プログラミングスクール選びで迷ってしまう人は多いのではないだろうか。社会にはたくさんのプログラミングスクールがあるので、迷ってしまうのも無理はない。
そんな中で、「プログラミングを本気で学びたい!」「フルスタックのエンジニアになりたい!」という人に非常にオススメなプログラミングスクールがある。
CODE CHRYSALIS(コードクリサリス)だ。アジアで唯一のフルスタックコーディングブートキャンプを展開している。
特にカリキュラムのTHE IMMERSIVE BOOTCAMPは特徴的で、月曜日から金曜日の9時から18時まで、12週間のプログラムでフルスタックのエンジニアを目指す。まさに人生が変わる12週間と言えよう。
また初心者向けのコース「FOUNDATIONS」も開講しており、まさに本気でプログラミングを学びたい人には最適の場所だ。
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これらのカリキュラムはすべて英語で行われる。そのため、英語が嫌いな人や苦手意識を持っている人は、受講をためらってしまうかもしれない。
そこで、CODE CHRYSALISでは今年の7月より新しいカリキュラムが始まった。それが日本語版のFOUNDATIONSだ。
テキストは従来のFOUNDATIONSと同じ英語のものが使われるが、授業および講師や生徒同士のコミュニケーションは日本語で行われる。
来年の4月には日本語版のTHE IMMERSIVE BOOTCAMPの開講も控えているとのことだ。
なんとこの情報は、本邦初公開。CEOのカニ・ムニダサ氏とインストラクターの新徳雅隆氏にインタビューしてきた。詳しく見ていこう。
共同設立者&CEO
カニ・ムニダサ
EMC(現在はDell EMC)、Greenplum、Pivotal Labsのエグゼクティブとして、業界のリーダーがソフトウェアを構築する方法を変え、顧客の成功を推進。
さまざまな地域で、業界の壁を超えて事業の革新をサポート。日本生まれ、スリランカ育ちのカニは、東京農工大の機械システム工学科を卒業。専攻は機械システム工学。
日本とアメリカで18年働いた後、Pivotalを退職し、 教育にかける情熱を追求するためにHack Reactor に移る。2017年、サンフランシスコから東京に引っ越し、Code Chrysalisを共同設立。
新徳雅隆
2009年に大阪大学文学部を卒業後、株式会社NTTデータに入社してミッションクリティカルなシステム開発のプロジェクトマネジメント、コンサルティングとカスタマーサービスを経て、2016年にBitcoinに出会い、自分でコーディングができるようになるためCode Chrysalisに入学し、2018年3月に卒業。現在は株式会社yuiのCTOとして活躍中。
――7月から提供しているサービス「FOUNDATIONS」について教えてください。
カニ氏:7月から提供している日本語版の「FOUNDATIONS」は、5週間の初心者向けパートタイムプログラムです。プログラミングの経験がない人や基礎を学びなおしたい方が対象になっています。
――具体的にはどんなサービスですか?
カニ氏:プログラミングの基本をJavaScriptを使ってしっかり学べます。並行してHTMLやCSSも学習の対象です。
具体的なスケジュールとしては、月曜日・水曜日・土曜日に学校に来ていただいています。
月曜日と水曜日は19時から22時まで。土曜日は9時から16時までと、学校や仕事のある人でも両立して学習できるようになっています。
――初心者向けのプログラミング学習コースになっているんですね!
カニ氏:もともとFOUNDATIONSはすべて英語で行っていました。教師が話すのも英語、教材も英語、生徒同士のコミュニケーションももちろん英語です。
この英語によるFOUNDATIONSは10回以上開催していて実績もあります。
このカリキュラムはそのままに、講師が教えたり、生徒同士がコミュニケーションを取ったりするときの言語が日本語になったのが、7月から開講しているFOUNDATIONSです。
――ユーザーについて教えてください。
カニ氏:ユーザーの年齢層はさまざまです。高校生から博士課程を持っている人までダイバーシティにあふれたクラスになっていますね。
――多様性豊かですね!
カニ氏:本当に多様性に富んでいますね。
以前、シリコンバレーの有名な会社のトップと17歳がペアを組んでプログラムをしている時がありました(笑)。
このような独特な環境には、意図しないベネフィットや影響があります。コードクリサリスにしかできない出会いがあるんです。
授業風景
――プログラミングを学ぶだけじゃないんですね!
