AIの進化が続いている。
これからもAIの進化が続けば、人間は仕事をしなくて済むようになるかもしれない。
仕事をする必要がなくなれば、人に残されるのは「エンターテイメント」と「哲学」であると言われている。
そんなエンターテイメントとテクノロジーを掛け合わせ、人のワクワクを追及している企業がある。
アローサル・テクノロジー株式会社だ。エンターテイメントは人の理解を深め、テクノロジーは未来予測に繋がると考えているそう。
現在はエンターテイメントに限らず、アプリやシステム開発事業のナレッジを生かし、AI導入のプロフェッショナルとしてバリューを発揮している。
最終的には、不老不死を目指しているようで…。
アローサル・テクノロジー株式会社とは、どんな企業なのだろうか。詳しく見ていこう。
代表取締役
佐藤 拓哉
・2009年3月 熊本県立技術短期大学校 映像処理科 卒業後、東証一部上場SIerにてシステムエンジニアとして従事。
・2013年9月 アローサル・テクノロジー株式会社を設立、代表取締役に就任(現任)
・2013年10月 日本イベント協会を設立し、代表理事に就任し、イベントやフェス企画運営/支援に従事
(現:一般社団法人イベントエンターテイメント協会、専務理事(現任))
社外取締役
久保田 雄大
・2008年3月 早稲田大学理工学部建築学科卒業後、建築会社にて建築構造系コンサルティングに従事。
・2011年4月 人材教育会社にて、人材教育・コンサルティングに従事。
・2014年6月 ITメディア会社にて取締役就任し、インターネットメディアの新規事業開発に従事。
・2017年1月 アローサル・テクノロジー株式会社 社外取締役就任(現:取締役COO)
――今、アローサル・テクノロジー株式会社が一番押し出したいプロダクトを教えてください。
私たちは、エンタメとテクノロジーを掛け合わせ、人のワクワクを追い求める事業を展開しています。
その中で今一番押し出したいプロダクトは、NTTレゾナントさんと共同で開発しています、チャットボット育成プラットフォームの「goo botmaker」です。
チャットボットのニーズが顕在化する中で、エンタメテクノロジーカンパニーとしてユーザー参加型チャットボットという新しい市場を切り開いていきたいと思っております。
goo botmakerは、チャットボットのキャラクターをみんなで育てるサービスになっています。
具体的には、ひとりのクリエイターが作ったチャットボットのキャラクターに、サポーターやファンが会話していきます。その会話を通して、だんだん話が成立するように学習させていくんです。
今まで、コーパスを作るのが難しいという課題がありました。ファンとキャラクターを創っていくというエンターテイメントを通して自然にデータを作っていくことで、この技術課題も同時に解決できるプロダクトになっています。
――エンターテイメントだけでなく、技術的課題を解決できるのは画期的ですね!
現在、ニッチなコミュニティが増えていますよね。そのコミュニティには、ニッチなキャラクターがいることがあります。そのキャラクターを伸ばしていきたい。
このような形で、私たちはクリエイターの支援もしています。ファンを巻き込んでキャラクターを育てられることで、技術的課題を解決するのはもちろん、クリエイターを助けられるのが強みになっていますね。
――アローサル・テクノロジー株式会社の事業はチャットボットがメインになっているのですか?
私たちの提供しているサービスはチャットボットが多いです。しかし、チャットボットだけに業務を絞っているわけではありません。
私たちはAIを導入するための土台作りを進める事業を行っているんです。AIの導入を見据えた開発やデータ整理をしています。
そのために、企業診断も行っています。デジタル化がどこまで進んでいるかなどの確認をしたうえで、AIを導入することが大事ですからね。
AIの土台作りのためであれば、サービスの限定はしていません。企業様がしたいことを進めることができます。コンサルから始めることもできますし、システムから始めることもできます。トータルでITのことを担当することもできるんです。
幅広い業務に対応できるのが特徴です。
――貴社のお客さんについて教えてください。
弊社はチャットボット導入はもちろんのこと、システム導入サポート支援もさせていただいております。
現在、多くの企業さまとお取引させていただいておりますが、具体例を出すとすれば、明治大学の外郭会社の株式会社明大サポート様になります。明治大学の運営業務を請け負っていらっしゃる企業です。AIやRPAの導入を見据え、まずは販売管理システムの導入から支援させていただいております。
自社アプリの活用など、学生の皆さんにどう使ってもらえるかや楽しんでいただけるかを考えながらサービスの提供をさせていただいていますね。
――会社を立ち上げた経緯について教えてください。
今までずっと独立するつもりで生きてきました。小さなころから夢は社長。起業する志は昔からありましたね。
独立するために、まずは手に職をつけようと思いました。そこで、エンジニアとして技術を身につけようと思ったんです。
そのため、前職は上場企業のSIerでSEをしていました。20歳から4年半勤め、24歳の時に独立しました。
――独立してからは、どんな事業に取り組んでいらっしゃったのですか?
