代表取締役CEO
樋口昭太郎
東京大学卒。オービックに新卒で入社。オービックではHignelの開発を主導。現在はフルスタックエンジニア&経営コンサルタントとして活動中。
「正直、タスク管理がうまくいっていない…」
「誰がどの仕事をやってるのか、どこまで進んでるのかわからない…」
今回はこれらの悩みを一括で解決できるサービスを紹介したい。
TinyBetter株式会社が開発する「Hignull」だ。
Hignullはチャットボットや独自のインターフェースを活用し、働きやすい環境を実現する。
インタビューとともに詳しく見ていこう。
一言でいうと「すべてのオフィスワーカーに秘書をつける」サービスですね。
特徴は秘書BOT連動型サービス。チャットボットを秘書として見立て、会話形式でやり取りすることでタスクを登録できます。他にも進捗の変更や期日のリマインド、他のメンバーにタスクを依頼して、そのメンバーのチャットボットで通知を行うなど、様々なシーンで活躍しますね。
かんばん、課題管理表、SNSビュー、ガントチャート、スクラムなど、万能型のタスク管理で秘書BOTと連携しながら業務をサポートするオフィスツールになっています。
他にも管理者が一目見てプロジェクトの進捗推移や個人ごとの負荷が分かるような管理画面もあり、チームの負荷分散を行う場合の指標にも役立ちます。
イベントやメディアの企画・運営など、タスクを適切に処理し、プロジェクトを管理するような場面で活躍します。
※ガントチャート…ガントチャートとは、プロジェクト管理や生産管理などで工程管理に用いられる表の一種で、作業計画を視覚的に表現するために用いられる
スクラム…スクラムは、「チームで仕事の進めるための手法(フレームワーク)」のこと。
かんばんでタスクを管理
かんばん機能でタスクを共有し進捗を管理できます。
コメント機能でタスク情報を共有
タスクごとにコメントをやりとりして情報を共有できます。
ガントチャートで進捗管理
タスクを工程で管理したい場合、Hignullのガントチャートが便利です。
タスクの開始日と終了日を入力することでガントチャートが作成され、
各工程の進捗を見ながらプロジェクトを管理できます。
ダッシュボード機能で進捗を管理
プロジェクトごとのタスクの推移をみることが出来ます。
これらの機能の中でも、最大の特徴はタスク管理をチャットボットが秘書として助けてくれることですね。FacebookメッセンジャーやLINEで秘書BOTが利用可能になります。
将来的にはSlack対応もする予定です。
今後はタスク管理だけではなく、カレンダーやタイムカード、フォーラムの管理や座席表の機能を追加していく予定です。
いろいろな会社にヒアリングをしたところ、社内の複数のITシステムの連携で困っていることに気づきました。
「予定はカレンダーで見て、タスクはタスク管理システムで確認」とか「明日の予定をカレンダーで確認して、名刺管理ツールで前回どういう話をしたのか確認」とか「タイムカードを勤怠システムで入力するのにカレンダーを見てシステムを行き来して確認しないといけない」とか。
こういった本来不要な無駄な業務の時間を削減し、前向きな作業の時間が増やせるようなシステムを提供したいと思っています。
ユーザーについて聞いた。
現在はWEBメディア、制作会社、建設会社、金融系の会社など様々な会社様に使って頂いています。
仕事を各タスクに分解し管理していくのはどの業種でも必要なことです。ですのでどの業界の方にも使ってもらうことができるように作ってあります。
ただ業界別でツールの最適な使い方があるので、そのテンプレート機能を今後順次リリースしていく予定です。WEBメディア運営、舞台制作、セミナー運営、システム開発などの業種向けテンプレートを検討中です。
現在、サービスの導入は会社単位で行っております。ほぼ毎日、アカウントの登録をしていただいていますね。
競合についても聞いた。
今出しているタスク管理の分野だと、TrelloさんやBacklogさんですかね。これから出そうと思っているカレンダーの分野では、Googleカレンダーさんや調整さんカレンダーかな。
Hignullでは「実際の業務を解決する」ことを意識して機能を提供しています。
例えば営業の人であれば外出する際には必ず「乗換案内」「運転経路」「地図の確認」などをやりますよね。大事なプレゼンの前に駅に着いてからこういったことを調べたりしているとプレゼンの質が低下してしまいます。Hignullでは予定に場所と最寄り駅を入力でき、簡単に上記の情報を確認できるようになっています。秘書BOTに次の予定の場所を訊いて地図を簡単に確認できたりします。
社員が質の高い仕事ができるよう、まさに秘書のようなサポートをしてくれるようなシステムになっています。カレンダー機能はまだプライベートベータの状態ですが近日公開予定です。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
新卒ではオービックに入社しました。オービックでは、OBIC7Hignel (オービックセブン・ヒグネル)というサービスの開発を担当。フルスタックエンジニアとしてDB,WEBアプリ,フロントのデザインなど全ての実装を行いました。このHignelのHigはHiguchiから取っていてオービックの中で唯一、人の名前が入ったサービスになっています。当時は一部の社員からは樋口ではなく「ひぐねる」と呼ばれてたりしました(笑)
その後楽天への転職を経て、起業。起業は1社目です。
今はDB設計、WEBアプリ、クラウドの設計、フロントのデザインまでフルスタックエンジニアとして全てのコードを書きながら大手の企業様のコンサルの仕事をしています。フルスタックエンジニア兼コンサルタントというのは珍しいみたいです。
社名であるTinyBetterには、様々な事業で世の中をちょっとだけ良くしたい想いが込められています。
今後の株式会社TinyBetter株式会社の展望を聞いた。
会社の理想は、大量に優秀な人を育成できるようになることですね。部活の強豪校ってなぜか常に強いじゃないですか。そんな感じで、会社にいれば勝手に成長できるような文化を作っていきたい。
会社の拡大については、無理に急速に拡大するより、自然に増やしていくことを目指しています。今後はPRを進めトライアルをしてもらい、多くの人にサービスを届けていきたいです。
開発したサービスのHignullはどのように進化していくのか聞いた。
Hignullは様々な業界の人の仕事を秘書BOTと共にサポートするようなシステムを目指しています。
また社内の現状の複数のシステムを代替し、予定・タスク・連絡先などの機能がHignullのみで完結でき、社員の質の高い仕事をサポートするようなシステムを目指していきます。
今後は世の中が良くなるのであれば、枠にとらわれずいろいろやってみたいですね。今取り組んでいるのは、ITとエンタメが入り混じっている業界。舞台や映像の作成をHignullで助けていきたいです。
取材担当橋本
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