新徳氏:実は僕自身もCODE CHRYSALISの生徒でした。そこでの経験は僕にとっては、もはや留学でしたね(笑)。
日本語はしゃべってはいけない。コミュニケーションは英語のみ。いる人も日本人だけではなく、ヨーロッパやアメリカ、アジアに至るまで、世界各国の生徒がいます。
本物のダイバーシティを感じることができるんです。
お金の面でも、実際に留学に行くと準備や現地での生活を含めてコストがかかってしまいますが、CODE CHRYSALISは日本にいながら留学を体験できます。そのため、コストパフォーマンスがとてもよかったですね。
プログラミングにとどまらず、英語や世界の多様性を感じることができる。自分への最高の投資でした。
――「FOUNDATIONS」の強みについて教えてください。
カニ氏:FOUNDATIONSにとどまらず、CODE CHRYSALISの強みは「生徒の受動的な姿勢を許さないこと」です。あくまでも自分で積極的に学んでもらうことを目的にしています。
教えてもらっていないからわからないと考えるのではなく、自分で調べる癖をつけるんです。
なぜこのようなコンセプトにしているかというと、エンジニアとして自立していける力をつけるためです。
生徒さんたちにとって、学校にいる時間が重要ではありません。卒業した時が勝負になるはずです。
そこで自立できる力をつけていただきたいと思っています。
――自立できる力をつけるために取り組んでいることはなんですか?
カニ氏:自立するためには、コードを書く力はもちろんのこと、コミュニケーションとグロースマインドセットを学ぶことが重要だと思っています。
この2つのスキルを学ぶことが、すべてのカリキュラムを通して紐づけられているんです。
自立性をもってコミュニケーションができ、成長するというマインドを持ってもらう。このことで、自分はできるという意識を強めることもできるんですよ。
生徒の方は自信もついて、卒業していただけています。
――コミュニケーションとグロースマインドセットを学ぶための具体的な方法を教えてください。
カニ氏:コミュニケーションとグロースマインドセットを身に着けるために、CODE CHRYSALISではステップを踏んでプログラミングを教えていません。
あくまでも、自分で考えることを重視しているんです。自分で考えて、わからないところはすぐに講師に質問する文化を作っています。講師に徹底的に質問させることで、質問するのが当たり前というマインドセットを作るんです。
わからなければ、その場で解決し、チャンスを逃さないようにする。このことでコミュニケーション能力を伸ばしていきます。
また、自分ひとりだけで作業することも少なくなっています。ペアでコミュニケーションを取りながら、プログラムを組んでいくんです。
――本当にコミュニケーションとグロースマインドセットを大事にしているんですね!
カニ氏:チームワークとコラボレーションは21世紀のラーニングにおける大事な要素だと思っています。
チームワークやコラボレーションができない企業は、時代から置いて行かれてしまうでしょう。
そのため、ソフトウェアエンジニアリングも一人でコードを書くのではなく、チームで書くことが主流になってきています。
人間性やチームワークが重要視されるようになってきているんです。
――人間性やチームワークを育む工夫を教えてください。
カニ氏:このコラボをしながら、プログラムを書いていくことを実践できる環境を整えています。ここで学んだコミュニケーションやグロースマインドセットは、プログラミングに限らず、一般的な場面でも広く活用できます。
そのため、テクノロジーとコミュニケーション・オープンマインドセットがすべてのカリキュラムで学べるようになっているんです。
――実際にここで学ぶとどんな変化が起こるのですか?
新徳氏:僕はCODE CHRYSALISに入るまで、怖がりでした。挑戦することに対して、ためらってしまい実行できていなかったんです。
CODE CHRYSALISに入ってからは、自分はできると思えるようになりました。挑戦することが怖くなくなったんです。
さまざまなチャレンジを自分のものとして実行できるようになりました。
プログラミングにとどまらない、人生においても大事なことが学べますね。
――他に強みはありますか?
カニ氏:卒業後でも、コミュニティが継続していることも強みになっています。
CODE CHRYSALISのOB・OGのコミュニティを作っていて、今でもそのコミュニティは活発に動いています。
プログラミング学習が終わった後でも、人とのつながりを維持していけるんです。
――世界中の人と実際につながれるんですね。
新徳氏:卒業後に外国人のコミュニティに入れることも良かったですね。世界各国の人とのつながりは僕にとって、宝物になっています。
このように、グローバル化の視点を持てることもCODE CHRYSALISの良いところかなと思いますね。
――「FOUNDATIONS」の立ち上げの経緯について教えてください。
カニ氏:この日本語版のFOUNDATIONSは半年前から計画していました。
背景には、日本で提供しているサービスなので、50%は日本人に入ってきてほしいという想いがあったんです。
外国人と日本人の割合が半分ずつなのが、理想のクラスでした。
しかし、現状は全体の3割しか日本人がいない。これではせっかく日本に来ている意味がないと思いましたね。
――そこですぐに日本語のクラスを作ろうと思い立ったのですか?