独立した当時はオフショア開発をおこなっていました。
前職のSEで上流設計をやることが多かったのが背景ですね。当時から慢性的な人材不足に悩まされており、私が独立した時もそれは変わらなかった。そこで、ベトナムの開発会社と知り合ったのをきっかけに、オフショアの役割を持つ会社をスタートしました。
自分は営業と設計を担当して、建築でいう設計士のような仕事をしていましたね。
――そこからAIに着目したきっかけは何だったのでしょうか?
AIにシフトしたきっかけは、2015年末に自然言語処理の仕事をしたのがきっかけでした。
コンシューマーやエンターテイメントよりの仕事を依頼していただいたんです。
それまでシステム開発に関する何でも屋だったのですが、AIの専門性を身につけるきっかけになりました。
――自然言語処理の仕事が、AIの仕事をするきっかけになっていたのですね!
AIにシフトしたきっかけは、私が描いている世界観にも背景があります。
私は、死にたくない。不老不死を実現したいと思っているんです。大成功した人も、不老不死を目指していることがあります。
不老不死を実現するために、AIはひとつの手段になると思うんですよね。そんな想いがあったことも、AIに取り組むきっかけになりました。
――それから今までどんな経緯があったのでしょうか?
私がAIの事業に取り組み始めた2015年には、AIの研究は進んでいましたが、AIに関連する企業はまだ少なかった。
しかし、AIのブームが来ることは確信していました。これからAIは欠かせない、AIを中心とするサービスが登場すると予測していたんです。
そこでAIのサービスを始めましたが、大切なのはAIの本質をわかっているかどうかです。AIについての先見性をもって、人間とAIがどのように共存していくか、世界にどのような影響を及ぼすのかを考えながら開発を進めています。
今は、AIに関して、何かやりたいのであれば、アローサルに相談しようというポジションを獲りに行くことを目指しています。
――アローサル・テクノロジー株式会社が描く未来について教えてください。
今後、AIが発展し、生きるために働く必要がない世界が到来するかもしれません。その世界では、哲学かエンターテイメントしか残らないと思っています。
そんなエンターテイメントを科学すること人類の最終到達点になるでしょう。そこで、私たちは遊ぶの意味ではなく、仕事も楽しめるような世界を目指していきたい。
さまざまな場面で、エンターテイメントを残していこうと思っています。
――ちなみに、社名の由来はなんだったのですか?
アローサルは「覚醒」という意味です。
技術で人々を覚醒させるという意味が込められています。
現在、さまざまなジャンルにおいて、覚醒を始めています。僕ら自身も覚醒しまくっていますね(笑)
――今後はどんな動きをしていきますか?
今後仕込んでいるのは、タイムテクノロジーにフォーカスしたプロダクトです。
やっぱり背景には、死にたくない、そのために時間を作りたいという想いがあります。
時間を作るためには、無駄な時間を短縮するか、有益な時間を増やすか、時間の質を上げるしかありません。
これらを実現できるようなアプリケーション開発を進めています。
私たちは今後、時間を科学するタイムテクノロジーを追いかけていきます。
社会の中で唯一平等に与えられた資産である「時間」をテクノロジー活用によって最大化、最適化することが、人類にとって大きな幸せに繋がると確信しております。
不老不死を実現する、タイムテクノロジーの開発へ。さらなる進化を遂げるアローサル・テクノロジー株式会社に期待だ。
取材担当橋本
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