Founder
遠山 純生
青山学院大学卒業。シンクタンクにて新規事業・サービス開発支援、調査・研究、国家プロジェクト支援事業を行う。
経済産業省「中小企業向けSaaS基盤開発整備事業」プロジェクトリーダー。その後インターネット関連企業、環境プラントメーカー経営企画室長を経てエアブライダル株式会社を創業
結婚式にかかる費用をご存知だろうか。全国平均は324.6万円と、20代サラリーマンの平均年収に近くなっている。
また、結婚式の演出も、ケーキ入刀にサプライズムービーなど画一化されつつある。
このような現状を解決すべく、サービスを提供しているのが「エアブライダル」だ。エアブライダルは自分自身で結婚式を作り上げることを助けるサービスを提供する。
詳しく見ていこう。
――サービスについて教えてください。
サービスを一言で言うと「自由でクリエイティブなウェディングを自分で作ることができるプラットフォーム」です。
従来の結婚式は、契約後にオプションなどをつけていくと、費用が高くなることがあります。また、式場に自分でお酒などを持ち込むとお金がかかってしまい、どうしても料金が上がりやすい。
私はこのような現状を改善したいと思っています。式場任せから、自分で結婚式を作る形にしていきたい。
しかし、自分で結婚式を開くことは課題も多いんです。会場選びや予算管理、計画立てなどの負担が大きいんですね。式場はたくさんありますが、自分で結婚式をつくっていく形だと、どうしてもサービスが見つけづらい。
私たちのプロダクトでこれらの負担を軽減したいと思っています。エアブライダルは、自社が提供するマーケットプレイスにて、式場や衣装・フラワー・カメラマンなどと直接契約できるウェブサービスです。
また結婚式までのタスクを、予算やゲストと合わせて管理できるツールを提供しています。結婚式を作り上げるまでの無駄を徹底的に削り、自分の好きなものだけを組み合わせることで、低コスト・高付加価値な結婚式を実現することができます。
――どんなユーザーがいらっしゃるんですか?
メインのユーザーは、普通の式場やお決まりの結婚式が嫌なカップルですね。
イメージはバックパッカーです。バックパッカーの方って、旅行先を自分で選んで、現地に行きスリルを楽しむようなイメージがあるじゃないですか。同じような形を、結婚式で実現したいと思っています。
結婚するカップルの数は、年間60万組と言われています。その中の37万組が結婚式をする。残りの23万組の中で、おおよそ16万組の人は結婚式をやらないですが、パーティーをやっている人なんですよね。今後はその層にも、アピールしていきたいと思っています。
計画ツールの機能を紹介したい。
チェックリストで結婚式までにやることを管理
ゲスト管理と電子招待状システム
結婚式の予算作成と入出金管理
ウェディングベンダーの登録・連絡も一括管理
――サービスを立ち上げるまでの経緯を教えてください。
自分の結婚式の経験が発想の原点になっています。契約してから打ち合わせのたびにオプションや変更でどんどん価格が上がったり、友人がお酒を造っていて持ち込もうとしたら高額な持込料がかかったり、幸せの準備なのに大きなストレスがかかりました。
そこでウェディングについていろいろ調べていくと、日本独特の業界構造があり、環境の変化からユーザーニーズとの間にひずみが生まれていると感じました。
ここにチャンスがあると思い、「エアブライダル」を創業しました。
ブライダル業界には今まで関わりはありませんでしたが、ブライダルにかかわるすべての人をハッピーにしたいと考えています。
――将来の展望はどう考えていますか?
現在はブライダル業界にいますが、ウェディングにとどまるつもりはありません。今後、イベントを開催する場所・コンテンツ・ツールを確保していきます。
そうすれば、セルフイベントやパーティー、ビジネスイベント、セミナーの領域にも参入できますよね。集客・イベントの作り方に苦労している人を助けたいと思っています。
――プロダクトはどんな風に進化していきますか?
現代の若者のメインツールはスマホになっているので、スマホアプリを開発して、よりユーザーさんにとって使いやすいサービスにしていきたいです。
ベンダーとの提携も増やしていきたい。幅広い業種のベンダーと提携できれば、私たちが提供できるウェディングの幅も広がりますよね。
ユーザーの方の理想をかなえられるように、実現できるウェディングをたくさん用意していきます。
エアブライダルはこれからさらに活躍の場を広げていく。今後の動きに注目していきたい。
取材担当橋本
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