”Beauty”と”地方創生”というワードを聞いて私たちは何を思い浮かべるだろうか。
一見何のつながりもないように思えるこの2つ。
だが今回取材したReno Beauty株式会社の田中誠太朗さんは、「CHRONO CHARME(クロノシャルム)」という製品を通じて、Beautyという観点から地方創生を実現しようとしている。
「CHRONO CHARME(クロノシャルム)」を開発した田中誠太朗氏に詳しくお話を聞いた。
Reno Beauty株式会社 代表取締役
田中誠太朗
—「CHRONO CHARME(クロノシャルム)」とはどのようなブランドでしょうか?
「CHRONO CHARME(クロノシャルム)」は”時間”と”北海道ビューティー”をコンセプトとして掲げるビューティーブランドです。現在シャンプー、トリートメント、ボディウォッシュの3つの商品を展開しています。
—2つのコンセプトについて具体的にお話を伺っていきます。まず1つ目の”時間”にはどういった意味が込められているのでしょうか?
“時間”に注目する理由として、弊社が運営している「Reno801」という完全会員制サロンの存在があります。
このサロンでは、ゲストに最高のサービスや技術を提供することに加えて、ゲストがサロンにいる時間をできるだけ長くゲストの望み通りに過ごしていただけるよう、完全会員制にこだわっています。
1部屋に1席のみのサロンで、空間自体を1人のゲストのために提供しているので、受付や会計での待ち時間もありません。1人でご利用していただくことももちろん、家族と過ごしたり、仕事の打ち合わせとして使ったりゲストの好きなように時間を過ごせる空間をご用意しております。
そして、このサロンでの体験をゲストの方だけでなく、たくさんの方にも体験していただけるよう、「CHRONO CHARME」を開発いたしました。
「CHRONO CHARME」シリーズは”時計遺伝子”に着目したブランドです。
時計遺伝子の研究は、2017年にノーベル生理学・医学賞を受賞しており、この研究によって、生体リズムや体内時計など普段感覚で感じていたものが、時計遺伝子というタンパク質の集合体の作用によるものであることが解明されました。つまり、時計遺伝子の働きに比例して美容機能も大きく左右されます。
弊社は、この時計遺伝子に働きかけ美容機能を高めるクロノシャルディという成分に、ヘアケア業界で初めて注目しシャンプー・トリートメントを開発しました。
—次に、”北海道ビューティー”にはどういった意味が込められているのでしょうか?
“北海道ビューティー”はCHRONO CHARMEの商品に北海道産の白葡萄の皮から抽出された成分を含んでいることに関係しています。時計遺伝子に働きかける”クロノシャルディ”は、実は白葡萄の皮から抽出される成分なんです。「CHRONO CHARME」では、北海道・余市のワイン醸造の過程で余ってしまう皮を使ってこの商品を作っています。
これらはふるさと納税にも出品しており、北海道と美容を掛け合わせた商品なので”北海道ビューティー”をコンセプトに掲げています。
—商品のこだわりを教えてください
シャンプーの泡立ちやトリートメントの内部補修機能にこだわっています。特に美容液のようなもっちりとした泡を実現するため開発に時間をかけて作りました。
また「CHRONO CHARME」の商品はユニセックスをターゲットにしているので香りにもこだわっています。
フローラルな甘さの中にオリエンタルなスパイシーさも感じられる”フロリエンタル調”の香りを採用しており、男女どちらでも使っていただけます。
この香りは弊社のサロンで使われているオリジナルのアロマの香りなので、お家でもサロンの空間を体感できます。
—「CHRONO CHARME」はどういった思いで始められたのでしょうか
暮らし方、働き方が多様化する現代において、睡眠不足やストレスが原因で身体のリズムが崩れてしまう現代人を、美容の面からサポートしたいという思いでスタートしました。
忙しい毎日を送っていると生活が不規則になることが多く、美容トラブルも多くなってしまいます。しかし、美容に時間をかけられない、そういった問題を我々が解決していきたいと思っています。
普段我々のサロンに来ていただいている方にサロンのクオリティをそのまま体験してもらうことはもちろん、サロンに来ていただくことが難しい方にもこのクオリティを味わっていただきたいという思いで今回の商品を開発しています。
—北海道の白葡萄に注目した理由は何ですか
もともとこの商品開発するにあたって、ただ物を作るだけではなく北海道を盛り上げたいという思いがあったからです。
上京してすぐの頃は地元・北海道に何か還元したいという思いはありませんでした。ですが、25歳の時祖母の死を経験して、それから、家族に対して何か見せられるものを作りたいという思いが芽生えました。それが北海道を意識するようになったきっかけです。
—将来の展望を教えてください
「CHRONO CHARME」シリーズの新たな商品の展開を考えています。ボディクリームやハンドウォッシュ、スタイリング剤などを開発中です。
また、余市の白葡萄を使った「CHRONO CHARME」シリーズ以外にも、北海道ならではの素材の魅力を知っていただくために、各自治体と協力しながら化粧品開発を進めていきたいです。
さらには地方創生をもっと積極的に行っていきたいので、地元に売上を落とせるような仕組みや雇用を生む仕組みも作りもしていきたいです。
—ミッションを教えてください
現役のメイクアップアーティストとしても働く私だからこそ持っている美容への知見を生かし、北海道の素材の良さを世界中に広めていきたいです。
美容×地方創生は今までにない取り組みですが、私が先駆けとなって盛り上げていけるよう、これからも成長していきたいと思います。
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