カニ氏:いえ、さまざまな葛藤がありました。英語によるクラスを本当に大切にしていたからなんです。
テクノロジーのメインの言語は、JavaScriptでもC#でもなく、英語なんです。英語を読めることが本当に大切。
だからこそ、日本語のカリキュラムを作ることは、大事にしている英語と矛盾するんじゃないかと議論になりました。
――なるほど!英語を大切がしているが故の悩みがあったのですね。
カニ氏:最終的には、すべての教材は英語のまま、先生や生徒のコミュニケーションが日本語のクラスを作ることを決めました。
このクラスをきっかけにして、英語のアレルギーがあったり、英語に不安があったりしても、自信をつけてほしい。英語の勉強に力を入れ始める人が増えてくれることを目指しています。
――英語も学べるようになっているんですね。
新徳氏:現在、自分はフルスタックのエンジニアとして開発もしているのですが、そこで痛感しているのはドキュメントは基本的に英語であるということです。
プログラミングをしていくうえで、英語は読まざるを得ないもの。だからこそ、FOUNDATIONSで英語を読めるようになることが必須なんです。
読む力を育てるために、教材は英語にしています。
――英語の教材に関して、生徒さんの反響はいかがですか?
新徳氏:生徒からは、英語の教材でよかったという声を頂きました。
やらなければいけない環境の対象が英語であることによって、英語を読めるようになったと言っていたんです。
人間追い込まれないとやらないので、最初のステップとしては最高だと言ってくれました。
このコースを受けて、英語のTHE IMMERSIVE COURSEに行きたいと言ってくれた生徒もいます。
教材が英語であると、こんなメリットがあるんです。
――今後、新サービスを立ち上げるとお聞きしました。どんなサービスですか?
カニ氏:コードクリサリスの看板講座は3か月間にわたるTHE IMMERSIVE COURSEです。月曜日から金曜日の9時から18時まで、集中的にプログラミングを学習します。
このTHE IMMERSIVE COURSEこそ、テクノロジーやコミュニケーション、オープンマインドセットを学ぶ真骨頂です。
入学するためにも条件があり、ハードなものになっています。入った後も、フルスタックのエンジニアとして卒業していただくことを技術的なゴールとしていますので、かなり大変です。しかし、短時間で習得できるカリキュラムを作っています。
THE IMMERSIVE COURSEの日本語版を来年2020年の4月から行います。
――なぜ、日本語のTHE IMMERSIVE COURSEを立ち上げようと思ったのですか?
カニ氏:現状として、日本人の生徒が少なすぎる課題があります。そのため、英語のTHE IMMERSIVE COURSEと全く同じものを日本語でやりたいと思いました。
このカリキュラムができれば、プログラミングを勉強したいという強い意志を持った日本人が入ってくれて、エンジニアリングリーダーを育てていくことができます。そういった人が世の中に出ていってくれれば、社会に貢献することもできますよね。
――どんな人を対象としていますか?
カニ氏:メインのターゲットは日本人です。日本語を上達しながらバイリンガルなエンジニアになりたい人にも適していると思います。
以前、日本語のクラスの説明会に、外国の方が来ていたこともあったんです。あえて日本語のクラスに来ている人もいます。日本人が英語のTHE IMMERSIVE COURSEに入って、英語とプログラミングを学ぶように、外国の方が日本語とプログラミングを学べるような環境にできれば最高ですよね。
生徒だけでなく講師も日本語を話せる外国人の育成を進めています。多様性も保たれて面白いと思いすね。
――CODE CHRYSALISが目指すゴールを教えてください。
カニ氏:将来的なゴールは「アジアで唯一日本語でも英語でも勉強できるソフトウェアスクールになること」です。そのために生徒さんたちがしっかりとしたアウトカムを得られることを目標に活動していきます。
――これから受講を考えている人に一言お願いします!
新徳氏:プログラミングを学ぶための仲間が欲しい人はウェルカムです!
プログラミングに限らず、何事も一人でやるのはしんどいこと。挫折もしてしまうことも多くあります。
同じ苦汁をなめることができる仲間がいれば、我慢して頑張れますよね。
受講している人の中には、「2週間も続かないと思っていた」という人もいました。しかし、最終週には、コードを書けるようになり、自分はできるという実感が湧いたそうなんです。
このように達成できたのは、仲間の存在が大きいと思っています。仲間とともに、成長したい人をお待ちしています!
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取材担当橋本
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