代表取締役会長
一戸 健人
株式会社DYMでエグゼパート事業(顧問紹介事業)を立ち上げ、3年で年間3億円規模の事業に成長させる。2017年に独立して株式会社ドゥーファを創業する。
働き方改革が叫ばれる中、2017年から副業のニーズが徐々に高まっている。しかしエンジニアやデザイナーなどの副職マッチングサイトはあるのに、セールスマンに特化したものは存在しない。そこで誕生したのがセールスマン特化型プラットフォーム「Kasooku(カソーク)」だ。
組織を構築するなど経営層への支援をするのではなく、営業マン個人のエンパワメントを軸に考えています。副業という形で個人の経験最大化をはかっていきます。
Kasssoku(カソーク)は、従来のマッチングシステムとは異なる料金スタイルで異彩を放っている。
個人ユーザーは完全無料でプラットフォームを使用することができるのだ。マッチングした際も手数料は一切かからない。さらに副業募集は企業にとっても参入障壁が高いため、はじめは無料で掲載をスタートできる。これによって多種多様な応募と案件が集まり、自由度の高いプラットフォームが構築されることが狙いだ。
さらに面白いのが「プレゼント報酬」である。企業は、金銭以外にもサービスやプロダクト、ノベルティなどを報酬として設定できる。「お金稼ぎのための副業」というイメージを払拭しながら、ファンがたくさんいる企業にとって優秀なセールスマンを獲得することができるチャンスとなっている。
ドゥーファの経営陣はセールスメンバーでセールスの価値を理解している。だからこそセールスに強いこだわりがある。
起業した一戸は、前職の顧問紹介事業で多くの企業を支援してきた。その中で、セールス不足に困っているスタートアップやベンチャー企業をたくさん見てきたという。
また投資家兼アドバイザーとしてドゥーファにジョインした岡本もこう語る。
自分自身もリクルートでセールスをやっておりましたが、本質的にはセールスという仕事は人とのつながりの中で新しい価値につながる企画や仕組みをつくるというユニークで面白いものだと思っています。
ただ、この職種の面白さは、1つの企業だけではなく色々なフェーズ、ビジネスモデルをやるからこそ、さらに引き出される部分もあるのではないか、と思う部分があり、そうした機会を副業を通して提供したいと考えています。
こうした企業側のセールス不足とセールスマン個人の成長意欲、双方のニーズを満たすものとしてKasooku(カソーク)が考案された。
Kasooku(カソーク)をリリースしてからわずか1週間で1000人ものセールスマンの登録があり、こんなにも副業のニーズがあるのだ、ということを実感しました。僕たちにとっては嬉しいことですが、掲載企業側の数が追いついていなく、ユーザーさんにはご迷惑をおかけしています。
今後は、掲載企業を増やしながら有料課金を促進することで、このマッチングシステムの改善をすることが最大の課題となる。掲載企業に対して、課金をすることでどのくらいの投資効果があるのかを検証し提示することで、有料課金を促していきたい、と投資家出身の岡本は独自の目線で語る。
さらにノープロモーションで始めたKasooku(カソーク)を今後どのようにしてマーケティングしていくか、資金調達の際に投資の効果をどのように表すか、など様々な挑戦が待ち受けている。
今年から新体制になったドゥーファ。創始者である一戸は若干28歳にして会長に就任。新たに岡本が社長になった。営業力と幅広いネットワークを駆使してビジネスの機会を広げる一戸と、独自の発想力で新たなプロダクトを生み出す岡本がタッグを組み、さらなる挑戦を続けていくという。
そして今、新たなプロジェクトが始動しようとしている。
SaaSの導入などで、色々なクラウドツールを使っている会社が増えています。でもツールがありすぎてどこに何があるかわからない。そんな問題を解決できる方法はないだろうか。
そう考えたときに、会社で使っているツールや共有したいURLをディレクトリのようなものにまとめて、一括で表示できるようなシステムを作ることを考えつきました。これはまだ誰もチャレンジしていないし、絶対にこれから多くの会社にニーズがあります。
セールスマンの副業マッチングという新しい市場で存在感を出しているドゥーファ。
異なる才能を持つ経営者たちのもと、これからどんどん加速していくのではないだろうか。
取材担当下郷
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