れになっています。
ーー他に機能はありますか?
ユーザーはテイクアウトをしているお店を検索できるメディアサイト「TakeEatsお店検索」をサービス内で利用できます。現在掲載している飲食店の数は全国で3万店舗です。
現在地から近いお店を表示できる機能がついており、自分のいる場所から近いテイクアウト可能店が検索できるようになっています。掲載されている店舗の中でもTakeEatsのシステムを導入していただいてるお店は目立った形で掲載されます。
また、MKタクシーとの業務提携によるフードデリバリーサービスも京都市内限定で提供しています。
ーーこのサービスを利用するメリットを教えてください。
飲食店にとってのメリットは、これまで電話などを使ったアナログな対応しかしていなかった業務の効率化を進めながら、近隣のお客さんやリピーターのお客さんだけでなく、これまで店舗を利用していなかったお客様の囲い込みができることです。弊社は販売促進の一環として、各店舗のテイクアウトやモバイルオーダーの情報が記載されたチラシの配布も無料で行っています。
初期費用や月額費用は無料です。決済された料金のうち8%がシステム利用料となります。固定費をかけることなくサービスを利用できるので、テイクアウトを始めたいけどやり方がわからないというお店様にも始めていただきやすいサービスになっています。
デリバリーサービスでは3割以上の高い配送手数料が商品に加算されファストフードでさえも高くついてしまうことが多々あります。しかし、TakeEatsを利用することによってかかる配送料は8%です。デリバリーサービスで頼むよりも、商品単価が安いことがユーザーにとってのメリットになります。
ーーこのサービスを立ち上げた経緯を教えてください。
今年の3月に新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛生活をして、テイクアウトの利用頻度がかなり増えました。その中で、電話予約しないといけなかったり、お店先に行かないとテイクアウトをやっているかわからなかったりすることが不便だなと感じることが多かったんです。
また、弊社が以前から推進しているWebコンサルティング事業の既存クライアントの飲食店経営者さんたちから、テイクアウトの予約や決済を受け付ける仕組みを作ってほしいといった依頼もいただいていました。コロナ禍の現在、多くの飲食店の経営は苦しい状況にあります。飲食店から月額利用料などの形でお金をいただくのではなく、サービスをパッケージで販売してリーズナブルに購入していただこうと思い、「TakeEats」を立ち上げました。
ーーこのサービスの今後は?
直近で追加する予定なのは、CRMやPOSとのデータ連携によるマーケティング支援の機能です。店舗経営全体を支援する機能を今後も拡充していきます。
導入店舗数の目標は1万店舗です。
ーー目指す世界観を教えてください。
多くの飲食店が新型コロナウイルスによる打撃を受けている現状を今、目の当たりにしています。「TakeEats」を中食という分野で収益基盤をつくるプラットフォームにすることで、素晴らしいサービスを提供している飲食店の力になりたいですね。
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