ビジネスマンの出張の負担は大きい。申請や報告、手配、精算など、しなければならない業務がたくさんある。
そんな負担を軽減するために、BTMが生まれた。BTMとは、Business Travel Managementの略称で、出張手配やその他雑務における最適な解決策を提供するものだ。
そんなBTMサービスの中から、今回は、株式会社シナプスの「DEPPARI(デッパリ)」を紹介したい。AIエンジンを使って、予算管理や旅費の計算などさまざまな業務の負担を軽減する。
詳しく見ていこう。
CEO/Funder
片山 善博
いまでいうフルスタックエンジニアとしての経験を元に、金融、証券、流通のPM及びITコンサルとして従事し、エボラブルアジア(旧旅キャピタル)の執行役員、ウォルトディズニージャパンに在籍し、その後ニアショア事業、IT教育事業の立ち上げを行なった後、現シナプスを創業。
――DEPPARI(デッパリ)について教えてください。
DEPPARIを一言でいうと、「どなたでも予約ができて、作業の効率化/経費削減に貢献できるBTM(出張管理)サービス」です。
ビジネスマンに海外出張はつきものですが、負担は大きいですよね。
そんな負担をAIで自動化します。旅前には予算管理をし、旅中の飛行機の遅れなどにも対応可能。出張が終わった後には、旅費の精算もできます。出張に行った時の金額データを全て保持し、それを用いて予算管理における負担を軽減しているんです。
アプリケーションで動くので、完全にスマホで管理できる点が特徴になっています。もちろんWEBも準備します。
――ユーザーについて教えてください。
中小企業やJTB/HIS/楽天トラベル等のBTMサービスをご利用になっていない法人さまに特に使っていただきたいですね。
――競合について教えてください。
スタートアップではAIトラベルが競合です。
コンカー・テクノロジーズの「Concur Travel」も競合として考えていますが、SAPなどを導入している大企業が主なターゲットですね。またBTMのネイティブ・アプリケーションを持っている会社は少ないようです。
我々のターゲット層は中小企業の方々です。汎用性も高いので他社さんとは立ち位置が違います。
――経緯について教えてください。
サードパーティの開発会社でフルスタックエンジニア/PM/ITコンサルあがりなので、根っからのエンジニアです。
株式会社エボラブルアジア(上場前)の執行役員(技術管掌)をやっていました。ここで旅行業に関するサービスの知見を養いました。
また、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーに在籍していたこともあります。ディズニーJCBカード事業の立ち上げなどの業務も担当していたこともありますね。これらの経験から、データの重要性を叩き込まれていたんです。
その後もいくつかの会社に在籍していましたが、サービスを開発したいという思いがありました。日本でAIのマネタイズできる会社をやりたいと思い、立ち上げに至りました。そのスタートとして、BTMサービスに取り組んでいます。
――プロダクトは今後、どんな展望を考えていますか?
今年中にプロダクトを本公開したいと思っています。経費精算サービスとの連携をしたり、SaaSとして開発しつつ、パッケージを残すなど、カスタマイズできるようにすることも考えています。
――ミッションについて教えてください。
日本は、AIの技術に関して世界より2周り遅れていると言われています。そんな日本で、AIのプロモーションを進めていきたい。
今後は、トロントの研究施設と組んで、日本にとどまらずカナダにも進出していきたいです。
――海外進出も考えていらっしゃるんですね!
シナプスでは、お客様に対して、今までにない成功体験を提供していきたいと思っています。安かろう悪かろうのサービスではなく、ニーズに対して、的確に応えられるサービスを開発したい。
今はBTMで動いていますが、幅広く活動していこうと思っています。
ニーズに応えられるサービスを作り、海外を含めた幅広い活動を視野に入れている株式会社シナプス。今後の活躍に期待だ。
取材担当橋本
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